12月22日質問事項1
1JR三江線
○山陰中央新報:知事、済みません、話題変わるんですけど、JRの三江線のことでお伺いしたいんですけども、19日に沿線自治体の期成同盟会の臨時総会が開かれて、JR西日本が提案する新交通プランの協議については、期限を定めずにバス転換を前提としない白紙状態を条件にJR西日本に要請するっていうことを決めたんですけども、知事として、この決定というのはどういうふうに受けとめてらっしゃいますか。
○溝口知事:常識的な考えじゃないですか。
○山陰中央新報:かねてから知事は沿線市町の動向を見守って、首長の意向とかを踏まえて県の今後の対応を考えていくというふうに話されているんですけど、じゃあ、沿線自治体の今回の決定ということは尊重される。
○溝口知事:尊重もしますし、それから一緒に必要な活動もしますね。
○山陰中央新報:今度、25日に県のほうにも要請に来られるようなんですけども、そのときに国だったりJR西日本にさっき言ったようなことを働きかけてくださいというような要請のようなんですけども、県としてもほんじゃあ同調して。
○溝口知事:それは、必要なことはやってまいりますね。
○山陰中央新報:必要なことというのは例えばどういうこと。
○溝口知事:それは、話をした結果ですね。
○山陰中央新報:話をした結果。
○溝口知事:市町と意見交換しますから、その結果に応じて必要なものをやってまいります。
○山陰中央新報:あとは、次回の臨時総会から県のほうも期成同盟会のほうに参加してほしいという意向も持ってらっしゃいますが、これについてはどう対応されるんでしょうか。
○溝口知事:具体的なとこまでは聞いていませんが、要望をよく聞いてやりますけれども。いろんな面で一緒にやっていかなきゃいかんでしょう。
○山陰中央新報:あと、今、県議会にも意見書が出てましたけども、安易な撤退をしないとか、国にJRに対して指導の徹底を求めるような、存続を求めるような意見書も、沿線自治体で意見書が出てますが、この動きについては、知事はどういうふうに受けとめてらっしゃる。
○溝口知事:いいことじゃないでしょうかね。
○山陰中央新報:いいことというのは。
○溝口知事:いずれにしても、JR西日本と話をしないと進みませんからね、最初からこうだとか、期限はこうだとか、それは話し合いの中で出てくる話でしょう。
○山陰中央新報:その中で、JR西日本に望まれることは何ですか。
○溝口知事:よく話をし合いましょうと、こういうことだと思いますね。
○山陰中央新報:その中で、県がどういうふうな役割を担っていくというお考えなんでしょうか。
○溝口知事:議論の必要なところに参加しますから、そこで意見を聞きながらお互いの、どういうふうな道がいいのか、よく相談をしていくということですよ。だから、一定の前提を置いて何かをするということじゃなくて、それぞれ意見があるわけでしょうから、意見を交わして、意見をよく聞き、適切な対処方法をみんなで築いていくということでしょう。
○山陰中央新報:じゃあ、改めてお聞きしたいんですけど、地域にとって三江線というのは必要なものだというふうにお考えなんでしょうか。
○溝口知事:それは必要だとお思いになる人が多いでしょう。だけどそれはJR西日本の立場もあるわけです。そこは話し合いの中でどうするかということを決めないといかんということです。
○山陰中央新報:それはもちろんそうなんですけど、知事として、県として三江線は地域にとって必要なものだというふうにお考えになりますか。
○溝口知事:必要ですよ。必要ですけども、それは相手もあるわけでありましてね、だから話をしなきゃいかんということを申し上げているわけですね。
○山陰中央新報:だから、沿線自治体というふうに、期限を区切らないで、JR西日本のほうは今年度の末までには結論を出したいというようなことも言っておりますが。
○溝口知事:いずれにしても、相手があることですからね、相手の話をよく聞きながら、そういうものも意見交換の場で議論をしていくということでしょう。
○山陰中央新報:知事、済みません、三江線で確認なんですけど、沿線自治体と同様に、JR西日本に対して存続に向けて県としても取り組んでいくということでよろしいんでしょうか。
○溝口知事:先方も意見があるわけだから、意見を聞きながらやっていくということですね。
○山陰中央新報:意見を。
○溝口知事:意見交換をやっていくと。その上で両者がオーバーラップするところはこういうことなのかというふうな結論をどう出していくかということであって、最初から結論が出てるわけじゃないですよということを申し上げているわけです。
○山陰中央新報:ただ、沿線自治体はもう存続っていうことを前提に話をしていくっていう。
○溝口知事:それはそれでいいですよ。だけどそれは、JR西日本は違う立場かもしれませんから、だから、そこは、そのために話し合いをやろうということでね。
○山陰中央新報:いや、わかります。かねてから知事は沿線自治体の意向も聞いて県として対応していくというふうなことをおっしゃってたものですから。
○溝口知事:意向も聞き、それからJR西日本の考えも聞き、何が両者の考えがオーバーラップして合意できるかというのを探ろうという会合ですね。
○山陰中央新報:じゃあ、JR西日本と沿線自治体があったら、県はその中で中立な立場っていうことなんでしょうか。
○溝口知事:それは両方の考えをよく聞いて、県としても合理的な考えになるようなことをしなきゃいかんですね。
○山陰中央新報:両方の意見を聞くっていうと、それは中立っていうことではないんでしょうか。
○溝口知事:それはあなたの言葉であって、私が言ってることだけですね。要するに何かを決めてしまって、会合というのはあるわけじゃないと。
○山陰中央新報:いや、もちろん。
○溝口知事:そういうことだけ言ってるわけです。
○毎日新聞:知事、県として、溝口知事として三江線のこれから始まるであろうJR西日本、さらに地元自治体、さらに県も入ってやるときに、県としてどういうスタンスでその交渉に臨んでいくのかというところで、その交渉に臨むに当たっては、全く自分の立場を明らかにせずに賛否、三江線がなくなるということに賛成なのか反対なのかというところも含めて全く明らかにせずにそこの場に臨んでいくというのは、逆に県民、沿線の住民にとっても不安な要素を与えるというか、部分じゃないかなと思うんですが。
○溝口知事:そこはそれぞれの立場、事情もあるから、両方の考えを県としてもよく聞きながら、最善の解決策に合意ができるように努力をしたいと、こういうことですね。
○中国新聞:県としては、両方の話を聞いて、ニュートラルな立場で合理的に判断すると言われて。
○溝口知事:それをやらないと話ができないでしょう。
○中国新聞:ただ、合理的に判断するとなると。
○溝口知事:合理的というか、みんなが、まあこうだなという結論が出るようなことにしないと話が進みませんしね。
○毎日新聞:それは、どういう結論が出るのかっていうのは。
○溝口知事:それは話をしながら考えていくということでしょう。
○毎日新聞:いや、何か一つの物事を、利害関係のある人たちでまとめていくときに、それぞれどういうふうな考えを持っているかというのが前提で、それを出し合いながら、妥協するところは妥協し、主張するところは主張しながら一つの物事をまとめていくのは、これは三江線のことに限らず、全てのことが一般的にそういうやり方だと思うんですね。だから、知事がおっしゃる、説明してらっしゃることは一般的なお話をしているだけであって、いわゆるその三江線について島根県がどんなスタンスで臨むのかというところが一切明らかにされていないと思うんですが。
○溝口知事:それは包括的にそれぞれの考えがありますし、市町の考えもよく聞いて、広島県の考えもあるでしょうし、適切な対応ができるように努力をするということでしょう。だから、物事を最初からこれだということで決めるんじゃなくて、日程も内容も、サブスタンスもそれぞれが意見を言いながら考えていくということでしょう。
○中国新聞:ただ、沿線自治体は三江線を存続してほしいということを前提に来てるわけで、片やJR西日本のほうは、できればバスを含めた交通にかえたいと。これ、正直どちらも平行線になってるんですね。そこをまとめるとなると。
○溝口知事:それは皆さん、いろいろなお考えがあるでしょう。どういう対応をとるのかとか、そういう部分が明らかでありませんから、それは話をよく聞かないと無理ですね。
○毎日新聞:いや、だから。
○溝口知事:いずれにしても、これ以上は申し上げたこと以外はありません。
○朝日新聞:知事、済みません、先ほどのところで、知事としては三江線は必要でしょうと、議論の前提としてそういうお気持ちがあるのかなと。
○溝口知事:それは必要でしょうが、できるかどうかという問題もあるわけです。
○朝日新聞:知事は、前提としては必要だという認識があるということですね。
○溝口知事:できればね。
○朝日新聞:わけですね。そこからは話をしていくと。
○溝口知事:ただ、そこはそれぞれの立場もあるし、どういう対策がとられるのかにも依存しますし、変わるわけですね。だから、話をよく聞いて、参加をして、その中で両方の考えがまとまるような努力をしていくというのが県の一つの役割だと思ってますけど。
○毎日新聞:そういう役割もあると思うんですが、JR西日本の話も聞く、地元の話も聞く、それで、それでとなると、県としての当事者感というんですか、自分たちの問題であるというような印象がどうしても。
○溝口知事:それは県としての立場はそういう広い立場で見ないといかんと思ってますけど。
○毎日新聞:県としては、それでどうなのかっていうのを知りたい。
○溝口知事:県というか、私自身がよく話を聞きながら適切な対応を考えていくというのが基本的なスタンスですね。
○中国新聞:でも、三江線の問題に限って言えば、もう地元の人は存続したいと言ってる、片やもう民間会社でお金も赤字になりながらやってますと、なかなか難しいから変えてくださいという中で、ニュートラルでしますと、どうしてもやってる方のほうの話のほうがやっぱり大きくなるという。
○溝口知事:それはあなたの見解だから、受けとめますが、いずれにしても、それ以上のことは申し上げることはありません。
○中国新聞:ただ、今の話聞くと、残してほしいんだけど、地元から話を聞いて、折り合いをつけて、残せないかもしれないけど、そういった条件でも折り合いがつけば県としては認めて、このほうへ話を持っていきましょうというふうなことでよろしいんですか。
○溝口知事:そういう仮定の話は今しないほうがいいと思います。
○毎日新聞:知事としては、もう既に条件闘争に入ってらっしゃるということでしょうか。
○溝口知事:そういうことはあなたの見方であって、そういうことはないです。白紙で集まらないと話はできないわけですから。
○毎日新聞:ただ、お話から言うと、必要だと思う、けれどもと言ってる段階で、もう既にもう何らかの形で……。
○溝口知事:それはあなたの見解で、白紙の状況でそれぞれの意見を聞きながら対応していこうということです。
○時事通信:上下分割方式とか三セク方式とか、そういう何か別の運行の方式なんかを検討されてた様子なんですが。
○溝口知事:ええ、だけど、そういうことは申し上げないということです。
こういう難しい問題を、そう簡単に割り切るわけにはいかないでしょう。
それから、住民の方々にも、それぞれがやっぱりよく理解をするようなことに努めないといけないんですね。だから、余りこの議論を、そういうところをいろいろ言っても、言葉で言うと誤解が生じますから、これ以上のことは申し上げません。
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