１総合戦略
○山陰中央新報：済みません、知事、ちょっと話変わって、総合戦略でちょっとお伺いしたいんですけど、８月の下旬に素案が公表されて、今、いろいろ意見を聞く会とか市長会、町村会で御説明になって、知事自身、今回の戦略の素案が、今後島根県が進むべき方向性とか、そういうことを示したような内容になってるか、知事自身の御評価についてお聞きしたいんですけど。
○溝口知事：総合戦略は、とりあえず今後５年くらいの政策の展開をどうするかという海図のようなものを示したものでして、それは国のほうからそういうものを作成して出してほしいという要請に伴って、各県がこういうことでやりますという基本的な枠組みみたいなものでありまして、それは必要なものは相当織り込まれておるというふうに思います。まだ市町村の意見なども聞きましたり、いろんな方の意見なども聞いたり、あるいは議会の意見などもありますから、特に子育て支援などを中心に、追加的な措置の検討をしております。これは議会冒頭の提案理由の中に入れておりますけれども、それを進めまして、今議会中に最終案をお示しをして、それでさらに県民の方々の意見なども踏まえて最終は１０月の末に決定をしたいと。最終案は今議会中に追加措置、検討中の追加措置を入れたもの、あるいは市長会などの意見も入れたものを提出するということです。
○山陰中央新報：子育て支援の話が出ましたけど、提案理由でもおっしゃって、その追加的措置っていうのは、具体的に中身はどういうことを御検討なさってますか。
○溝口知事：今検討中ですから、まだ外に発表できる状況ではありません。
○山陰中央新報：あと、首長のほうから子育て支援の中で乳幼児医療の助成だとか、第３子以降の保育料の軽減の拡充を求める声もあるんですけども、それも一つ検討なさってるということでよろしいんでしょうか。
○溝口知事：総合的にいろいろやっております。現段階でどうするこうする、個別には申し上げません。
○山陰中央新報：それも一つ検討して……。
○溝口知事：いろんなやり方がありますから、そこはいろんなやり方を踏まえて対策として追加をする予定です。
○山陰中央新報：あと、済みません、市長会だったり町村会だったら、もう各界の意見を聞く機会とか、いろいろ意見を聞いてこられましたけども、県民との合意形成とか意見反映の仕組みとして、県民からの声が十分聞いた戦略になっているのかっていうの、どういうふうに思いますか。
○溝口知事：いろんなチャネルで聞いてますし、パブリックコメントもいただいてますから、そういうものを聞いて対応しておるということです。具体的な最終案の内容につきましては、まだ検討段階ですから、詳細について申し上げる状況にありませんけども、いろんな御意見を踏まえたものにしたいというふうに考えております。
○山陰中央新報：あと、一方で、県議会とかからもなんですけど、戦略が総花的で島根らしさが見えないっていうような声が出てるんですけど、それについて知事はどういうふうに受けとめてらっしゃいますか。
○溝口知事：それは戦略の考え方によると思うんですね。戦略は大きな枠組みですから、具体的なものは予算編成の過程などで決まっていきます。それはこれからの話ですし、それから追加的な対策につきましても、戦略に追加するわけですから、そういうものを含めて対応していきたいというふうに思います。
○山陰中央新報：じゃあ、これから予算編成とか、そういうことを経て、どんどん島根らしいことが出てくると。
○溝口知事：ええ、島根らしいものが出てきますね。島根らしいというか、基本的に産業の振興をして、若い人たちが安心して働ける場をつくるということですよ。それは地域によって違いがありますけども、そう違うもんじゃありませんね。産業を振興する、企業立地を行う、観光を振興する、あるいは島根などではインフラ整備をするということが大事だということも、これが島根らしいということですね。ほかの総合戦略にはそういうインフラの整備というのは入ってないと思いますね。
○山陰中央新報：県の大枠の計画をつくるというのは非常に大事だと思うんですけど、それぞれ、例えば東部だったら出雲、松江だったりとか、あと石見、離島も抱えてて、それぞれ圏域でどういうふうに生き残っていくかっていうようなことを示すことも県の一つの役割かなと思うんですけど。
○溝口知事：それは各市町村でやりますから、それに加えて県も市町村との連携とか、そういう過程でそういうものを詰めていくということになりますね。
○山陰中央新報：今の戦略見ると、なかなかそういうところが見えにくい、圏域ごとにというのがあるんですけど。
○溝口知事：それは、戦略というのは枠組みですから、具体的なところは予算の執行の過程とか進めながら詰めていくということになりますね。