5月26日質問事項6
6落石事故
○山陰中央新報:知事、この前の邑南町の県道で落石事故が発生した件ですけども、この前、原因究明と再発防止に向けて検討委員会が立ち上がったわけですけども、改めて、この落石事故に、今後の防止に向けて、現在の点検体制で十分なのか、あるいは要対策区域がたくさんまだ残ってるんですけども、これからそういった対策の前倒し、それから点検対策の見直し、これは検討委員会の報告書を待ってということになるかもしれませんけども、現時点で知事として点検体制、これまでの点検体制は十分だったのか、あるいは対策の進捗度は十分だったのか、その上で今後点検体制を拡充したり、あるいは対策を前倒しで実行したり、そういった面に向けて、今の土木部の予算が、関連予算、財源を見直していくお考えはありますか。
○溝口知事:今回の事故がどういう形で起こったのかというような分析をまずやらないといけませんね。それから、それが一番当面、もう既に指示を受けてやり始めておりますけどもね。その上で、どういう対策を講ずる必要があるのかというのを決めていただくというか、出していただいて、我々がそれを実施をしていくということであります。
国交省にも重点要望の際に、そういう担当の課長さんだとか、専門家の意見なんかも聞いたりしましたが、こうしたらいいとか、なかなかそれで事故がなくなるとか、そういうことはなかなか聞けませんね。火成岩が島根県、あるいは中国山地にたくさんあって、それは水などによって崩壊しやすいようですね。現在はそういう崩壊したものが土になって、そこに木が生えてると。しかし、その下には火成岩がまだたくさんあると。それで、そういうものがいろんな雨だとかでまざっているようでして、それを全部取り除くということは非常に難しいことであるという話は聞きました。だから、そういうものがどういうところで落石となって発生しやすいのかとか、そういうものに応じてネットをさらに広げるとか、あるいは防御のコンクリートを打つとか、そういう対応をやっていくということじゃないかと思いますね。それから、ヘリコプターなんかで上から写真を撮れば、ある程度岩石があるというのはわかるらしいんですけども、どの程度のところにどうあるかというのがなかなかわからないというようなことですね。
やはり危険の可能性があるということも考えながら、やはり運転もしていかなきゃいかんということもあるでしょうね。それから、そういう意味で、夜間の運転なんかは控えるというようなことは、その近くに住んでいる人なんかはやっている人もいるようでありますけども、外の人はなかなかわからない。いずれにしても、ほかの県でも同じようなことがいろいろありますから、ほかの県の事例なんかも集めたり、そういうこともやりまして、できる限りの対応をしていこうというのが現状ですね。
○山陰中央新報:島根県の場合、土砂崩れの発生箇所は全国2位、多いわけですね。膨大な量になるわけで、それを限られた予算で実施していく場合、当然限界はあると思うんですけども、落石の対策の必要な箇所を全部カバーするには、あと四、五十年かかると、今のペースでは。それをもう少し前倒しして、対策をやっぱり加速させていくお考えはありませんか。
○溝口知事:それは、強化をしなきゃいかんと考えております。
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