12月27日質問事項4
4.原発
○日本経済新聞:知事、原子力発電所のことでお聞きしたいんですけれども、島根原発の2号機が再稼働を申請してもう3年たちますが、それで、いわゆる世論ということで言うと、新聞、地元紙も含めて、基本的には3年かかって慎重にやってていいっていう論調というよりも、むしろ、なかなか進んでないというか、もたもたしてるということが感じられるんですけれども、知事、この3年かかってなかなか進まないことについては、何か御自身としてお考えはありますでしょうか。
○溝口知事:特別なあれはないですけれども。
○日本経済新聞:ないというのは、要するに地元経済への影響とかも当然あると思うんですけれども、それはじゃあ、もっと早くしてほしいとかというのもないですね。要するにもうちょっと早くするべきだとか、あるいは慎重にしてるんだから今のペースでいいとか、何かお考えというのはありますでしょうか。
○溝口知事:今私がコメントすることはありません。
○日本経済新聞:ないですか。
○山陰中央新報:済みません、2号機の関係で、今、配管の、この前も大きい穴が見つかって、保温材を外したらということで、前回の会見の前にもそれはあったんですが、その会見後に追加の調査をして、いわゆる大きい穴の上流部と言われているところに幾つか、13カ所穴が見つかったということで、かなり県民の方も、放射線管理区域外ですけども、原発とか穴とかっていうふうにやっぱり過敏になって、原発の、反原発団体も抗議をされたりしてるんですが、今の現状、追加で調査も出てきたんですが、見られて、率直にどう受けとめられて、中電にどういったことを求めていきたいかというのがあればお願いします。
○溝口知事:この問題は、やはり規制委員会でどういうふうに判断をするかということが大事なことなんですね。規制委員会の制度的な縛りと申しますか、こういうことをしなきゃいかんということが十分であるのかないのかとか、そのためにはやはり、どうして起きたのかとか、そういうことをよく規制委員会が検討しなきゃいかんわけでして、それがまだ行われてないわけです。そういう意味で、規制委員会は先般、定期会合があっていろいろ検討しておりますけれども、そのときの考え方を見てみますと、1つは、中国電力が制度上、違反をしてたといったようなことは見つかっていないというふうに言っているわけですね。それから、換気系の安全機能にどれだけの影響があったのかは、まだ現状では不明だということでありますね。それで、他方で、環境への影響はありませんということを言って、漏れていないということでしょうね。それから点検頻度など、規制上の要求レベルに問題があった可能性はあるということは言ってますね。ここはだから原因をよく分析をして、あるいは中電がよく調べて分析をして決まっていくということでしょう。
ただ、規制委員会は、今、これで何らかの悪影響が及ぶということではないというふうな立場に立っているように推測ができますね。規制委員会ははっきりは言ってませんけど、そういうことなんじゃないですか。だから、中電のほうでいろんな穴の腐食の仕方がどういう状況であったかと、あるいはその原因はこういうことらしいというようなことを規制委員会に報告をし、規制委員会で判断をし、あるいは必要があれば規制庁がチェックをするとか、そういうことをしないと、どうすべきかということは決まらないという感じがしますね。ただ、当面、問題が環境に影響がないということははっきりしているようですから、原因をよく調べて、対策を規制委員会がとると、明確にするということは当面の仕事でありまして、当然そういうふうにやっておられますから、我々としてはそれを見守りますし、その点はしっかりやってほしいということであります。我々は中電にそのことはよく伝えております。
○山陰中央新報:1点、今回大きい穴が見つかったんですけども、過去の実は点検でその上流部に小さい穴ですけど、予見できるようなものが出てるわけですよね。ですから、それの鋼材をステンレスに変えたりって対策を打って、要は大きい穴が初めて出たわけじゃなくて、小さい穴が実は過去にあって対策を打ったけれども大きい穴が出てたということは、さっき規制委員会がどういう対策をとれと言うかはわかりませんけども、例えばこういうものがあったっていうときに、しっかり予防保全ができてたかという観点も含めて、中電にそれをもう一回検証して、このやり方で本当にやっぱりよかった、しようがなかったんだって話になればそうですけれども、そういうこともちょっと考えてもらわないといけないかなというのは思うんですが。
○溝口知事:それはそうですよ。だけど、そこを判断するのはやはり規制委員会ですよ。規制委員会が、空調換気系の安全機能にどれだけの影響があったのか、要するに現行の安全対策でいいのかどうか、そこら辺は現状では不明なんだと、中電の調査結果、あるいは立ち入りするかもしれませんね、規制委員会がそこで考えなきゃいかんということですね。ただ、それでのんびりしているように思いますが、当座、この問題で外部の人に困るようなことはないというのが規制委員会の判断じゃないんですか。あれば当然、何か動いてるはずですよ。
○山陰中央新報:はい。
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