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10月28日質問事項4

4JR三江線
○山陰中央新報:済みません、話は変わりまして、JRの三江線についてなんですが、まずJR側が全線廃止を含めて新しい交通体系をということで各自治体に説明してますが、知事の率直なこの話を聞いた感想と思いをお願いします。
○溝口知事:全般についてですね。
○山陰中央新報:そうですね。
○溝口知事:県にも連絡がありまして、それから地域振興部長を中心に、今、地元との接触をしておりますけども、いずれにしても、JRのほうは三江線の厳しい現状に加えて、沿線地域の将来を考えると、利用者のニーズに合致した持続可能な地域公共交通の構築に向けた検討に入りたいという考えを伝えておられるわけでありまして、私どもとしましては、沿線の市長さん、町長さん方とよく相談をしながら、今後の対応を考えていきたいというふうに考えております。
現状で、地域振興部長が市長さん方の話を聞いておりますけども、JR西日本の説明をよく聞きまして、議会や住民への説明を進めつつ、今後の対応としては広島県もあわせまして沿線3市3町との情報共有を進めながら、あるいは意見交換を行いながら慎重に検討をしていきたいということのようです。しかるべき時に県とも相談したいと思ってるが、一定の時間がかかるでしょうから、沿線の6市町で当面よく話をしていこうという状況でありますので、我々のほうも6市町の動きを注視しながら、6市町のほうで県としてこういう対応をしてもらいたいということがあれば、これから相談によく乗っていきたいというふうに考えております。
○中国新聞:美郷町長は、今回、JRからの説明の中に、バスの代替費用として10億円を支援しますよというのと、今後、一定の運営期間の支援もしますよというふうなことをJRから聞きましたと議会のほうで言われてるんですが、県のほうにはそういったJR側からの報告とか説明はあったんでしょうか。
○溝口知事:まだありませんね。まずやはり沿線の6市町とJRのほうで話をし、それから6市町のほうで協議会があるようですね。そこでどういう対応をしていくのか、6市町の中で議論をしていくということですから、我々がその状況を注視をしておるという状況ですね。
○中国新聞:このたびJR側が金銭的な面も地元の自治体に投げかけてることについては、知事としてはどういうふうに思われているんでしょうか。
○溝口知事:私が今、その詳細を知りませんから、まずJR、6市町の中での話を注視していこうと、こういう考えです。
○中国新聞:ただ、何度も地域振興部長が、JRが来る前も来た後も何度も行ってお話を聞いて、またそんな話を持ち帰ってるんですけど。
○溝口知事:その上で、今申し上げたようなことにしておるわけです。先方のほうはそういうお考えですからね。もう少し時間が要ると。
○日本経済新聞:いろいろちょっと報道があって、細かいことで恐縮なんですけれども、例えばJR西日本としては、今から2年後の2017年の9月か10月に廃止をしたいというようなことを、紙面には出てますが、そういうこともお聞きになってないということなんですね、県は。
○溝口知事:私は知りませんね。
○日本経済新聞:それからもう一つは、地元の市長さんへの説明で、物理的に広島のほうが先だったということに関しては、これは何か知事としては御意見はあるんでしょうか。
○溝口知事:どちらからかやっていかなきゃいかんのでありましてね、手も足らないでしょうから。島根のほうは議会中でもあり、そしてJRに確認をしなきゃいかんのに若干時間が必要でありましたからね、そういう順番になったというふうに思ってます。
○中国新聞:逆に、県からこの島根県側の市町に連絡が少しちょっと遅くなったというか、報道が先行してしまったことについてはどういうふうに思われてるんですか。
○溝口知事:そういう事情を地域振興部長も話しておりまして、そこは御理解いただけていると思いますが、おくれたことは申しわけないという話は部長のほうからしております。
○山陰中央新報:済みません、先ほどの話の中でも2年後に廃止ということで、知事はお聞きになってないということなんですけども、それに対して地元の市町の首長からは、そういった期間を区切ることなく慎重に議論してほしいという要請をされてますが、その点については知事も同じようなお考えなんでしょうか。
○溝口知事:そういう点も含め、まず市町の中でよく議論をされて、その上で県に話をしたいと、こう言っておられますから、我々はそれを注視すべく待っておると、こういうことです。
○日本経済新聞:今後の対応ですけれども、一つは、沿線の協議会なんかで実証実験といいますか、やっておられますよね、バスで代替したりとか。こういう事態を受けて、県として、例えばもう少し財務状況を検討するとか、あるいは代替バスを入れたらどうなるかってなことを検討していく機関みたいなのをつくるってことはないんでしょうか。
○溝口知事:そういう先の話は今ここで私が何か申し上げるのは適当でないと思いますね。まずやっぱり沿線市町で話をされますし、協議に若干時間が要ると言ってますから、そこはやっぱり待っておるほうがいいと思います。
 

○中国新聞:そもそも論で、これから先というよりも、現時点で、県としては三江線について、やっぱり存続してもらいたいということで、そういったスタンスでやっぱり今後もJRなり市町なり、お話をしていくというふうに思ったらよろしいんですか。
○溝口知事:そういうことを含めて、私のほうで今コメントする時期じゃありませんから、6市町の間でいろいろ話をされた結果を受けとめていきたいということです。
○中国新聞:ただ、JRが言ってくるまでは、今年度予算でも2,600万、いろいろつけたり、地元に対して県も結構支援してきましたから、基本的には存続して、何とかやっていってもらいたいという思いは、根底にはあると思っていいんでしょうか。
○溝口知事:そういう話も含めて、6市町の間でどういう対応をするのか。JRの要請は一緒に、ざっくり言えば検討に入りたいということでしょう。そういう点をどうするかということを含めて、まだ6市町の間で検討している段階ですから、その先のことについて具体的にこうだああだという議論は、できる段階じゃないと思いますね。
○中国新聞:6日に美郷町で6市町が集まって、今後のことについて町長と議長さんが集まって話をしようということになってるみたいなんですが、県のほうとしてはオブザーバーで参加をしたいと要請とかはする予定はあるんでしょうか。
○溝口知事:いや、先方からありませんから、まず6市町の間で議論していきたいということです。
○朝日新聞:この件に関しては、県の役割というのはどういうものだとお考えになっているんですか。
○溝口知事:それは要請を受けていろんなことに対応していくということで、今どうこうということはコメントできる状況にないですね。
○朝日新聞:6市町の話し合った結果を受けとめて、そこから。
○溝口知事:そこからですね。
○朝日新聞:存続してほしいか、廃止するかって。
○溝口知事:そういう具体的な話になるのかどうか知りませんし、まだどういう段取りで進むかというのもわかりませんから、現段階で何か具体的にどうするこうするっていうことが言える段階じゃありませんね。
 

○山陰中央新報:知事、三江線と別で、県内では木次線、それから山口線もありまして、次は我が身かというような心配も一部上がってまして、そういったところに対して、今回みたいなことにならないように利用促進にまた目を向けてみるだとか、そういう協議をしてみようとか、改めてそういったお考えはいかがですか。
○溝口知事:今はありませんね。
いずれにしても、やはり交通機関は飛行機でも何でもそうですけども、利用を促進するというのは一般的に必要なことですね。
○中国新聞:ただ、木次線は、今回、三江線が全国で一番すいてるローカル線と言われてたんですけど、全国で3番目は木次線なんですね。そういった意味で、知事としては存続に危機感というのは持ってらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:そういう先のことを、議論するような段階じゃないでしょう。
○山陰中央新報:そしたら、あくまで今回のことも含めて、地元の要望とか地元の意見の集約、それを受けて県としてどういうふうに歩調をとっていくかということに尽きると思うんですけど、今のお話をお聞きしてると。
○溝口知事:今言っているのは、具体的にどういうとこから始まるのかはまだわかりませんからね、その段階に応じて、よく相談しながら対応していこうということです。
○山陰中央新報:ですから、先ほどの山口線とか木次線なんかの話でも、そういった地元からの話があれば。
○溝口知事:まだそういう段階じゃないですね。
○中国新聞:三江線がこういう話になって、今後、県の総合戦略ですね、やっぱり中山間地の振興というのが結構、そうはいっても大きく変わってくるんでしょうけど、やっぱりこの三江線について話が行く方向によっては、また県の総合戦略の見直しというのもあり得るんでしょうか。
○溝口知事:まだそういうとこまで行きませんね。
○山陰中央新報:今回のJRの提案が、三江線の廃止は前提としないと、三江線の廃止を前提としないで、バス転換を含めた地域交通について協議したいと言ってきてるわけですけども、このバス転換について地元と協議が不調に終わった場合は、その場合は鉄道の存続を求めていかれる……。
○溝口知事:そういう具体的な話については、まだその6市町がどういうお考えであるのかよく聞いた上でやらないといかんと思ってますね。
○山陰中央新報:それはやっぱり……。
○溝口知事:今、そういう仮定の話にどうこう言うのは適当でないですね。
○山陰中央新報:やっぱり県としての基本的な立場は、バス転換で、鉄道なり、やっぱり住民の足を確保していくということを最低限の担保としていくという必要はないんですか。
○溝口知事:それをやるのは当然のことですけども、具体的にどうするかということは、まさにこれからどういう検討を進めるかにかかってますから、それで今、関連の6市町で協議を始めているところですから、この段階で私がコメントする状況にはありませんね。
○山陰中央新報:それから、今回のJRの提案、バス転換の提案については、JRとしていろんなイニシャルコストの支援とかランニングコストの支援はしていくということを言っているんですけども、じゃあ運行主体はどうなるかということには全く言及いただかないので、この運行主体に県として、県や自治体と、そういった公的部門が関与する可能性もあるかどうかですね、そこら辺どうですか。
○溝口知事:そういう議論にまだ6市町も入ってませんから。

 

○山陰中央新報:知事、済みません、三江線の話に戻って申しわけないんですが、今、鉄道事業法で、いわゆる国の許可制じゃなくて届出制、いわゆる地元の、言い方は悪いですが、地元の自治体とか合意がなくても、事業者の判断で廃止とかできるんですけども、このプロセスについて何がしかの問題があるとか、ちょっと、例えば歯どめとして地元の合意をした上じゃないとだめですよみたいな話をしたほうがいいっていうような見直しとか、その辺の法律上のことについては、何かお考えはありますでしょうか。
○溝口知事:まだそこまで行きませんね。
○山陰中央新報:それから、先ほどの話はということを言われて、ちょっとその上で、また申しわけないんですが、JR側が記者会見でも新しい協議のあり方、バス交通を含めた新しい交通体系を考えるということで協議会をつくりたいという意向を示してまして、それには広島県、島根県、先ほどの沿線市町の6市町、もちろんJRも入ってつくって立ち上げますということで、これは恐らく今の知事のお話を伺ってると、まずは沿線市町の話があった上での、その先の話になってくると思うんですが、その場合はもちろん県も、もちろん入らざるを得んので、そこには。
○溝口知事:そういう仮定の話に答えるのは適当じゃないですね。
○山陰中央新報:わかりました。
○溝口知事:まだそういうことを含めて、どういうふうな対応をしていこうかということを6市町が考えている段階ですから。
○山陰中央新報:その考えの時期というのは、それは県がいつまでにということはないですよね、もちろん。
○溝口知事:むしろ6市町のほうで、もう少し時間が要るんで、そういう話ができる状況になったら県と相談しますというふうに言っておられますからね。
○山陰中央新報:それを待つということですか。
○溝口知事:はい。
○中国新聞:県からは、アドバイスはしないんでしょうか、こういう市町に対して。
○溝口知事:そういう話じゃなくて、まず6市町で話をしていこうということですから。
○山陰放送:知事としては、三江線などの存続については、どういう見通しを持ってらっしゃいますか。鉄道としての存続について。
○溝口知事:そこを今言うことは難しいですね。
○山陰放送:結構今までの状況では厳しいと見てらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:そういうことを含めて、コメントはいたしません。
○中国新聞:でも、この前、せっかくやっと県としても4億8,000万も出して三江線を復旧したのに、またそれが二、三年でなくなってしまうと、それも投資、無駄になってしまうような気もするんですが、そういった思いはないでしょうか。
○溝口知事:そういう点につきましても6市町でいろんなことをお考えになってるわけですから。
○中国新聞:その後は意見を聞いて、広島県側とも話をしながら進めていきたいというようなことなんですかね。
○溝口知事:まとめるというか、そういう一般論を今言ってもわかりませんね。

 

○山陰中央新報:また三江線の問題に返るんですけども、今、三江線については年間10億ぐらいの赤字を出してまして、その赤字をこれから解消できない以上、線路を廃止するという選択肢は、民間企業としては一定の合理性があると思うんですけども、その一方で、JRの西日本全体の収支見れば、600億円ぐらいの黒字を出していると、超優良企業なんですね。そんな年間600億円の黒字を出していて、一方で三江線は10億の赤字だと。だから、JR西日本から見れば、全体の利益でこの三江線の赤字を埋めていって線路を存続させるというのも、公共交通という立場から見れば、そういう考え方も、いわば内部補助ですね、もうかってる路線からもうかってない路線に補助をすると、いわゆるJR内部での内部補助という形で三江線を維持していくという考え方もあると思うんですけども、それについてはどうお考えでしょうか。
○溝口知事:そういうことも含め、三江線を具体的にどうするかということについては、まだこれから議論をしようというのがJRの説明です。今、関連の6市町において協議してどう対応するかという状況でありますから、具体的なことについて、私のほうから言うのは適当じゃないと思いますね。

○朝日新聞:知事、済みません、お願いというか、ちょっと苦言みたいなことになっちゃうんですけど、三江線について担当部長、今、地元自治体を回ってると思うんですけれども、ちょっとこの訪問の予定とかをきちんと答えてくれなくて困るっていうふうにうちの地元の記者が言ってまして、ちょっと紙で出してくださいとまでは言わないんですけど、ちょっときちんと、公費使ってのことですので、きちんと対応してくださるように御指導いただければと思いまして。申しわけありません。
○溝口知事:たしか来週にはまた川本町、邑南町に行くことになってると思いますよ。
○朝日新聞:またちょっとこちらの取材に、きちんとやりたいので、お答えいただけるようにお願いいたします。
○溝口知事:はい。
 


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