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8月27日質問事項1

1総合戦略
○山陰中央新報:知事、済みません、きのう、県議会のほうに人口ビジョンと県版の総合戦略の素案を公表なさったわけなんですけども、その中で、人口の減少が一番緩やかで、将来安定する46万8,000人というのを目標に掲げられたんですけども、改めてちょっとその理由について教えていただけますか。
○溝口知事:理由。
○山陰中央新報:理由。
○溝口知事:理由は、県は4つの案を出しておりますけども、やはり将来的、2060年とか、相当先になりますけども、そのころになっても人口が一定のレベルで安定をするということは必要だろうと、そういう観点も入れまして、政府の試算と同様な試算で"4"といいますか、それを選んで、まあ難しい課題ですけれども、それに取り組んでいこうということが一つありますね。
○山陰中央新報:知事、今難しいということもおっしゃいましたが、前提条件が2040年に社会増減がゼロになって、さらに出生率が2.07人まで引き上げるっていう、かなり厳しい数字かなと思ってますけども、それ、知事として実現可能だというふうにお考えになりますか。
○溝口知事:それはやはり努力していかなければなりませんし、2040年、60年、相当な期間があるわけですから、その間にいろんな工夫の努力もあるでしょうし、現時点で想定できない事態もいろいろあるわけでありますから、将来に向かって人口の減少がとまっていくと、そういうことを目指す、やはり県としてのぎりぎりの見通しと。しかし、難しいけども努力すれば実現も可能だろうという考えで選んだということです。
○山陰中央新報:きのうの県議会の中でも、その素案については了承はするんだけれども、その柱となる施策というのが、今度最終案で示すことを条件に認めたっていう形になってまして、今後、最終案に向けて、最終案で柱となる施策っていうのは何か追加で示されるっていうことでよろしいんでしょうか。
○溝口知事:大体の面では必要な対策もありますけども、さらに努力すれば、あるいは努力しなければいけない分野もありますから、それは今、各部局で鋭意検討中でありまして、そういう中で、人口の減少をとめるような施策の展開も可能な限り強化していこうということで作業中です。それは最終段階ではそういうものが織り込まれるようにしようというふうに。
○山陰中央新報:それは今出していらっしゃるものに加えて、追加で何かを出してくるっていう形になるっていう認識ですか。
○溝口知事:いろんなものがありますから、その対策を強化するとか、例えば子育て支援の施策を充実するとか、それは健康福祉部などでも検討してます。
それから、実際の問題は、予算の中でどういうふうに手当てをしていくかということでありまして、それも戦略の中ではそんなに細かくは決められないわけでありまして、その方向にあって、来年に向けて予算編成を行う中で配慮していくという考えです。

 

○山陰中央新報:済みません、あと、県に比べて目標とする出生率とかを高目に設定してる市町村があって、知事も整合性という言葉もお使いになってましたけど、積み上げると、今出してる県の目標よりも高くなる可能性もあると思うんですけども、その高目に設定している市町村に対して調整するというようなお考えとかっていうのはあるんでしょうか。
○溝口知事:調整というか。
○山陰中央新報:調整という意味じゃないな。
○溝口知事:まあ市町村も全体がわかってるわけじゃありませんから、現状でこうということはないですが、意見交換はしております。それは何十年も先の話ですから、どの程度が実現可能だというのは非常に不確定要素が多いわけでありますが、県全体で見ますと若干高そうな数字もありますから、意見交換はしております。ただ、我々のほうで幾つかの市町村とも意見交換、話もしてますけども、やはり市町村におかれましては、将来、こういう数字を守っていこうというか、守ろうと、こういうような逆算をして出されたようなところもありますし、それからやはり戦略あるいは計画といっても、不確定な要因もいろいろあるわけですから、市民あるいは町民の方と一緒になって、それを実現するようにお互いに努力をしようと、そういう機運を高めようという考えでやられてるとこもありますし。それは一つの考えですね、戦略というものをどういうふうに考えるかというね。そういう違いもありますが、我々としても県の考えはこういうことでやってますよということでありまして、それから市町村それぞれ非常に厳しい状況にあるわけですから、そういうそれぞれ厳しい状況も現実も頭に入れて、あるいは県の考え方も理解をしていただくように、きょうは町村会、あした市長会がありますから、そういう中で意見交換もしていこうと思います。
それぞれの市町村は、それぞれの議会でありますとか、あるいは有識者といろいろ検討した結果でそういうことをやっておられますから、それはそれで一つの考えですけれども、厳しい状況も踏まえながら対応していただきたいということですね。
○山陰中央新報:ということは、県の人口目標の46万8,000人と、19市町村積み上げた数字が乖離してても、これは是、いいとするということですか。
○溝口知事:それはそれぞれの自治体でやはり独立してますからね、こうしなさいというわけにはいかないですね。
○山陰中央新報:県としてはこういう厳しいことに向かっていくんだというのをとにかく理解してもらって、一緒に施策を打っていくという。
○溝口知事:それはそれぞれが努力をするということでしょうね。
○山陰中央新報:そうすると、乖離したときって、知事がおっしゃってた整合性っていうのはどういうことなのかなとは思うんですけど。
○溝口知事:そういう考え方でやろうということですから、ある意味で、それはいろんな考え方があって、それはそれで、それぞれの判断によるわけですから、こうしなさいというわけにはなかなかいかない。しかし、そういう状況でありますとか県の考え方も理解はしていただくように努めようということです。
○山陰中央新報:確認ですけど、そしたら、高目に設定してるところを、数字を下げてくださいというような調整はなさるおつもりはないんですね。
○溝口知事:それはあれでしょうね、それぞれのやはり独立した自治体の考え方ですから。
それから、もう既にそういう方向で議会に説明だとかやっておられますからね。
いずれにしても、長いプロセスですから、出だしのいろんな推計は、何年かたっていけば状況はわかっていますから、それはその都度計画も見直さなきゃいかんわけですからね、そういう中でまた調整する、それぞれがされる機会というのはあるんだろうと思いますね。
○山陰中央新報:確認ですけど、最終案のところで出生率を上げるとか雇用をふやすとかっていうような、今、県議会とか首長が求めているような大きな柱となる部分を追加で出していくっていうお考えだっていうことでよろしいんですか。
○溝口知事:追加というか、まだ決めてないわけですよ、それを今作業中ですから。その作業に向かって努力をしていくと。
○山陰中央新報:ということは、作業をやって検討した結果、それはない場合っていうのもあるんですか。
○溝口知事:いや、戦略の調整はありますよ。
○山陰中央新報:いや、その検討した結果、今、この中で示しているもので終わるっていう可能性もある。
○溝口知事:変わってくるものも、若干記述が変わる部分があると思いますよ。
○山陰中央新報:いや、記述が変わる、だからそれが今示しているものの中で終わるのか、それともさっきおっしゃったように拡充か追加かわかりませんけど。
○溝口知事:若干はあると思います。
○山陰中央新報:それは、若干というのが県議会とか首長が求めてる、その柱となる部分だっていうことですよね。
○溝口知事:柱っていうのは、柱はもういっぱいあるわけですよ。それに追加的なものがあると。

○日日新聞:済みません、総合戦略の話に戻るんですけれども、総合戦略の素案の話に戻るんですが、前段のところに、政府に対し働きかけをしていきながらという前段を含めて、入れて、大きなビジョンだったと思うんですけれども、これが仮に想定したようなお金が国から得られなかった場合、どこかのタイミングで目標を修正する、そういうようなお考えもあるんでしょうか。
○溝口知事:そういう仮定の話を今の段階では何とも言えません。
○日日新聞:現段階で、知事もよく国のこと御存じだと思いますけれども、国も財政が厳しい中というとこがあると思うんですが、そういうふうに、実際に5年後の数値目標を出してはいますけれども、例えば5年後、改めて見直すとか、そういうようなところというのは全然考えてらっしゃらないんですか。
○溝口知事:そういう仮定の話を今の段階では申し上げられません。
○日日新聞:それは絶対得られると思っているんですか。
○溝口知事:今の段階で仮定の話についてコメントすることは適当じゃないでしょうね。
○日日新聞:でも、財源が得られるか得られないかっていうのはすごく重要なことだと思うんですけれども、そこを考えずに……。
○溝口知事:得られなかったらどうするという話を今しても、何といいますか、何とも言えませんということを言ってるわけです。
○日日新聞:それと、済みません、前書きのところに「住みやすく活力ある地方の先進県しまね」という言葉をうたっておりますけれども、これ例えば総合戦略最終案に向けて新しいキャッチフレーズみたいなことをお考えはありますでしょうか。
○溝口知事:ありません。
○日日新聞:もうこれでいいと。

○山陰中央新報:知事、済みません、総合戦略のところの話で、済みません、確認なんですけど、柱となる部分っていうのが、知事の中ではどういうところでそういうことをやっていこうと思ってらっしゃるのか。例えば雇用の部分だとか出生率を上げるだとか社会減を抑えるとか。
○溝口知事:4つの基本目標ありますね、それがやはり基本でしょうね。
○山陰中央新報:そこで打っていく。
○溝口知事:それぞれの中でやれること、やらなきゃいかんことをやっていくということじゃないですか。
○山陰中央新報:それで、県議会だとか首長が求めてるその柱の部分というのは、その中でもどこでこう打っていかなきゃいけないっていうふうにお考えになってるんですか、4つの基本方針がありますけども。
○溝口知事:その中でいろんなことを今出してるわけですから、それについて大きく変わるということはないですよ。
○山陰中央新報:大きく変わることはないけど、そこの中でどういう、ほんじゃあ実効性ある、効果が上がる事業を何をするかっていうのを今検討なさってる……。
○溝口知事:今、あの中に書いてあるでしょう。
○山陰中央新報:いや、書いてあります。ここの書いてある……。
○溝口知事:それから、それを現実に実現するときは、やはり毎年度の予算の中でやっていくものが大部分でしょう。
○山陰中央新報:はい。
○溝口知事:だから、それはその段階でまた考えていくということでしょう。
○山陰中央新報:それは恐らく当初とかの予算編成過程でそういう、何を具体的に事業をやるかっていうのは打っていくとは思うんですけれども、その最終案のところには、当然何をやるかっていうことが盛り込まれるわけですよね。
○溝口知事:それはもう今盛り込まれている、それ以上のものはそんなにはないですよ。追加的なものはありますよ。
○山陰中央新報:だから、その追加的なものっていうのは、どういう分野で、どういうことを考えてらっしゃるんですかっていうのを今お聞きしてるんですけど。
○溝口知事:それはやはり子育て支援とかね、そういったような関係のものとかですね。
○山陰中央新報:もう一つ大事なのは、雇用をどうするかっていうのを今、7,700っていうのを5年間で掲げてらっしゃいますけど。
○溝口知事:そこら辺は、推計の問題をどうするかということもありますけども、そんなに大きく現段階で変わるというふうには思ってませんけどもね。
○山陰中央新報:施策がですか。
○溝口知事:はい。
○山陰中央新報:じゃあ、一つは子育て支援とか、そういうところをどうしていくかっていう。
○溝口知事:そういう目標も、年次の進行とともにもっとふえるとなれば変えればいいんであって、現時点ではこうだということですね。
○山陰中央新報:今、現時点で出された素案について……。
○溝口知事:その部分は変わらないと思いますよ、そんなには。
○山陰中央新報:素案のところで、何度も過去にやったような事業が並んでたりとか、目新しいものがないから、その柱となる部分を出してくれっていうことを……。
○溝口知事:広い概念で見れば、それはみんなある概念の中に落ち込んでいきますよ。
○山陰中央新報:今、この素案の中でないものを、新しいものを、何か柱となるものを次、出してこよ……。
○溝口知事:概念としてはそれに含まれるものですけども、その中で具体的にどうするかというのは、やっぱり予算編成の過程で決めていくということでしょうね。ただ、そういうものを若干強化するようなことは、戦略の中でも若干の変更はある、そういうものを織り込んでいくというような考えです。
○山陰中央新報:だから、追加……。
○溝口知事:いずれにしても、それは何といいますか、概念をいろんなレベルに分けますと、具体的なレベルは実際に事業の中でなりますし、それは予算の中でどうするかということにもなりますし、それから、それは戦略の中でどうするかということになりますし、戦略の中でも基本目標ということになると非常に抽象レベルも高い。だから、どこかに落ち込むわけですよ。どのレベルで取り扱うかによって、広い概念で言えば、みんなそういうことをやってるわけですよ、長年。その概念が変わるということではない。
○山陰中央新報:いや、概念は変わらないでしょうけど、それを達成するための具体的な柱となる施策が必要だっていう声が出てる中で……。
○溝口知事:そこが具体的になると、それは予算のレベルになるでしょうと。ただ、戦略のレベルでも若干の追加はあるでしょうと、こういうことを申し上げている。
○山陰中央新報:わかりました。
○溝口知事:今のあれについて大きな問題があるということじゃないから、きのうのあれでも了解されてるということですよ。
○山陰中央新報:了解はされてますけど、ただ、その柱となる部分が必要だっていう話だったんで、知事は……。
○溝口知事:それはまた別の話ですね。
○山陰中央新報:だから知事は今、今度、最終案のところで……。
○溝口知事:それは柱というか、予算措置で実際に何をするかというレベルの話になる。
○山陰中央新報:予算措置っていうのは、多分戦略の後になってくると思うんで、事業の。
○溝口知事:そうですよ。
○山陰中央新報:だから、それはだけど、戦略のところでは当然盛り込んでくるわけですよね、その戦略……。
○溝口知事:それは戦略の中に入ってますから。
○山陰中央新報:いや、入ったものでやるのか……。
○溝口知事:入ったというのは、概念が広いからみんな入るわけですよ。

○時事通信:済みません、ちょっと関連でお尋ねしたいんですけど、きのうの特別委員会で、総務部長の答弁で、今後、既存事業を見直して総合戦略の項目に沿った事業を行うための新たな財源を捻出するっていうようなお話をされてたんですけれども、16年度の予算編成の中では、やっぱり既存事業を見直して財源を捻出するというような方針はお持ちなんでしょうか。
○溝口知事:それもありますね。それは毎年やってます。
○時事通信:ことしは総合戦略が策定されますよね。それに沿った施策を実行するための財源の確保として、そういったやり方をされるということですか。
○溝口知事:それもありますね。


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