8月24日質問事項7
7.三江線
○中国新聞:では、ちょっと話が出たので三江線のことについてお聞きしたいんですけども、昨日、広島県知事が定例の記者会見の中で、JR西日本と地元との検討会議がなされてた上下分離であるとか三セクとか、ああいった報告書の内容について、特に自治体が負担して存続するシミュレーションについては、これは大きな赤字で、はっきり言って非常に厳しい財政負担になるという見方を示されていますけども、その点に関して、島根知事としてはどう考えますか。
○溝口知事:僕のほうが広島県の知事さんのあれにコメントするわけにはいきませんけども、県は関係の市町村とよく相談をしましてやってきておりますから、その中で状況に応じ、適切な対応をとるように協力をしていくという考えが基本ですね。
○中国新聞:広島県の湯崎知事の発言を子細に見ると、8億円余りと言われる支出に対しては、誰が負担しても結果的にその赤字はかぶらなければいけないわけで、JRがするにせよ、自治体がするにせよ、非常にそういう意味では厳しいものがあるというような内容だったんですけども、知事もおおむね同意見なんでしょうか。
○溝口知事:そこは具体的にそういうことによる効果がどうであるかとか、そういうものもよく聞いたり、それから、まだそういうとこまで議論が進んでませんからね、JRがどういう回答を9月の1日にされるかというのもはっきりしてない段階ですし、このJRの考え方が示され、沿線自治体がそれをどういうふうに対応していくかというのを相談をされ、我々もそういう中で相談をし、検討会議の結果としていろんな考え方が整理をされてますから、それに照らしてどうしたらいいかというのを相談をしていくという手続が必要なわけで、その中で議論がどういうふうに行くのかと、特に関係の市町、それから住民の人たち、そこら辺の意見などもよく聞いてやらないと、そういうことなしにこれがこうだということを言うのは余り適当でないですね。
○中国新聞:済みません、ちょっと先ほどの言葉の中で気になった部分が幾つかありまして、一つは、一番最初、具体的にそういうのがどういう効果かっていうのをおっしゃったんですけど、そういうのっていうのは何を指してるんでしょうか。
○溝口知事:まあいろんなものがあるでしょうし、ポイントは、まだ要するにどういう方向に進むべきかと、あるいは進まなければならないのかというのがわかる前にいろんなことを言っても始まらないということですよ。大事なことは、いろんな今までの手続を踏みながら9月の1日に回答があって、じゃあその回答についてどういうふうに沿線市町が対応するのか、そういう中で一緒に相談をしていくということなので、今の段階で個別の問題だけ取り上げてこうするああするという議論をするのは、僕はしませんということですね。
○中国新聞:あともう1点、知事は議論がちゃんとしたところまで進んでないということをおっしゃっていると思うんですけども、先ほど同時に考え方が整理されて、それが結果報告書という形にまとまってって……。
○溝口知事:報告書には、大きく言って3つの選択肢があるわけでしょう。そのためには、その交渉に入って、あるいは検討の課題を整理をされた人たちがやっぱり話をしながら、じゃあ次はどういうステップでどういうふうにしましょうという手順を踏みながらやっていくのが適当だと、必要だということです。だから、その前の段階で仮定の議論をあんまりし出すと議論が混線したりしますから、そういうことは私はしませんということです。
○中国新聞:ちょっと思うに、湯崎知事は多分仮定の議論をしたいわけじゃなくて、この報告書に対する感想というか、受けとめという意味で多分言及したと思うんですけども。
○溝口知事:それはそれでいいんじゃないですか。
○中国新聞:そこで、知事はそれ、特に感想はないということですか。
○溝口知事:私はありませんね。
○山陰中央テレビ:TSKです。その関連することで、三江線について、ちょっと8月に川本町で住民説明会があって、そのときの住民とのやりとりの中で、川本町議会の議長の方が、やはりもう、そもそもの自治体が負担する年間8億5,000万ないし初期投資30億から40億かかる列車、どう考えてもやっぱり無理だと。無理だから私たちはJRに何度も要望してるんですという本音のとこが見えたわけです。そういったところを考えて、自治体としては表向きでは関係する市町村、市町のほうが言っているということは表立ってはないと思うんですけれども、ただ、そういった説明会でもそういった本音が出ているわけなんですけれども、ちょっと知事に改めてなんですけど、やはり自治体という負担ということになるとやっぱり難しいというお考えなのでしょうか。
○溝口知事:そういうことについては、私は今コメントはいたしません。
○山陰中央テレビ:コメントできない理由っていうのを教えていただけないでしょうか。
○溝口知事:理由は、まだそういう段階になってないからということです。
○山陰中央テレビ:ただ、自治体のほうからもそういった声が上がっていることについてはどう思いますか。
○溝口知事:それはいろんな意見はあるでしょう。それは全体として関係者がやっぱり議論をしてね、じゃあ、次のステップはこういうことで相談しますからねとやっていかないと議論は進みませんから。
○山陰中央テレビ:ただ、聞いてると手詰まり感というか、もう自治体のほうからは少しそういった言葉、そういったことも聞こえてくるわけなんですけれども。
○溝口知事:手詰まり感というか、今までね、2月以来、JRも入って関係市町、そして広島、島根県も一緒になっていろんな状況を考えると3つの選択肢がありますねというようなステップで来ているわけですからね、それで進みつつあるわけですから、そういう手順の中で必要なことをやっていくのがいいということでありまして、感想はいろんな方がいろいろ、おっしゃるのは、それは全然構わないことですけども、私どもはそういう中で対応しているわけですから、私どもが軽々に仮定の話での意見のようなものを言うよりも、進捗に応じて必要な対応をしていくということが必要だし、適切だと私は考えているということです。
○中国新聞:そして、ちょっと少し先の話ですけども、9月1日が恐らく一つの節目としてのタイミングとして、期成同盟会のそういったあれが予定されておりますけども、この場でJRさんが返答するという、8月1日の要請に対して返答するということですけども、考えられるパターンとしては恐らく3つしかなくて、JRさんに言われたほうが、いわゆる同盟会側ということですけども、一つは、だからその場でそれに対して肯定的に反応するか否定的に反応するか、あるいはその場では即答できかねるという形になるかのいずれかであろうかなと思うんですけども、県としてそれぞれぐらいの、そのそれぞれの場合での対応というのは考えているんでしょうか。
○溝口知事:それを受けて、よく関係の市町でも検討され、それから我々も一緒になって検討していくということ以外にないと思いますよ。
○中国新聞:その点について、まだ自治体のほうから相談とかはないんですか。
○溝口知事:ありませんね。
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