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5月11日質問事項2

2原発
○山陰中央新報:ちょっと話変わるんですけども、島根原発の1号機の廃止措置計画のことでお伺いしたいんですけども、申し入れ後の取材に対して、知事もあまり決まってないこともまだ多いというふうなこともおっしゃってましたし、その中で一つ、きのうの県議会とかに対しての説明も、中電からの説明の中でも、使用済み核燃料に対しての搬出計画の実効性についての懸念の声が上がってたんですけども、知事、今回、中電は2029年度までに搬出を終えるというふうなことを言ってるんですけども、その実効性について、これは実現可能なのかっていうことについて、まずお考えを。
○溝口知事:それは、これまでの計画がありますから、それを前提に電力会社はやってきているわけですから、それを実現するようにやはり国自身が努力をしなきゃいけませんし、電力会社も対応しなきゃいかんということです。もちろんそれがそのとおりに進むかどうかというのは不確定な要素は残っていると思いますよ。しかし、現段階でそれを変えるという想定でいくというわけにはいきませんね。
○山陰中央新報:きちんと国の責任のもと、きちんとそういうことをやるように。
○溝口知事:もちろんそういうことを要請していくということですね。
○山陰中央新報:あと、大前提をちょっと確認をしたいんですけども、その使用済み核燃料については、もう早期の敷地外搬出ということを求められるということでよろしいんでしょうか。
○溝口知事:そうですね。それは変わりません。
○山陰中央新報:あと、中電はまだ現段階では考えてないっては言ってるんですけども、中間貯蔵についてはいかがでしょうか。
○溝口知事:具体的にどうするかということは聞いていませんね。
○山陰中央新報:いや、聞いてないとは思うんですけど、知事として中間貯蔵っていうことは。
○溝口知事:わからないことについて私がコメントするわけにはいきませんね。
いずれにしても、全体としてそれは廃棄物をどう処理するかということについては、もうかちっと体制ができているわけじゃありませんけども、一定の考え方に基づいてやっているわけですから、それに基づいてやる計画をつくるということが第一歩ですね。その上で、それが変更になるような状況が仮に生ずるとすればどうするかというのは次の問題ですね。それは現段階でどうするこうするというわけにはいかないです。だから、何かをつくってやるほかない、計画ですから。それで、いずれにしても廃炉というのは長いプロセスがあるわけですから、いろんな計画が変わるごとに事前了解を求めるということになりますからね、そういう段階段階でチェックをしていくという方法をとるということですね。
○山陰中央新報:現段階で、六ヶ所村の再処理工場がずっと延期になってて、その稼働の見通しも立ってないような中なので、今のところ使用済みが本当に敷地外に搬出できるかというのはなかなか見えてないところがあるんですけども。
○溝口知事:それはそういう見方もあると思いますけども、じゃあどうするんだということで、それが明快にそういうことになれば、またその段階でもちろん考えなきゃいかんでしょうし。
○山陰中央新報:知事おっしゃったように、もう大前提としては敷地外に搬出してもらいたいということなんで……。
○溝口知事:ということは変わりませんね。
○山陰中央新報:きちんと搬出できるような形っていうのを国も中電もそれをやっていくべきだということ。
○溝口知事:そうですね。

 

○山陰中央新報:あと、点検偽造の問題。
今回、1号機の申請を認めるかに当たって、その再発防止策の定着とかっていうのが一つの判断材料になるんでしょうか。
○溝口知事:今まで国は、きょうもこの結果の報告していますけども、3・四半期にわたってチェックをしていますね。その後の体制がちゃんとできているかと。そういう積み重ねの中で、一定の実績はできつつあるわけですから、そういうものをどういうふうに考えるのかはありますが、これはいずれにしましても規制委員会に申請を出すということになりますと、やはり規制委員会がチェックをするほかないわけですね。だから、我々のほうとしましては、規制委員会に申請をして、規制委員会のチェックを受けるということについては了解すると。それで、その上で規制委員会自身が今の不適切問題も処理をされようとしているわけですから、そういうものも考えた上で規制委員会がどういう判断をされるかということを待って、規制委員会の結論は出て、それでいいかということについて、今度は我々が了解するかどうかというのを立地自治体、周辺自治体、それから住民の方、議会等の意見を聞いて決めていくと、そういうプロセスでやろうということですね。それが適切な方法だろうと考えています。
○山陰中央新報:第1段階の申請を認めるかの時点で、きちんとその再発防止策について中電からお話を聞くというようなことも一つ、判断材料としてなるんでしょうか。
○溝口知事:それは我々も聞いていますけども、規制委員会も聞いているわけですから、きょうも報告をやっているわけですから、それである程度の考えはわかりますね。
いずれにしても、規制委員会にいろんな申請が出た段階で、中電全体としてそういう問題に対応できることになっているかどうかというのも当然審査の一つでしょうから、それを規制委員会がどう判断されるかというのを見て、申請に対して結論が規制委員会のほうで出た段階で我々がもう一回チェックをして、安対協等を開いて、それで了解するかどうかを決めるというプロセスをとるということです。
○山陰中央新報:知事がおっしゃっているのは、申請の後に規制委のほうで、今回の点検偽造の問題についても、その審査の中での一つになってくるということなんですか。
○溝口知事:今、現実に別にやっていますからね。
○山陰中央新報:はい、保安検査で。
○溝口知事:だけど、中電の対応も勘案して、全体としての申請を了解するかどうかというのは規制委が判断するわけですから、その判断後に我々も聞いて判断すると、こういうことです。
○山陰中央新報:それは点検偽造の問題についてもという。
○溝口知事:それはその中に含まれるでしょうね。
つまり、規制委員会も、了解するについてはそういう問題についても当然評価をされるわけでしょう。
○山陰中央新報:あと、中電が昨日、今回についての住民説明会を松江市と境港市でやることの発表をしたんですけども、前回、2号機の新規制基準の適合性審査の申請を認めるかの際には、周辺の出雲や雲南や安来でも住民説明会を開いてるんですけれども、今回、松江と境港だけで十分だというふうにお考えはありますでしょうか。
○溝口知事:まだそこはよく聞いていませんね。住民の方々につきましては、安対協などに出ていただいて、発言ができるようにしておりますからね、そこら辺は周辺自治体のお考えも聞いて、もし必要があれば中電に申し入れるということでしょう。
○山陰中央新報:それは県としてということでしょうか。
○溝口知事:それはよく相談してでしょうね。
○山陰中央新報:2号機のときは、県のほうが、安対協のときに、その周辺の自治体から住民説明会が必要だっていう声が出て、それは県がそれを酌み取って中電に開くようにって言ったような経緯もあるんですけども。
○溝口知事:そこは周辺自治体などの意見も聞いて考えるほうがいいでしょうね。
○山陰中央新報:わかりました。
○中国新聞:知事、関連で、先ほど話題になった2号機の適合性審査の申請の事前了解のときは、事前了解があって、中電さんが申請をして、その後に県のほうで、知事も覚えておられると思いますが、原子力規制庁の池田長官のところに行って厳格な審査というのをするように要請というのをされたと思うんですけども、今回、まだちょっと結論が出てないというところはあるんですが、例えば先ほど問題になってるような使用済み核燃料の搬出の問題とか、住民の不安があるところがまだ残っているので、そこについて例えば規制庁に同じように要請活動されるとかって考えはありますか。
○溝口知事:それは今決めているわけじゃありませんけど、規制庁はいろんな機会に参りますから、そういう中で、いつが適当なのか、それはまた考えます。
○中国新聞:使用済み燃料の問題については、要請の一つの候補になり得るとお考えですか。
○溝口知事:そこは、規制庁の問題なのか政府の問題なのかという、規制庁はチェックするとこですからね。そこら辺はよく関係のところとも相談しながらやっていくということじゃないかと思いますが、今の段階でどうするこうするは考えていません。
○中国新聞:知事、中電の社長が持ってこられたときは、審査自体は受けていただいたほうがいいというような考え方を示されたと思うんですけども、今はどうでしょうか。その審査自体は否定してはいなかったと思うんです、当時は。
○溝口知事:審査はやっぱりしなきゃいけないでしょう。それでチェックをして、規制委が意見出しますね、それが適切かどうかというのを我々がチェックするというプロセスをとろうということですね。
○中国新聞:そして、5月20日に安対協と顧問会議があって、5月25日から議会が始まって、6月の中旬まであるわけですけど、議会が終わるぐらいというのも、一つの県や松江市として姿勢を示す一つのタイミングかなと思うんですけど。
○溝口知事:議会の意見もありますし、それから立地自治体の意見もありますし、そういうものもよく聞いた上で最終的に決めるということですね。今、日程を決めているわけじゃありません。

○山陰中央新報:知事、済みません、島根原発1号機の廃止措置計画でちょっと再度お聞きしたいんですけれども、先ほど知事おっしゃったように、30年近く、もう廃炉というのは長く続いて、そのたびに計画をつくって承認していくような形になるんですけども、使用済み核燃料の処理については、これはその中でも大きな課題の一つではあるというような認識はお持ちなんでしょうか。
○溝口知事:それはあります。
○山陰中央新報:あと、住民説明会の話なんですけども、今、島根県内の周辺の3市のお話はされたんですけど、その周辺自治体というのは鳥取もありますけれども、その辺の、例えば米子とか、鳥取県の意向なんかも聞いてっていうお考えはあるんでしょうか。
○溝口知事:それは鳥取でおやりになるでしょうね。
○山陰中央新報:鳥取は鳥取でやられて。
○溝口知事:ええ、いいと思いますよ。
○山陰中央新報:で、島根県としては県内の3市の意向っていうことを聞いて、相談していきたいということでしょうか。
○溝口知事:ええ。
○山陰中央新報:わかりました。


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