8月27日コメント
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○溝口知事:それでは、定例会見を始めます。
最初に、県立美術館で行われる「伊藤若冲と京(みやこ)の美術」といった展覧会について申し上げます。
9月18日から11月3日まで開催するこの美術展は、細見美術館、京都にあるわけですけども、そこのコレクションの主要なものを展示をさせていただくというものであります。
大阪の実業家で、茶人でもあった細見良氏に始まる細見家三代にわたって蒐集した細見家の美術品がこのコレクションであります。室町時代の水墨画、桃山・江戸時代の絵画、茶の湯の釜でありますとか、あるいは七宝工芸などで、その分野を代表する名品が集められているということで知られています。
伊藤若冲は、御承知の方は多いと思いますけども、1716年から1800年の方で、日本の絵画では珍しいんですけれども、非常に写実的な絵がありますが、風景画ではなくて、ここ(チラシ)にありますように動物とか、そういうものの写実画ですけども、普通の写実と大分違って、若冲独特のものがあって、現代でもそうした若冲の作品を好まれる方も多いというふうに聞いております。
若冲の作品は15点ありまして、そのほか江戸時代の円山応挙、池大雅など、京都を舞台に活躍した絵師たちの絵画、そして近世の風俗画、あるいは茶の湯の工芸品など、古美術約100点を展示します。
期間中は、三代にわたって蒐集した細見家3代目の御当主で細見美術館の現館長の細見良行さんの記念講演が10月12日にあったり、あるいは掛け軸の扱い方の講座があったりします。また、今回は期間中に開催されます松江城大茶会とも連携をしておりまして、チケットで互いの割引が受けられるという仕掛けになっておるようですから、大茶会とあわせて楽しまれるといいと思います。
なお、9月10日までは、現在展示しております「ムルロ工房と20世紀の巨匠たち」ということで、パリが愛したリトグラフですね、シャガールとかピカソ、マチスなどの展覧会が開催中であります。9月早々には来場者が1万人に達するというふうに見込まれております。
私からの冒頭の説明は以上であります。
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