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6月14日質問事項8

8.出生率
○日経新聞:前回の会見で出た話で改めてなんですが、合計特殊出生率が1.8だったということで、前回、発表の直後だったんですけれども、その後、全国のメディアでも結構取り上げられてるようでして、今の段階で知事、まず1.80って、割と高い率を達成した理由について、ちょっと改めて御説明いただけますでしょうか。
○溝口知事:数字の面からいいますと、出生数が平成26年よりも27年のほうが192人ふえたということがある一方、子供を産む女性の人口ですね、15歳から49歳までとっておりますが、それが減ったということで合計特殊出生率が上がったわけですけども、その要因として、なぜ出生率が上がったかと、1人当たりの子供を産む数がふえたということですよね。それは、県でありますとか、あるいは市町村のいろんな子育て支援の施策が若干影響を与えてるかもしれないということはありますね。それ以外にもいろいろ要因があると思いますけれどもね。
○日経新聞:それは若干影響を与えてるかもしれないっていうことなんですか。
○溝口知事:それは証明ができませんのでね。
○日経新聞:そうなんですね。
○溝口知事:それによってこうだという1対1の関係がトレースできるわけじゃないでしょう。個人個人に聞かないとわかりませんね。
○日経新聞:はい。
○溝口知事:曖昧に言ってるのはそういう部分ですね。
○日経新聞:わかりました。
○溝口知事:その人に、理由を一々聞かないと、それはこういうことがあったからですよとかね、あるいはそれは御本人もそういうことを意識してるかどうかはわかりませんからね。だから、それは大ざっぱな話でしか言えないじゃないですか。だからこうしたらいいというふうにはなかなかつながらないと。
○日経新聞:もう一つ別の質問をしますと、総合戦略で2.07という目標は出しておられますですね。まだある程度1.8というのを達成した上で、これから、まあ既に第2子以降の保育料とか出してますけども、これから2.07に向けてどういう施策を力を入れたいというふうに考えてらっしゃいますか。
○溝口知事:やはり今やっているような子育てしやすい環境を整備をしていく、いろんな支援をしていく、市町村と一緒になりましてね、ということが基本でしょうね。保育料の問題でありますとか、家の確保でありますとか、あるいはやっぱり安定した職場がふえないといけませんでしょう。所得が安定してるということが必要ですし、それから周りの人たちもそういうことを支援をするといいますか、そういう雰囲気がなきゃいけませんですよね。それからそういう方々が結婚相手を見つけるような婚活のいろんな活動をしなきゃいけませんね。そういうことでありまして、何がどう影響してるかというのは、なかなか言えるわけじゃありませんし、いろんな政策手段で、これをこうしたらこうなるという関係が明確にあるわけじゃありませんから、我々の感じとしてこういうことをやったほうがいいだろうと、あるいは住民の方、若い世代の人がこういうことをやってほしいというようなことを聞いて、新しい施策を展開していくということじゃないでしょうかね。
○日経新聞:というのは、鳥取県も高かったということで、他の支局の記者なんかと話してると、山陰の奇跡みたいに言う人もいるんですけれども、そういう意味で、知事のおっしゃったのが、これまで知事がやってこられた政策に割と自信を持っていくのか、それともやっぱりわからないから、どっちのスタンスで。今やってきたことを。
○溝口知事:それは前向きに考えたらいいと思うんですよ。
○日経新聞:ある程度、じゃあ。
○溝口知事:それは前向きに考えたほうがいいとは思ってますよ。だけど、こっちの効果がこれだけだという分析はできないわけでしてね、人々の、若い人の意見だとか考えなんかを聞きながら、いろんな施策の展開を図っていくということが大事なことじゃないかというふうに思います。
○中国新聞:今のでいうと、これを市町村ごとに、どこの市町村が伸びたとか、どこが伸びてないだとかいうような分類、分析はされるのでしょうか。
○溝口知事:それはいずれわかるんじゃないでしょうか。
○中国新聞:そうすると、その上で、だから伸びてる地域はもっと伸ばすように、予算的なものとか施策の後押しだとかというようなことになっていくんですかね。伸びてないところはもっとするようにというような、県としてですね。
○溝口知事:それは政策だけの影響かどうかというのはわかりませんからね、そういう市町村ごととかね、そこはいろんな、自然の要因もあるかもしれませんし、もっと広い、地域の雰囲気だとか、そういうこともあるかもしれませんし。だから、何と政策、どういう政策がどの程度きくかなんていうのは、これはやっぱりはっきりしないわけですよね。だから、そういう曖昧な部分が残るだろうということなんですね、わからない部分が。だから、こうやったらこうなりますって言えれば、それは一番いいですけども、なかなかないでしょう。
 


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