4月7日質問事項8
8山陰経済・マイナス金利
○山陰中央新報:知事、少し県政の話からは遠くなるんですけども、最近の島根県の景気の動きなんですけども、3点ほどちょっとお聞きしたいんですけども、この前、日銀の松江支店が山陰両県の短観を発表したんですけれども、3月の結果が3年ぶりに業況判断指数がマイナスということで、ここに来て島根県の景気が急速に落ち込んでいるということが発表されました。3年ぶりに景況感がマイナスということでして、これまで緩やかに回復はしてきたんですけど、この3月でマイナスと、それがしかも3年ぶりということなんですけども、知事として今、島根県の景気の現状に対して、どういった御認識をお持ちかと。
それから、島根県の景気に対する知事の現状認識をお聞きしたいのと、それから、今回のマイナスということを受けて、県として独自に景気対策、経済対策を今後検討していく考えがあるのかどうかということが第2点です。
それから今、それに絡んで国が最近の景気の低迷を踏まえて、本年度の予算で景気対策として公共事業を前倒し執行したいという景気対策を考えているんですが、これを上半期に公共事業を集中的に発注して、それで景気浮揚を狙おうという狙いなんですけれども、今、島根県の建設業の場合、非常に人手が足りなくて、なかなか受注をこなし切れないと。それで、できたら発注を平準化してほしいと、あんまりいっときに集中的に発注してもらっても困ると、なかなかそれに対応できないという状況がある中で、政府が前倒しで集中的に発注しようとしているんですけれども、なかなか県内の受注能力がそれに対応できないという状況もあって、できるだけならして平準化してほしいという意見があるんですけども、今回の政府の景気対策について、どういうお考えをお持ちかというのが3点目。
それで、次は、これは知事の話せる範囲で結構なんですけれども、日銀が導入しているマイナス金利についてどういうふうに評価されてますか。
○溝口知事:山陰両県の短観で、やや景気感がマイナスになったと。これは島根県だけというよりも、日本全体の影響もあるんだろうという感じがしますね。やはり中国など新興国の景気の低迷というのが日本全体でも設備投資などに影響を与えておりますし、それは全国に波及していきますからね。
あるいは島根特別のことで、公共事業なんかでいいますと、実は災害などがこれまであって、いろんな事業が膨らんだというところでありますが、そこが減少しているという面もあるいはあるかもしれませんね。それから、御指摘のように人手が確保できないといったこともあるかもしれませんね。私もあんまり詳しくはわかりませんけれども、そのような要因が頭の中では浮かびます。実際にどうなのかというのはちょっと、そこまできちっとした分析はできていません。
それから、国の景気対策は、公共事業前倒しということですが、そんなに大きい前倒しでもないようなこと、1兆ぐらいの話が少し早目になるというような程度じゃないですか。ただ、政府のほうは、そういうこともあるから景気対策をやろうということはあるようですが、全般的に景気のやや落ちつきが見られますから、それは一つの考えだろうというふうに思います。
それから、最後に、マイナス金利については、一定の効果はやはりあるんだろうというふうに思われますけども、その大きさとか、それが継続可能なのかというのはこれからの問題じゃないでしょうか。しかし、いずれにしても難しい問題ですから、二、三分で、あんまり整理もしてませんので、この程度でございますね。
○山陰中央新報:島根県の景気の現状について、知事としては楽観はしてないということですね。
○溝口知事:そうですね、それは島根特別のことというよりも、世界全体の影響、そしてそれが日本全体に及ぼしてる影響等とも関連をしているだろうという感じはしますね。
○山陰中央新報:ただ、今回の短観の結果では、全国の結果より島根県の結果のほうが非常に低いんですよね。それはやはり公共事業一つ見ると、東京のほうでは。
○溝口知事:それは全国を見ても、ある部分ではまだやっぱり事業がどんどんふえてますからね。いろんな要因があって、ちょっと正確にお答えできる状況じゃありませんが、よく勉強もしてまいります。
じゃあ、よろしいですか。終わります。
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