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1月6日質問事項3

3.県西部地域の振興
○日本経済新聞:年頭の所感に絡んで、県の西部の振興について伺いたいんですけれども、1月4日に松江市の新年祝賀会で、松江市長が松江市の人口が12年ぶりに社会増になったということをおっしゃってました。それで、出雲市も、たしか500人近く去年ふえているんですけれども、西部の市はふえてないということで、このことを踏まえて、ことし益田、浜田、それから山間部、どういうふうに振興していったらいいかというふうにお考えでしょうか。
○溝口知事:それは、益田、浜田、まあ石見のほうはいろんな産業が停滞をしてきたというか、大きくならなかったわけですね。平たく言えば若者たちが働けるいい職場がどんどんふえる状況にありませんでしたから、県外に若い人たちが、広島であるとか大阪であるとか出ていっておりますから、いわば流出超、社会増減としてはいうことがずっと続いておるわけですね。それで、若い人が少なくなると、今度は子供を産み育てる人たちが少なくなるので、出生数が少なくなるということで自然減ということも重なって、そういう人口の減少というのが進んでおるということですね。したがいまして、産業を振興する、それから中山間部においてもそういうことはするようにするということが県の課題であるわけであります。なかなか長年かかってそういう構造になっていますから、これを短期間で大きく変えるということは難しいわけですけども、そういう弱点の一つとして、大都市からいろいろな面で遠いんで、飛行機の便数でありますとか、あるいは鉄道でありますとか、道路がまたありますけども、そういうものがおくれてますから、そういう意味で産業、企業誘致なども少ないわけですね。あるいは観光も少ないということでありますから、そういう社会インフラを整備をしていくということも大事な課題で、私どもは山陰道の西へ向かっての延伸を早くやってもらいたいということを言っておりますし、そのほかのIT産業などは、県西部においても企業の進出もありますし、そういうことを行うとか、あるいは農林水産物をやはり都市に売れるようにするとか、産業振興をやっていくということは一番大事な課題だろうというふうに思います。そのためにはいろんな対策をとらなくてはいけないということです。
○日本経済新聞:特に益田と浜田に限って具体的に産業振興のお考えがあればお聞きしたいんですが、といいますのは、昨年、例えば大田市の石見銀山地区には、伝建地区にIT企業が1つ誘致しました。それから江津は工業団地も足りない状況で増設するという話もありますが、そういう成果は、近いとこは出てますけども、さらに西のほうというのはどういうふうに具体的に、どういう産業を誘致されるんでしょうか。
○溝口知事:益田にも企業立地はかなりありますよ。名古屋方面からも立地がありますし、九州方面からもありますし、あるいは益田では松永牧場というのがありまして、これは牧場ですから本来どこでもできるとこですけども、その人の才覚もあって、たしか1万頭近い肉牛を育てて、もう全国銘柄になっていますね。社会的なバックアップと同時に、そういうチャレンジをする力を持った人たちをやっぱり育てていくということも大事な課題ですね。
 


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