5月11日質問事項1
1.萩・石見空港
○山陰中央新報:知事、済みません。萩・石見空港-羽田便関連で伺います。
全日空の2016年度の各空港の搭乗実績がまとまりまして、萩・石見空港-羽田便が46.8%。これは羽田路線で全日空とJALの全路線で一番低い搭乗率になったんですけれども、こちらの数字についての受けとめと、何でこういう状況になったのかということの分析も含めてお願いします。
○溝口知事:いろんな要素はあると思いますけれども、いろんな対策も打ってますが、やはり周辺の利用人口ですね。あるいは2便という、便数が少ないということもありますし。それから、そこから観光などにつながるということがまだまだ十分でないといったような要素を反映しているのだろうと思います。それに対しまして、いろんなことはやってはきておりますけれども、まだまだ足りないと考えております。
○山陰中央新報:数字が全国の空港の中で一番低いということに関してはいかがですか。
○溝口知事:地理的な条件、いろんな条件が重なっていると思いますね。
○山陰中央新報:政策コンテストの2往復が継続の審議がことしの冬にある予定なんですけれども、秋までのところで結果をまた残さないといけないんですけれども、喫緊の課題で、予算投入とか、考えておられることはございますか。
○溝口知事:4月の実績は、対前年比約17%増でありまして、一定の効果は出ているんだろうと思いますね。これを秋に向けてさらに強化をするように、いろんな対策をとることとしていまして、首都圏からの団体旅行による誘客の対策を強化するとか、あるいは地元在住者等の、例えばシニア層とか、あるいはビジネス利用者向けの助成制度を拡充するといったこと。それから観光コーディネーターを配置して魅力ある旅行商品をつくっていくというようなことをやっております。さらにそれを強化をするということをやっているわけです。
それから、地域振興部、あるいは商工労働部のみならず、政策企画局の石見・隠岐地域振興スタッフでありますとか西部県民センターの商工労政事務所でありますとか東京事務所でありますとか、関係がある部局にもいろんな活動をしてもらうということをやっております。できるだけそういうことを通じまして旅行客がふえるように最善の努力をするということであります。
○山陰中央新報:6月補正の準備もされてると思うんですけれども、追加で予算を組むとか、そういった準備は検討はされてますでしょうか。
○溝口知事:まだ具体的なところまでは行っていませんけれども。状況を見て、これから最終的に決めるつもりです。
○山陰中央新報:状況を見て検討されるということですか。
○溝口知事:状況を見て、どういうふうな対応がいいのかですね。
○山陰中央新報:わかりました。
あと、コンテスト中の搭乗実績を分析してみると、基礎需要が6万人で、コンテスト期間中にその基礎需要が伸びてないっていう課題があると思うんですけれども。この2便化を継続するために基礎需要というのは欠かせない。そこを伸ばしていくことは欠かせないと思うんですが、そのあたり、御認識はいかがですか。
○溝口知事:基礎需要というのはどういう意味ですか。
○山陰中央新報:黙っていても乗ってもらえるっていうような、基本的に利用される方のベースになる数字です。
○溝口知事:恒常的にこの月は行かなければならないなど、それはやはり事業活動に大きく依存するでしょうね。外から来られる方はそれほど多くはないと思いますね。そういう基礎需要ということでいいますと、それほど多くの企業なり会社なりの集積があるわけではありませんから。むしろ基礎需要は、これは助成が若干寄与しているわけですけれども、地元に住んでいる人たちが東京などに行きましていろんな観光をするといったようなことでしょうね。
それから、萩・石見空港へ、若干の協力が得られれば、山口県から来られる人もおられると思いますけれども、あるいは浜田以東からも石見空港を活用するといったようなことをお願いもしていますけども、そういうものをさらに強化するということではないでしょうか。
○山陰中央新報:企業誘致とか研究機関を持ってきて、中・長期的に利用をふやしていく策がやっぱり必要なのかなと思うんですが。
○溝口知事:それは企業誘致ということでやっていますけれども、それで益田方面も東京でありますとか、あるいは大阪でありますとか、名古屋圏からの進出もあります。そういう努力も当然のことながら一生懸命現地でやってくれていますけれどもね、それをさらに進める努力もやっていくということです。
○山陰中央新報:わかりました。
最終的に、仮に1便に戻った、1往復に戻った場合は、利便性が著しく低下して、空港自体の存在意義ということも問われることになるんですけれども、そのあたりの危機感はお持ちですか。
○溝口知事:そういうことがないように努力をするということです。ただ、運賃をどんどん下げるということだけではいけないのでね。ある程度長く続くようなことを考えなければいけないけれども、そう簡単ではないですね。職員を含め、私も含め、いろいろ努力はやってます。
○山陰中央新報:はい、わかりました。
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