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10月1日質問事項2

2島根原発(中電校正記録)
○山陰中央新報:済みません、中電の点検記録偽造問題についてなんですけれども、これまでの知事の発言から、中電が提出した報告書について、規制委の妥当性などの判断がないと、1号機の廃止措置計画について、県として手続に入れないというふうに認識しておるんですけれども、そのあたり、知事はどのようにお考えなんでしょうか。
○溝口知事:そういう発言をしたことはありませんけどもね。
○山陰中央新報:知事としては、それはどういうふうにお考えなんですか。
○溝口知事:そういう関係について直接皆さんからお聞きしたことはないと思ってますけども、私の考えは、廃止計画の申請をする場合も、これは事前了解が必要ですからね。提出された場合には廃止措置計画の内容について説明を受けて、ほかの場合と同じでありますけども、事前の了解、申請をすることについては了解しますと。しませんと、どういうものかわかりませんからね。それで、原子力規制委員会が審査を終了した後、審査結果については県や松江市、周辺自治体が説明を受けまして、県議会を初め県、安全対策協議会、原子力安全顧問、松江市や周辺自治体などの意見を聞きまして総合的に判断して、最終的に了解するかどうか決める、通常の変更とか、いろんな工事などがある場合の手続と同じことを考えておりますね。
○山陰中央新報:今の段階で、そうすると、知事としては中国電力が1号機の廃止措置を仮に出してきた場合というのは、その手続は、先ほど言われたようなことでやっていかれるということ。
○溝口知事:手続で行っていくということですね。
○山陰中央新報:ということは、別物、この点検記録の偽造の問題と、1号機の問題というのは、これは別物というふうに、リンクはしてないというふうに。
○溝口知事:リンクをしないというか、そういう原子炉のいろんな工事をするとか変更を行うとかいった場合には、やはり2段階でやるほかはありませんね。そういう考えであります。
○中国新聞:それ、知事、ただ、今回の低レベル放射性問題で流量計、問題になった一つは、今回の中電の報告書の中では対策が盛り込んでないんです。なぜかというと、中電は今後、今の低レベル放射性廃棄物の流量計のシステム自体を全て更新すると言ってるんですね、新しく。だから、また別に施設を入れるということなので、この新しく施設が入らないと、この廃炉の問題もたくさんの低レベル廃棄物が出るんで、要は壊して崩しても、ちゃんとそれを処理する対策が整ってないということになるんですね。やっぱりこの低レベル放射性廃棄物の問題がちゃんと解決しないと、やっぱり廃炉問題というのもなかなか措置計画を受けてもすぐにうんとは言えないような気がするんですが、どうでしょうか。
○溝口知事:どういうプロセスで廃炉を進めていくか、最初の段階でどこまで細かいものまで計画ができるのか、そこら辺もよくわかりませんね。どういう計画、非常にふわっとした計画を申請して了解するものなのか、あと、細かい話はその段階でまた申請して了解するとか、そういうことが想像されるわけですけども、そこら辺はまだ何とも言えませんね。ただ、廃炉の計画をしたいということになりますと、原子炉の対応といいますか、いろんなことが変わるわけですから、やはり事前の了解が必要ですよね、申請しますよと。ただ、それでいいのかどうかというのは規制委員会がやはり判断をして、規制委員会の結果を県、周辺自治体等々にも説明して、我々も専門家の意見を聞いたりして、最終的に了解するかどうかという手続をとるという一般論ですね、一般的な手続に沿ってやっていくということですね。
○中国新聞:それと、先日の松浦市長の会見の中で、今回の報告書について、やっぱり何が原因で、どうするのかっていうとこがやっぱりいまいち少しよくわからないということで、改めて松江市側から中電に対して、もっと詳細な原因の報告と、あと、もっと具体的な再発防止策を文書で求めて、文書で返してもらうということを発言されているんですけど。
○溝口知事:何についてですか。
○中国新聞:もうちょっとその原因と。
○溝口知事:何の原因について。
○中国新聞:今回の、なぜこの偽装問題が起こったかという原因、この2年間もほったらかしになって誰も気づかなかったというところも含めて、改めて、もうちょっとその報告書よりも詳細な報告と、もっと具体的な再発防止策を松江市としては求めていくというふうなことを言われているんですが、知事としては、今の報告書について、やはりまた別件でもうちょっと詳しく、今後、中電に対して何か報告を求めたりをするというお考えはあるんでしょうか。
○溝口知事:それはまだ、今、県も周辺市、立地市なんかと一緒になって実施の状況などを見ている段階ですから、今の段階でどうこうということはありませんね。我々自身もチェックをしていきますし、その段階で必要になれば、また言えばいいと思いますし。
それから、原子力規制委員会も要監視だと、こういうことになってるわけですね。だから、監視をしながら、それでいいのかどうかというのを規制委員会自身も判断されるでしょうし、そういう状況をよく見て考えていくということじゃないでしょうか。だから、今、具体的にこうするああするというところまで言える状況にはないと思います。いずれにしても、原発がある限り安全性を確保するというのは最も大事なことですから、我々もいろんな方法を、必要なことを考え、対応していくということしか言えませんね。

○山陰中央新報:済みません、この問題で、先日、松浦市長が会見で、点検記録の偽造問題の妥当性の判断というところは規制庁にやってもらいたいということも言っておられるんですけれども、一方、1号機の廃止措置については、それと並行して進めてほしいという趣旨の発言をされていらっしゃるんですけれども、それは、先ほどの知事のお話というのは、その考えと変わらないということでしょうか。
○溝口知事:変わりませんね。
だから、その調査報告書の問題については、我々もどういうふうに実態があったのかとか、現場に入って調査をしたりいたしますし、規制委員会があれを監視をするという評価をしておりますから、監視をしながら、あれでいいのかどうかというのをそれなりに判断をされていくだろうと思いますから、それはそれで、我々もそういう情報があればお聞きをして対応していくということですね。
それから、1号機の廃炉をするというのは、具体的なところまで今の段階でどこまで行くかはわかりませんが、廃炉をするとなると一定の作業が必要になりますし、計画が必要になりますから、そういうことでいいのかどうかというのは、やはり大きな変更事項ですから、当然規制委員会に申請をして、その上で規制委員会でチェックをして、どうするか考えられますから、我々もそういうものを参考にして対応していくということでありますし、規制委員会の意見をよく聞いて対応していくと。
○山陰中央新報:知事として、1号機の廃止措置は別物というのは、それはそれでやっていくというのは、その理由としてはどういう理由なんでしょうか。
○溝口知事:まずやはり規制委員会に申請しないと、どういう対応をするかというのは出てまいりませんから、そこはやってもらわないといかんでしょう。
○日日新聞:済みません、申請して、規制委員会の判断を聞くという……。
○溝口知事:ん。
○日日新聞:申請した段階で規制委員会の判断を参考にするというお話なんですけれども、申請するに当たっての事前了解するタイミングで、事前了解に当たっての判断というのは、県はあるんですか。
○溝口知事:何についてのですか。
○日日新聞:事前了解する、申請してもいいよっていうことに対する判断で。
○溝口知事:それは、まず申請をして、規制委員会がどういう対応をされるのか、それで、その中で、それとは別に不適切事案につきましては監視という形で規制委員会がチェックしてますから、そういうものがどういうふうに規制委員会の判断の中で関係しているのかということがわかれば、それは教えてもらいますしね。現段階で報告書についての規制委員会の何かがなきゃ申請できないとか、そういう問題ではないだろうというふうに思いますね。
○日日新聞:例えばほかに申請してもいいよと判断する基準というのはありますか。それとも現状、もう今出てきたら、フリーパスでどうぞ申請してくださいということになるんですか。
○溝口知事:フリーパスというか、不適切事案のこの問題について、我々でも調査とかいたしますが、そこでとめるとかとめないとかっていう話じゃないという判断ですね。
○日日新聞:現状、申請しますという中電からの申し入れがあれば、それはどうぞやってくださいというふうになるんですか。
○溝口知事:それは普通の事前了解と同じことで、2段階でやるということですね。
○日日新聞:そうすると、この2段階の1段階目って、ほとんど無意味じゃないかなと思うんですけども。
○溝口知事:無意味っていうか、その段階で話を聞くわけですから。
○日日新聞:話は聞いて、ある程度そこで県としての判断もそこで、ある程度中身を見て判断されるということでよろしいんですか。
○溝口知事:それはあるでしょうね。

○中国新聞:知事、9月16日に美郷町議会で島根原発について、絶対の安全が確保できない場合は、定例会ですね、稼働してはならないという意見書が全会一致で採択されて、知事宛てに今、もう提出されてると思うんですが、そのことについて今、知事の御感想をちょっと。
○溝口知事:誰がですか。
○中国新聞:美郷町議会が意見書を全会一致で採択して、知事宛てに提出してると思うんですが。9月16日だからもう2週間たってるんですね。そのことについて御意見をちょっとお聞かせいただければ。
○溝口知事:詳細は私もちょっと承知をしてません。
○中国新聞:新聞報道でもうされてますし、地元の……。
○溝口知事:それは、いろんなところでいろんな団体が原発についてのいろんなお考えが我々のところに来ますから、それはそれで、我々のほうも見ますけども。
○中国新聞:ただ、民間団体じゃなくて……。
○溝口知事:我々の考え方として、原発の変更を、施設の変更などをしようとする場合には、やはり規制委員会の了解を得ないと先に進まないわけですね、それがいいのかどうかっていうことは。それが規制委員会の機能でありますから、規制委員会で安全なのかどうなのか、適切なのかどうなのかというのを判断をした上で、判断を聞いた上で、我々もその判断を規制委員会からも聞き、中電からも聞き、安対協の意見なども聞き、周辺自治体の意見も聞いて、総合的に判断するというプロセスをとってるということです。
○中国新聞:ただ、一般の民間団体じゃなくて、今回は町議会のほうがですね、地元の。全会一致でやったんですから。
○溝口知事:それはいろんなとこでいろんな意見があります。それはそれで我々も参考にしますけども、基本的な考え方は、原発というものが既にあるわけですね。それを機能をどういうふうに変更するかとか、どうするかという問題につきましては、国のほうで、規制委員会のほうで安全かどうかという審査を経ないと、それについてどうするかということが決まってこないわけです。ただ規制委員会のその判断でいいのかどうかについては、規制委員会の意見を、我々も結果を聞いて、それから周辺市、立地市、関係の方の意見、あるいは安対協で専門家の意見なども聞いて総合的に判断をするということです。
○中国新聞:ただ、美郷町は30キロ圏外なんですが、松江市民が計画にも避難者の受け入れ先になってるんですよ。その意見書の中では、やっぱり今、広域避難受け入れへの財政支援がないんですね。なかなか小さな町なんで、そこの財政支援も何かしてくれという、意見書の中にも含まれているんですけど、それについては知事、どういうふうに思われますか。
○溝口知事:それはずっとある問題ですね。国のエネルギーを国全体としてどう確保していくか、その過程で原発などの役割をどう考えていくのかということもあり、そういう中で、立地自治体等に対してどういう配慮をしていくかという、そういうエネルギー政策全体と関連した話でありますから、我々のほうもできるだけの配慮を国がしていく必要があるということはいろんな形で言ってきておりますけども、それは現実にはなかなか進んでいないという状況です。
○中国新聞:ただ、立地自治体の範囲外ですけど……。
○溝口知事:だけど、それが若干は変化があるわけです。周辺自治体につきましても、いろんな、ちょっと正確には覚えてませんけども、一定の必要な経費を賄うような支援をしていくというようなことも、少しずつではありますけども進んでおりますが、そこはやはり国に、国の判断によるわけですね、我々が負担をする立場にはないわけです。それは国の全体のエネルギー確保という観点から、国のほうで原発というものが必要であって、そのためにいろんな経費がかかるような観点から、立地自治体に対しては国から直接交付するということがありますし、周辺自治体に対しましても、一定の負担がかかりますから、そういうものにも負担ができるように国に要請をしてきておると。これからもいろんな要請があると思いますね。我々も引き続きやってまいります。
○中国新聞:ただ、やっぱり島根県、皆さん真面目な性格なんで、やっぱり自分のとこに広域避難受け入れなきゃいけないというふうになれば、美郷町みたいにちっちゃい町でも何とかして寝床とか、何か食糧とか、備蓄も含めて考えなきゃいけないわけじゃないですか。そうなってくると、結構地元としてはもう今、どこも財政厳しい中で、どうしようかって話になって、結構切実な問題だと思うんですよ。そこについて知事としてはどういうふうな形で対応していきたいというふうな。
○溝口知事:それは常に国に対して要請をしていくということです。原発所在地等におきましても、そういうことは常に国に要請をしております。
○中国新聞:ただ、そこまでやっぱり町議会が全会一致で意見書を出すということは、相当今、せっぱ詰まって心配してるということなんで、県としては今後、向こうの自治体と情報交換なり意見交換なりやっぱりしていくというお考えはあるんでしょうか。
○溝口知事:それはお話はよく聞きますよ。
○中国新聞:ただ、今の段階では、まだ知事のとこまでは美郷町の町議会の意見書のことは耳に入ってないということですか。
○溝口知事:私自身はまだ見てませんけどもね。いずれにしても、そういう問題はずっとある問題でありまして、国の重点要望等におきまして、国に対する要望におきまして、これからも言ってまいります。

○山陰中央新報:知事、済みません、先ほど1号機についてなんですけども、規制委に申請しないとどういう方向性かというのは出てこないということだったんですけれども、知事として、1号機は中電が廃止にするというふうに決めたわけですけれども、その手続というのは、知事としてはやっぱり、それはそれで早期に対応してほしいというお気持ちはあるわけですか。
○溝口知事:早期に対応……。
○山陰中央新報:早目にですね、20年から30年ぐらいかかるというふうに作業言われてるわけですけれども、一方で、使用済み核燃料とか、あそこにまだあるわけですけれども、そのあたりの対応というのも……。
○溝口知事:いずれにしても、廃炉にするんであれば、安全に廃炉のプロセスが進められなければなりませんから、そこは大きな変更を伴うもんですから、規制委員会のチェックをきちっと受けてもらいたいということですね。

 

○山陰中央新報:知事、済みません、また原発の話ですが、前回の知事会見のときに、報告書の妥当性についてですけれども、規制委の判断がないと了としないというふうにおっしゃられているんですけれども、その考えは変わらないということでよろしいんですか。
○溝口知事:規制委員会は、不適切事案につきましてはどのように改善措置がなされているかということを監視をしていこうということになってますから、規制委員会の審査そのものではありませんけども、監視をしていく、どういうふうに評価をされていく、それで著しい問題があれば、それは規制委員会のいろんな判断にも影響するかもしれませんけども、そういう状況をよく見ていくということじゃないかと思いますね。それから、規制委員会からも聞いていくと。我々自身も、立地自治体、周辺自治体と一緒になって島根原発の状況をチェックをしていくと。両方の面からこの問題に対応していく考えですね。その上で、安対協でありますとか顧問の方々の意見、あるいは県民の方々の意見を聞いて、最終的に判断をしていくと、こういうことです。
○山陰中央新報:その上でというのは、ある程度、どこかの段階で県として……。
○溝口知事:我々は規制委員会に聞きますからね。規制委員会の考え方は、9月の10日の段階で我々が聞いておるわけでありまして、規制委員会はどういう判断かと申しますと、中国電力の報告書自体について了とするかどうかという判断はしませんと。保安規定違反の監視と判定した今回の事案の事実関係や再発防止策については保安検査等によって調査、確認をしていくというふうに言っておられますからね、そういう形で我々としては監視の結果、どういうふうになってるかというのは規制委員会からもお話を聞いたりすると、こういうことです。で、我々自身も現場に行って、状況をチェックをしたりする。そういうことでありまして、いずれにしましても、報告書自体を了とするかしないかということを言ってるわけじゃなくて、規制委員会自身から監視の評価がどうなんですかということは、我々として規制委員会にも聞いていくということを申し上げてるわけです。
○山陰中央新報:それはどの段階で聞いていくということなんですか。
○溝口知事:それは適宜必要なときですよ。
○山陰中央新報:まだそこの段階はわからないですけれども……。
○溝口知事:それはわかりません。
○山陰中央新報:必要と、もう必要ないんじゃないかというふうに思われた段階でということですか。
○溝口知事:ただ、あれでしょう、この規制委員会が、例えば廃炉計画などについて中国電力から申請があって、それをどうするかという判断をするときには、そういう状況も規
制委員会は当然考えてやられるでしょう。詳細はわかりませんけれども。

 


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