5月26日質問事項1
1.石見銀山
○山陰中央新報:知事、済みません、冒頭で説明のあった石見銀山展なんですが、ちょっと前回の会見でもお聞きしたんですけど、ちょっと改めてということで、きょうから前売り券も発売になりまして、なかなかこの10年で、世界遺産に登録されて、よかったこともあれば、なかなか観光面で苦戦したこともあるんですけど、この展示、企画を機に、どういうふうにしていきたいでしょうか。
○溝口知事:10年たつわけでありますが、その間、私も何度か行っておりますけれども、最近の動きを見ますと、関心がだんだん高くなっているような感じはいたしますね。それは、やはりあの時代に、今は非常に人も少なくなっていますけれども、こういうところで日本の銀が世界の経済にも影響を与えたのかとか、そういうような関心を持たれる方が多いのと、島根などに来られて、都市だけではなくて、地方を見たいといったような方々も石見銀山などに行かれる人がふえているのではないかなと感じておりますね。銀山、なかなか歴史などに関心がないと難しいわけでありますけれども、そういう関心のある人もふえてきているという感じはしますね。
それから、町並みも、いろんな商店など、あるいは料理屋さんなどもできてきまして、にぎやかな雰囲気も出てきていると思います。
ちょうど先週でしたか、本因坊戦があそこでありましてね、そこを見ましたけれども、そういう感じを受けました。
○山陰中央新報:それで今回、こうやって開くんですけど、この展示を機に、どういうふうにアピールしていきたいでしょうか。
○溝口知事:そうですね、島根県全体として、そういう金でありますとか銀でありますとか銅でありますとか、そういう鉱物資源が豊富にありまして、それがそれぞれの地域で、地域の発展につながったり、文化を育てたり、あるいはそのために森林を守るといいますか、ああいうものは木をたいて、それで溶かすということで、森林のためにも、森林が金、銀、銅などの精錬に関係をしているといったことがありまして、そういう関係もあるかなと思いますね。
○山陰中央新報:それで、前回の会見でも聞いたんですけども、今後、この10年を迎えて、また次の段階に行くと思うんですけど、県として、どういうふうに支援していくというか、大田市は大田市でやるとは思うんですけども。
○溝口知事:7月でしたか、世界遺産登録10周年ということでオペラをやったり、大田の人たちがそういう計画をしたり、それに県も支援をしたり、そういうことをやっていますが、いろんな形で内外に知られるように、観光のやはり一つの場所と考えられますね。
○山陰放送:済みません、関連してなんですけれども、登録された10年前と比べると、県内の観光地、例えば日本遺産という冠をつけた観光地が幾つかできました。それからジオパークであるとか、各観光地とか地域にそれぞれ看板が、10年前に比べると、島根県内、多く出てきてると思うんです。それと世界遺産というのは、ランクなりが違うということはわかるんですけれども、一般の全国から見ると、やっぱり島根県内にある一つの冠をつけた観光地というふうに埋没感が出てるんじゃないかなというふうな危機感は、知事のほうはお持ちではないでしょうか。
○溝口知事:石見銀山についてですか。
○山陰放送:はい。
○溝口知事:ないですね。やはり古い時代から銀の産地であり、豊かな時代であったわけでありまして、そうしたものが町並みを見ますと感じますし、そこに来て、あそこの世界遺産センターに行きますと、銀山の上につくってありますけれども、そうした歴史も映像などを通じてわかりやすく見るようなことができるようになっていまして、そういう施設はほかにはないと思いますけれどもね、そういうことをずっと行ってきたり、地元も10周年を迎え、いろんな活動もし、県もそれに対して支援を行っておりますけれども、どんどんとふえるのは難しいとは思いますが、地道な努力がいろんなことに結びついてきているという感じはします。
○山陰放送:もう既に映画の公開も、「たたら侍」始まりましたけれども、知事の先ほどのコメントの中にもありましたが、同じ金属、精錬などと関連づけるとすると、この銀山というのも金属を介した一つの文化遺産であるということで、誘客もたたらと一緒に進めるというような方策もあったと思うんですが、そのあたり、今後、今からでも考えるというようなお考えはないでしょうか。
○溝口知事:そうですね、そういうことも検討の余地ありという感じですが、それはよく検討してみましょう。
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