8月24日質問事項9
9.石見地域の観光振興等
○日本経済新聞:ちょっと石見地方の観光についてお聞きしたいんですけども、一つは、石見美術館で今、原田直次郎展というのをやっていて、夏休み、まだ残っていますし、5日までやっているようですが、知事、感想というか、ちょっとここでお話しいただけるとありがたいです、どこがいいとか。
○溝口知事:あんまり個人的なことを言ってもいけませんけども、墓参りを兼ねて、お盆前、ちょっと日帰りで行ってきましたけどね、そのときに見ましたけども、それは明治のかなり初めのころですよね。欧米のそういう絵画が入ってきましてね、高橋由一とか、そういう先駆者がいますけども、そういう先駆者に学び、岡山の藩士の子供ですよね。それで東京で育って、それで留学することになる。それでお兄さんも地質学者か何かですよ。それでお兄さんも留学をしたり、明治というか、幕府が倒れて日本が近代化を進めなきゃいかんということで西洋の文明を入れるわけですね。そのためにどんどん若い人を主としてヨーロッパですよね、そこに行って近代の日本をつくるためのいろんな法律でありますとか、あるいは技術でありますとか、絵画もその一つでしょう。ということを進めていった中で、彼は絵画のあれで勉強していくんですけども、フランスじゃなくてたしかドイツに行くわけですね。そこで森鴎外なんかと会って、森鴎外の生涯の友達になったりするんですけども、帰ってから割と若くして亡くなりますね。しかし、絵はすばらしい絵ですね。そうですね、見に行かれるとおもしろいと思いますよ。
○日本経済新聞:もう一つ、観光で、統計を見てますと最近、隠岐島が結構、1年前から観光客ふえてます。それから松江は国宝でふえてますけれども、石見部に関していうと、一つは石見空港の大阪便が夏の期間限定の、これはかなり好評だったということが報道されてますことと、あと、浜田の夕日パーク、道の駅も売り上げがかなりよかったということで、そういうのを見てる限りには、何か観光客がちょっと夏はふえてるのかなという印象がありますけれども、この辺は、知事はどう見てらっしゃいますでしょうか。
○溝口知事:そういう報告を受けますね。江津の水族館なんかも多かったという話がありますし、日本人の中でもそういう地方といいますか、そういうところに行ってみようという人もふえつつあるんじゃないかなと。そういう情報が広がり出してるということはあるんじゃないかなという気がしますね。Uターンの人なんかがふえるのも、そういう流れの一つだろうというふうに見ておりますけれどもね。
○日本経済新聞:今、そうだとすると、かねてから石見部の振興と観光振興は懸案ですけれども、今の段階でどういうふうなことをこれからやっていけばいいというようなことはございますでしょうか。
○溝口知事:産業でいえば企業誘致なんかも可能な場所になりつつありますし、それから観光という面でも地域らしいものがありますからね、そういうものをやはり県としてPRをしていくとか、そういうことをやっていくしかないと。それから農業につきましても、農業の分野で働きたいという若い人たちもふえてますから、そういうものがふえるようにする。これまでやってきていることではありますが、そういう大きな流れの変化の中で、さらにいろんな工夫をするように努力をしていくということですね。
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