2月13日コメント2
コメント2)県立美術館企画展「愛しきものへー塩谷定好」
それから、2点目は、ここにありますが、写真が出ておりますけども、この関係でコメントいたします。
島根県立美術館で企画展「愛しきものへ」ということで、塩谷定好さんという方の写真展ですね、これを県立美術館の開館記念日の3月6日から5月の8日まで開催をいたします。塩谷定好さんは、明治32年、1899年から昭和63年、1988年まで活躍をされておられたわけでございますが、鳥取県の赤碕というところでお生まれでございます。赤碕は、御承知の方も多いと思いますけれども、米子と倉吉の間にある日本海に面した町だということであります。大正の末期から昭和初期にかけまして、ここの映像にも出ておりますけども、絵画のような芸術写真を作成した写真家の代表者のような方であります。
塩谷さんは、1925年、大正14年に島根半島沖泊を撮影した作品「漁村」で全国コンクール(アサヒカメラ創刊号月例懸賞)1位となりまして鮮烈なデビューを飾られたと言われております。そして1982年、昭和57年にはドイツでフォトキナ栄誉賞という賞を受賞されるなど、国際的にも評価を受けた写真家だということであります。塩谷さんが生涯暮らした赤碕や島根半島、情緒あふれる松江の風景など、山陰の豊かな風土を生み出す作品は、身近な自然や人々への愛情にあふれているのであります。
県立美術館では、平成27年3月に塩谷さんの御遺族から作品、資料合わせて1,000点を超える寄贈を受けました。今回の展覧会では、塩谷家3代80年にわたって大切に保管をされてきた名作の数々を公表しようということであります。作品が300点、関係資料100点の展示は、過去最大規模のようであります。
この展示にあわせまして、写真家たちの愛した街と題しまして、島根県ゆかりの写真家で国際的にも高い評価を受けた奈良原一高さん、森山大道さんの企画展もそれぞれ開かれますが、奈良原さんの展示は2月16日から5月15日まで、それから森山大道さんの企画展も2月23日から5月15日まで開催をされるということであります。期間中は、森山さん、奈良原一高夫人などの講演も予定をしております。
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