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5月26日質問事項1

1出生率
○山陰中央新報:知事、済みません、先日、昨年の合計特殊出生率が発表になりまして、島根は全国2位の1.80、伸び幅は全国でトップだったんですけども、改めて知事の受けとめをいただけますでしょうか。
○溝口知事:1.80に上がったわけですけども、全国2位になったということは大変喜ばしいことであります。女性の方々は人数が必ずしもふえているわけではありませんが、出生数が増加をしておるということですね。平成26年よりも192人増加して、5,500人になったということであります。こういう意味で、この出生数の回復が近年続いているわけでありまして、市町村でありますとか、県でありますとか、あるいは民間団体、いろんな方々が島根の人口の減少ということを話題にされておられるわけでありますけども、そういう動きがこういう流れにつながっている可能性もあるわけでありまして、いずれにしましても、私どもは島根の人口減少対策としては、若い人たちが島根に住んでいただいて、そして子供を産み育てる支援をしていこうということでありまして、こういう支援を今後も市町村とともにやっていきたいというふうに考えております。
○山陰中央新報:コメントで発表されたとき、分析も必要だということもおっしゃってましたけど、どういう視点で今後そういう分析をなさっていくお考えでしょうか。
○溝口知事:いや、国のほうの算定の仕方、四捨五入なんかもしますから、細かいところになると数字が若干振れたりしますから、そこら辺の様子がわかりませんが、そういう様子があるんで、あんまり細かい数字のところまでわからないところがありますが、こういう傾向がありますから、そういう傾向が続くかどうか、どういう状況なのか、もう少し現実の状況なども問い合わせたり、調査もしてみたいといった程度の話ですね。
○山陰中央新報:国はどういう算定して数字を出したかというのは公表はしてないもんですから、それをきちんと県として取り寄せて分析することも非常に大事なのかなとは思うんですけど、その辺はお考えいかがでしょうか。
○溝口知事:大体のやり方は聞いておりますからね。いろんなやり方をとってもそう変わりはしないでしょうが、いずれにしても、厳密な数字がこれ一本ということはないんでありまして、短期間で見れば数字も振れることがありますから、そこもよく見ていこうといった程度でありまして、それが致命的であるというような話をしたわけではありません。
○山陰中央新報:わかりました。
それで、県全体は1.8なんですけど、それぞれ市町村ごとで傾向も違うでしょうし、各年齢区分でも違うでしょうから、その辺も分析していって、今打っている施策が効果的なのか、今後どういう施策を打っていくかというのは非常に参考になると思うんですが、その辺はいかがでしょうか。
○溝口知事:そういうことも含めまして、動向をよく注視をしていこうということです。
○山陰中央新報:知事もおっしゃいましたけど、今回団塊の世代のジュニアのところで女性が多いもんで、そこで出生の数がふえてると思うんですけど、ただ、ここの団塊の世代ジュニアは、出産適齢期過ぎてきて、これからその女性の数というのは少なくなっていくことが避けられないと思うんですけども、そんな中で、やっぱり早く結婚して、早く第1子産んでもらって、第2子、第3子というふうなことを、そういう流れをつくっていくことが非常に大事だと思うんですけども、それで、どういうふうな……。はい。
○溝口知事:そうですね。総合戦略の中で、第3子だけでなく、第1子、2子についても市町村に対して支援をしていこうということでありますし、市町村のほうも人口の減少を非常に厳しい状況としていろんな施策の展開をしてますから、県、市、一緒になってこの動きがさらに進むように努力をしていこうということです。
○山陰中央新報:例えば具体的にどういう施策が今回の結果を受けて必要かなというふうに知事は。先ほどみたいな分析もあると思うんですけど、必要かと思われますでしょうか。
○溝口知事:やはり一つは、男女の方々が触れ合うと申しますか、いろいろ会合などで親しくなるといったようなことが始まりになるわけですね。そういう意味で、県は松江市と浜田市にそういう見合いが進むような仕組みもつくりましてやり始めたり、そういうところに多くの男性、女性が集まるようにするというのも大変大事なことですね。それから、先ほど申しましたように、子育ての負担を少なくする。それには、そういう保育料の減免ということもありますけども、何かあったときに休むことができるとか、そういうような対応ができるような仕組みとか、それは教育委員会などでも検討しておりますが、いろんなところで地域の人たちが支え合うとか、そうした子供を産み育てる世代を大事にするとか、そういった観点からさらにこれからも充実するように努力をする。県だけじゃだめですから、市町村と一緒になってやろうということです。
○山陰中央新報:昨年策定した総合戦略の中で、KPIで、出生率は1.7を目標になさってますけども、これはもう既に今回のことで、1.8で超えて、この数字自体が意味がないとは言いませんけども、今後見直しも必要かなと思うんですけど、その辺の知事のお考えはいかがでしょうか。
○溝口知事:総合戦略は、総合戦略の中に書き込んでおりますけども、毎年重要な評価指標については、いわゆるPDCAサイクルで見直していこうというふうにしておるわけですね。最初にプランができて、それから施策を実施して、ドゥーと、それからそれを評価する、チェックをして、それからまた、必要なアクションをとると、このサイクルを繰り返すということにしてまして、我々の総合戦略では、去年の10月につくりましたから、10月を目途に評価をして、そのときは総合戦略は、島根県の総合発展計画の一部のような形をとりますから、総合発展計画全体の評価というのを大体やはり10月ぐらいにやることになってますから、その段階で各項目を評価してみて、進んでる、進んでないをチェックして、必要な対応をしていくと。予算措置も10月ですから、秋から今度、新しい予算の編成が始まりますから、そういう面でも対応したりですね。あるいは、目標自体も変えていいものがあれば、それは変えるということも検討してもいいと思います。そういうPDCAのサイクルでやっていくというのが我々の考えですね。

 

○山陰中央新報:今一般論としてそう言われたんですけど、今お聞きしているのは、今回1.70という目標に対して、もう既に1.8になったので、それを見直すお考えはありますかという質問なんです。
○溝口知事:そこはその評価のときに考えましょう。
○山陰中央新報:いや、知事として、今1.7よりも今既に1.8、上回っているわけですから。
○溝口知事:変動もしますからね。だから、評価は個別にやるんじゃなくて、これは長い話ですから、総合戦略自身が。1年に1回ぐらい、まとめてやろうという考えです。
○山陰中央新報:そこの俎上に当然今回の目標というのは上ってくるということですよね。
○溝口知事:そのときに考えましょう。
○山陰中央新報:だけど、何か県民にとっちゃあ、今もう既に1.7を1.80で上回っているのに、それを変えないというのは、何かおかしいかなとは思うんですけど。
○溝口知事:全体をやりますから、待ってください。
○山陰中央新報:見直しも、ほんじゃあ、検討はなさるということですよね。
○溝口知事:さっき申し上げましたように、10月ぐらいに全項目やりますから。
○山陰中央新報:それは、全項目の一般的なお話をされたと思うので、今、繰り返しますけど、質問としては、今回出た結果を受けてどうされますかという。
○溝口知事:それは今までどおり、子育て支援をいろいろやっていくと。
○山陰中央新報:いや、その目標を見直すお考えがあるかどうかというのをお聞きしてる。
○溝口知事:今の段階では、個別にやることは考えてません。
○山陰中央新報:個別にやることは考えてない。
○溝口知事:はい。
○山陰中央新報:だから、その全体を見直す中で、当然そこ、その部分も検討の話にはなってくる。
○溝口知事:当然なりますね。
○山陰中央新報:わかりました。
○溝口知事:それは、個別に、これが変わったからというのではとても大変ですからね。それは、皆さんも上がっておって、そういう動きが出てるんだなという、うれしいニュースですからね。それに向けて、自分もという人も出てくるでしょうし。
○中国新聞:関連でいいですか。
今の出生率の話でいうと、各市町村、いろいろ施策やってると思うんですが、若い人、子供を産む世代の人たちにそういう施策が認知されてきたというふうに受けとめていいでしょうか。
○溝口知事:そういう方々の話を聞いたり、いろんな動きをよく確認をしながらしませんと、どういうことが影響してるというのは数字だけじゃわかりません。
○中国新聞:それと、もう1点いいですか。
あとは、トップが沖縄で1.94で、伸び率というと島根が今回一番伸びたと思うんですが、トップの沖縄を視野に入れたというふうに思うんですが、島根がトップになるぞというような景気のいい目標というか、お言葉をいただきたいんです。
○溝口知事:お言葉。沖縄はもともと高いんですよね。離島は高いんですよ。島根の中でも隠岐は高いですね。それは地域地域によって違いますからね。隠岐なんかで話を聞くのは、離島は学校から子供たちが帰っても、大体知った人同士で、知らない人なんかが少ないわけですね。だから、安心して自分のうちの周りで適当に遊んで、要するに子供たち自身でいろんな活動ができるところのようですね。そういうものが子育てをしやすい環境を形成をしているというような話を聞いたことがありますからね。それで、隣近所の人はみんな知り合った人でしょ。そういうところが、また、外から来る人なんかの魅力でもあるようですね。そこはやはり子供を育てるときに安全な環境というのは大事な要素だと思いますね。
○中国新聞:それで、例えば3年以内に島根がトップに立つぞとか、目標は……。
○溝口知事:秋の評価をしますから、そのときに考えましょう。そう簡単に動かす、あるいは動かせるもんじゃありませんから、人口のそうした婚姻とか出産とか。いずれにしても粘り強く長い視野を持ってやる必要があるというのが私の考えですね。
○山陰中央新報:知事、その秋の評価というのは、どういう手続を踏んで、例えば総合戦略つくるときは外部から話を聞いたりもしましたけども。
○溝口知事:総合発展計画のときにそういうやり方をやってきてますから、いろんな原因の分析をしたり、結果を、委員会のようなものがありますから、そこに出して意見を聞いたりして、その上で変えるとか変えないとかを決めてまいります。
○山陰中央新報:それは総合戦略でなくて、あくまでも総合発展計画の中。
○溝口知事:戦略がかぶってますからね。ほとんど一緒というか、総合発展計画のほうが大きいわけですし、その一部が総合戦略になっているということです。それで、総合発展計画のそういうPDCAというのは、これまでもやってきてますから、そのやり方がありますから、それを活用してやっていこうということです。同じ表裏一体と。
○山陰中央新報:さっき10月というお話ありましたけど、基本的にそれは毎年やっていくようなお考えなんでしょうか。
○溝口知事:いうことです。
○山陰中央新報:それは、さっきおっしゃったように、外部の意見も聞きながら。
○溝口知事:そうですね。
○山陰中央新報:その評価だとか、目標をどうするかというようなことをそこで話し合って決めていくという流れに。
○溝口知事:我々でそれは原案考えますけどもね。

○山陰中央新報:知事、済みません、出生率の話で、1.8になった話なんですけども、全国2位で伸び率が全国トップだったというのは、一つのこれから定住とかの武器にもなるかなと思うんですけども、これを全国的にアピールしていくようなお考えというのはあるんでしょうか。
○溝口知事:PRはしますけども、PRの仕方をよく考えないといけませんね。
○山陰中央新報:例えば具体的にどういうことが考えられますか。
○溝口知事:いやいや、そこは難しいですよ。あんまり1.8、1.8って言うんじゃなくて、やっぱり住みやすさということが大事なんじゃないですかね。
○山陰中央新報:その住みやすさの一つのあらわれとして、結果として出てるかなとも思うんです。
○溝口知事:あるけども、あんまり1.8とかという数字は知らないと思いますよ。
○山陰中央新報:知らないというのは。
○溝口知事:若い人たちが。そういうことじゃなくて、やっぱりフィーリングじゃないですか。
○山陰中央新報:わかりました。


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