5月11日質問事項5
5オバマ大統領の広島訪問
○日本経済新聞:ちょっと話題を変えてよろしいですか。
○溝口知事:はい。
○日本経済新聞:日米両国政府がオバマ大統領が27日に広島を訪問するということを発表しましたけれども、これについて、まず感想をお聞かせいただけますか。
○溝口知事:初めてのことですね。なかなか適切な感想をしゃべるほどのことを考えておりませんけれども、そうした訪問というのは、世界のいわば安全保障と申しますか、あるいは紛争のない世界をどうつくっていくかとか、いろんな問題に対する一つの大きなインパクトと申しますか、影響を及ぼすことになるのかどうか、そこら辺が今後の関心事ですね。
○日本経済新聞:お聞きしたのは、中国5県で、ブロックで知事会もやっておりますし、同じ中国ですから、一つは、知事はオバマさんがプラハで演説したような核兵器の廃絶についてはどう、賛成なさるんでしょうか。
○溝口知事:私ですか。
○日本経済新聞:はい。
○溝口知事:それは、そういうことをやるべきでしょうね。
○日本経済新聞:それからもう一つは、今回いらっしゃって、謝罪をするべきだという声も一部にあるようなんですけど、この点については特に御意見はありますか。
○溝口知事:そこは私もよく考えていないですね。
○日本経済新聞:それからもう一つは、島根県としてなんですけれども、私の知る範囲ですと、例えば永井隆先生の飯石小学校、これはもう今、学校は廃校になりましたけれども、引き継いでいくということもあります。それから有福温泉で被爆した方を療養でずっと受け入れてた、ここもちょっと施設を廃止してしまったんですけども、そういうことで、原爆とかかわりが幾つかありますけれども、そういう立場の島根県として、今回の訪問について何か一言いただけますか。
○溝口知事:原爆によって被害に遭われた方がたくさんおられるわけですから、そういうアメリカの大統領が訪問するということによって、核問題について世界的な論議が広がることを期待をするということですね。
○日本経済新聞:ごめんなさい、今、被害に遭われた方というのは、広島でという意味なのか、島根も含めて、広い意味で。
○溝口知事:広島の方ですね。広島に出かけていっているんですね。
○日本経済新聞:いらっしゃいますよね、はい。
○溝口知事:女子学生などが縫製工場とかで働くとか、被害には遭わなかったけれども、被害というか、爆撃そのものの被害には遭わなかったけれども放射能を浴びるとか、そういう方々がおられますわね。原爆手帳というのをお持ちになっている方は多いんじゃないですか。
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