12月27日コメント
コメント1)新庄二郎が愛した浮世絵
私からは、2点になりますかね、コメントをします。
第1点目は、こちらに版画の絵がありますけども、島根県立美術館が所有しますコレクションの名品選としまして、1月の2日から2月6日まで、「新庄二郎が愛した浮世絵」展という展覧会を開催いたします。
ここにあります葛飾北斎の絵でありますとか、あるいは歌川広重などの風景画を中心に、菱川師宣などの肉筆画、それから鈴木春信や喜多川歌麿などの美人画、そうしたもの180点を展示します。
新庄コレクションは、松江出身で大阪で電気製品なんかの事業で成功した方でありまして、著名な浮世絵コレクターであられました新庄二郎さんが浮世絵を収集したというものであります。オリンピックや、あるいは大阪万博などの記念展示で一部作品が紹介されたこともありますが、1970年代には全国で新庄コレクション展が開催されるなど、すぐれた個人コレクションとして有名であります。
1983年、新庄氏は島根県にコレクションの多くを譲渡されました。ちなみに378点を約2億円で県が購入したと。非常に安く寄贈されたということのようですね。今回展示される北斎の「凱風快晴」、こちらの絵ですけども、ここが赤いので「赤富士」と言われるようですが、県所有の作品画像が一般の書籍とか、あるいは浮世絵の専門書でも使われておるというコレクションであります。
今年は、新庄氏没後20年であります。1901年から1996年までお生きになってたということであります。そこで、本展では新庄コレクションの軌跡を豊富な資料や新庄氏自身の収集品に向けた言葉などとともに展示しております。
すばらしい作品が多いために、今回、皆さんのお手元には2つのパンフレットがあります。こうしたすばらしいコレクターがこの島根でおられたと、出身であられたということをいろいろ知っていただくということは、大変うれしいことであります。
関連のイベントとしまして、新春落語会、あるいは担当学芸員による浮世絵講座などが行われる予定であります。
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