5月11日質問事項7
7.三江線
○中国新聞:知事、三江線について伺いたいんですが、今、代替バスルートで住民説明なんかをしていますが、ちょっとそれとは別なんですが、鉄道の遺産ですよね、遺産というか、JRが地元自治体に譲るとかいう話がありまして、その件で、地元のほうは負の遺産となるというような考えもあるでしょうし、県として、譲りたいというJRと、要らないというところもある地元の自治体との間にどういうふうに入っていって取りまとめをしていくのか、お聞きしたいんですが。
○溝口知事:それは、それぞれの市町がやっていくということでしょう。私どもの考え方は、例えば駅舎とか、それはバスが通る道にもあったりしますから、そういう活用し得るわけですね。それで、活用し得て、それだけの利便性があるということですが、管理費がかかるわけですね。それから鉄道そのものは、いつか撤去しなければいけないということになりますね。そうすると撤去費用がかかるわけですよ。だから、ただのものではないわけですね。そこを使うとなると、今度は自分の責任で落石を防止したり、だから落石があるようなところは買いたいとは思えないでしょうし。しかし、橋のようなところは、それをいつまでも放置するわけにはいかないでしょうからね、撤去しなければいけない。そうすると、それを譲り受けた人が撤去するということになると膨大な金がかかりますね。だから、そういうことをよく見て、自治体がどうするということをやはりお決めになるということではないかと思いますね。
○中国新聞:だから、それは今言ったように撤去しないといけないようなものを例えば自治体が受けた場合に、結果的には県がその撤去費用なんかを一部負担したりとかするようなことにもなっていく可能性もあるわけだと思うんですよ。
○溝口知事:そういうことはないでしょうね。だから、そういう先の見通しまで考えて決めていかなければならないという問題だろうというのが今の段階の私どもの考えですね。
○中国新聞:県としても、だから、必要なものは必要、必要でないものは必要でないというスタンスで、一応地元の自治体の意見を尊重しながらJRと話を進めていくということでよろしいですか。
○溝口知事:そういうことですね。
○山陰中央新報:済みません、先ほどの三江線の鉄道遺産の関係でちょっと一つ。
地元の自治体が譲り受けた場合の維持管理費とか、あと撤去費用の財政支援というものについては、県は考えてないと。
○溝口知事:要するに、撤去しようというようなものだと、考えてないというのは、そういう方向になるだろうということでしてね、わかりませんけれども。鉄道を剥がして撤去するとか、あるいは鉄橋を使っていたけども、それを壊すとなると大変ですし、管理費用もものすごくかかりますよね。そういうものをよく見て、よく判断してやる必要があるという考えですね。
○山陰中央新報:例えば駅舎とかを残して観光に生かすといったことはあると思うんですけどね。
○溝口知事:駅舎などは、そういう場に容易に使えますからね、多分必要になるでしょうし、それは役に立つだろうと。
○山陰中央新報:ただ、その場合の維持管理費とかが自治体にかかりますけど、それは、県は見ないということになるんでしょうか。
○溝口知事:そこら辺はまだ、どうするかということは決めてませんね。
○山陰中央新報:わかりました。
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