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8月7日質問事項2

2島根原発
○山陰中央新報:済みません、昨日、原子力規制委員会が沸騰水型の原発の設備の審査に関して、東京電力の柏崎刈羽の集中審査をするということを決めたわけですけれども、それで、島根2号機の審査もおくれる可能性というのも出てきてますけれども、これについて知事はどのように受けとめられてますでしょうか。
○溝口知事:これによっておくれるかどうかはわかりませんね、どういう影響があるのかということについては。いずれにしても、BWRについては東電の柏崎刈羽の6号、7号について集中的にやっていくと。ほかは、その審査結果を踏まえて審査を進められると。規制委員会自身もスタッフの制約がありますから、そういうやり方をとられるほうが効果的だと判断をされたということでありまして、遅れるかどうかはわかりませんね。
○山陰中央新報:知事としては、この判断について評価をされる……。
○溝口知事:評価とか、我々がする段階ではありません。
ただ、島根原発の場合は断層の長さを最終的に決定できてませんわね。そうすると、基準地震動を決められないわけですよね。そうすると、基準地震動が決められないと、ある種、設備の耐震性の確認というのはできませんわね。だから、今の集中審査によって影響を受けるということには、それはならないと思いますね。
○山陰中央新報:一方、設備に関しては、先に東電のほうで審査をやってもらうことで、ある程度ひな形というか、前例もできて、その後の審査が進みやすくなるというようなところもある……。
○溝口知事:そういう技術的なことはわかりませんけれども、想像するに、規制委員会もスタッフの制約がありますから、全部一挙にやるというのはいずれにしても難しいんだろうということは想像しますけれどもね。
○日本経済新聞:昨日、原発の関連なんですけれども、おととい、規制庁が例の島根原発の偽装問題について、規定違反だということで、きのう、県が調査に入りましたけれども、それも知事もコメントを出されたと思いますけども、改めて規制庁が監視が必要であるということを言ったことと、それからきのうの立入調査は、基本的にかなりまだ調査中で回答は出てないところが多かったようなんですけども、それも踏まえて今後、中国電力にどういう対応を求めるかということをお願いします。
○溝口知事:規制委員会は、5日に中電の問題は保安規定に違反があり、判定区分は監視ということにしたわけですね。いずれにしても、監視をするわけですけども、中電の今やってる調査が終わらないと判断できないと思います。だから、監視になりましたけれども、中電がまだ調査をしている最中ですから、それを受けて規制委員会がチェックをし、必要な指導、あるいはいろんなことがあれば指示をされるということじゃないでしょうか。
○日本経済新聞:確かにきのうも原子力安全対策課長が最後に、まだ持ち帰って分析しないとわからない状態でしたし、今の段階では、知事としては特に。きのうの……。
○溝口知事:今の段階でどうこうということは格別ないと思いますね。やはり中電の調査がしっかりやられて、原因がよくわかり、それに対する対応策がきちっとできているのかどうかというのをやはり規制委員会が厳格にチェックをするということじゃないですか。そして、その上でいろんなことが動いていくっていうことじゃないでしょうかね。
○中国新聞:知事、来週はもうお盆に入ってしまうんですけど、まだ現状、そういった状況になっているんで、この2号機の再稼働、知事御自身がもう見通しではやっぱりもう今年中は難しいだろうというような思いとかありますでしょうか。
○溝口知事:そんなことを私が言う立場にはありませんね。
 

 

○日日新聞:済みません、中電の島根原発の不祥事の関係なんですけれども、知事のほうで規制委のほうにハードだけではなくて人の面もチェックするようにというふうに申し入れをされたんですけれども、ただ、県のほうでソフト面というのはある程度チェックできるんじゃないかなと思うんですけれども、その辺、県のほうでもチェックするというような考えはあるんでしょうか。
○溝口知事:それはやはり規制委員会がまずやらないといけませんね。規制委員会でやって、規制委員会から我々が説明を受けて、その上で確認をしていくということじゃないですか。
○日日新聞:規制委の報告を確認するということですか。
○溝口知事:それは規制委ですね。
○日日新聞:県のほうでは、そういうことは、ソフト面に関してはチェックしないんですか。
○溝口知事:そういうところまではなかなか、規制委がやはり、権威のある、それから経験のある、各原発を見てる人たちがやはり専門家がやるべきだと思いますよ。
○日日新聞:ハードについては専門的な知識も必要だと思うんですけれども、人員体制とか、そういったところに関して、そこまで全部国に押しつける、押しつけるわけじゃないですけども、そこに任せっきりにするというのはどうかなと思うんですけれども。
○溝口知事:それは規制委が審査した後、我々もチェックはしますよ。しかし、規制委がこういう問題を含めて原発の安全性というのを見るわけですから。別にそれを規制委に任せるんじゃなくて、それが規制委の仕事です。
○毎日新聞:済みません、関連です。同じ中電の不正の関連ですけれども、きのうの県の立入調査の内容については、知事は何か報告は受けてらっしゃいますか。
○溝口知事:内容ですか。
○毎日新聞:はい。
○溝口知事:内容については、報告は受けてはおりますけども、全体として中電の最終的な報告が出てまいりませんと、中電も相当人数を注入して調査をやってるわけですから、中電の話もよく、その結果を聞いてからやるほかないですね。
○毎日新聞:立ち入りの中でも話が出ていたんですけれども、当該の不祥事があった点検漏れと、あとそれに対する記録の捏造ですね、それ以外の部分については、調べた結果、それ以外に他の不正はなかったというような形の報告がきのう、中間発表のような形で出ていたと思うんですけれども、そのことについては、知事は何か御見解はありますか。
○溝口知事:それは私、聞いてませんけども、そんな判断はできないと思いますよ。それはまだやはり中電がちゃんと調査をして、それが終わらない限り。
○毎日新聞:あと、5日の保安規定違反を、原子力規制委員会が決めた5日の審議の中で、各委員が、原子力規制委員の皆さんが中国電力の不祥事について触れてらっしゃって、中には、一言で言えば偽装工作だと、対象がそれほど重要なものではないからといって、偽装工作があってはいけない、何か軽い機器でこういう不正があるということは、将来、もしかしたら本当に重要な機器で不正が起こるかもしれないと、そういうような考え方だってできるから、そんなに軽い問題ではないと、4段階で一番軽いランクに認定されたわけですけども、そうだからといって軽くはないというようなお話であるとか、不正の回数が4回あるというところを指摘して、何度もやっているということについて、ちょっと回数が何回もやっているということについて問題ではないかというような指摘があったりとか、かなり厳しい言葉が飛び交っていたんですけれども、知事は4段階の一番軽いのに決まったということについては、何か御意見ありますか。
○溝口知事:そこは私はわかりませんが、いずれにしても、そういう委員の意見もあった上で監視というのに決まってるわけですけども、いずれにしても中電の今の、中電は外部の第三者も入れて調査をして報告書を出すと言ってますから、その報告書をやはり規制委員会によって原因の分析であるとか、何が間違っていたのか、そういう調査の結果が正しいものかどうかというのをチェックした上で最終的な規制委員会としての指示なり決定がなされるものだと思います。我々は、その規制委員会の内容をよく聞きまして、それで我々自身もそれを再確認をする、チェックをするということをやってまいります。だから、現段階では、まだ中国電力のほうがやりつつある調査が終わってないですから、それがない段階でどうするこうするということは、規制委からも私どもからも出ていかないですね。
○日日新聞:そこの確認作業には、県としてのちゃんとした責任を持って確認するというふうに……。
○溝口知事:それはそうですね。

 

○中国新聞:知事、来週の11日に川内原発が再稼働するんですが、もし再稼働ということになれば、この島根にも影響あるでしょうか。県民感情とか、そういったものを含めてですね。
○溝口知事:そこはわかりませんね。

○山陰中央新報:知事、先ほどもあったんですけど、川内原発の再稼働で、これまでの経緯を見て、審査合格してから大体1年ぐらいたってるんですけれども、この期間について、長いという印象なのか、その辺は……。
○溝口知事:私はちょっとわかりません。
○山陰中央新報:それと、これまで地元同意のところで、川内原発に関しては地元同意は、県と地元の薩摩川内市の同意に限ってやったわけですけれども、島根県に関しては、改めてですけど、どのようにその辺はお考えなのかというところを。
○溝口知事:それは従来と同じでありまして、今、事前了解をとっているのは島根県と松江市ですね。周辺市などから同じような取り扱いをしてほしいという要請は受けてます。しかし、そこはいつも申し上げてますが、周辺自治体がそういう状況になりますと、意見が違った場合にどういうふうにして調整をするかというメカニズムがないと、そこはワークしないことになりますから、そこはやはり国がこういうことにするということがありませんと、自治体間では意見の調整が難しいということが一つある。しかし、県としては、そういうことは別に、周辺自治体の意見もよく聞きますと、それからいろんな対応で必要な対策も周辺自治体にも行われるように政府に申し入れますと、あるいはその関係については鳥取県についても意見をお伺いしますと。私どものほうとしては、立地自治体、周辺自治体の意見もよく聞きまして、総合的に判断をしてどうするかを決めてまいりますというのが現状ですね。政府には、そういう周辺自治体の考えなどもお伝えをしてますけども、なかなか政府は首を縦に振りませんね。
○朝日新聞:縦にというのは、どの部分に関して。
○溝口知事:そういう周辺自治体も今の立地自治体と同じような取り扱いにすると。
○朝日新聞:そのさっきおっしゃったメカニズムみたいなことについて、やりますというふうに答えがないという。
○溝口知事:ないですね。
○山陰中央新報:一方で、周辺自治体としては、立地自治体並みの安全協定も中電に求めてるわけですけども、それが難しくて今、そういう意見集約の仕組みというのを県もつくっておられると思うんですけれども、中電に対して安全協定に締結、周辺との締結についてはどのように県として対応すべきだと。
○溝口知事:中電も電力業界としての意見があるでしょうからね、そこの辺を制約を受けるんじゃないですか。
○毎日新聞:知事、済みません。原発の先ほどの流れの話で、先ほども知事、ずうっと言ってらっしゃると思うんですが、周辺自治体も含めた合意形成をどうしていくかっていうのを国に対して、国がそういうスキームをつくってくれということで言ってらっしゃるというふうに、なんですけど、具体的に現状、これまでずっと知事、会見でも言ってらっしゃるんですけど、具体的にどこにどういうふうにそれは求めてらっしゃるのか、具体的にどういうような形で知事なり島根県として要請しているのかというところを教えてほしい。
○溝口知事:エネ庁の長官とか、経済産業省の次官などにお会いしたときには、そういう問題提起はしますけども、それは以前から変わりがありませんね。
○朝日新聞:それは口頭でっていうこと。文書とかではなく。
○溝口知事:口頭ですね。
○毎日新聞:それは、何度もやってらっしゃるんですか。
○溝口知事:もう何度かやってますけども、前から変わりませんね。
○毎日新聞:さらに強めるということはないですか、これについては。
○溝口知事:それは、今も言ったように、メカニズムをどうつくるかということなども関連し、全体としてそういうことにはなりませんね。
○朝日新聞:そういう意見を言った場合、先方からはどういう反応が出てくるんですか。エネ庁長官なり。
○溝口知事:それは難しいですねということですね。
○中国新聞:ただ、県としては、難しいですけど、周辺自治体も言ってるんで要望は続けていくということでよろしいんですか。
○溝口知事:それは我々だけの問題ではなくて、立地自治体を含めていろいろ話をしていかないといけませんし、他方で、周辺自治体であっても、立地自治体と同じような避難対策でありますとか、いろんなことができるように、自主的に進めているというところは政府のほうもやっておられますから、安全確保だとか、いろんなことについては、それは我々のほうでやりますし、それからそれについての意見もお聞きをしますし、安対協にも代表を出していただいておりますから、そういうところではそんなに違うわけじゃなくて、だから、実質的な、例えば避難情報が必要な場合の、あるいは放射性物質が何かのときに入ってこないようにいろんな施設の整備をするとか、そういう対応はできるようにしております。
○中国新聞:ただ、当面はもう、一回言ってだめだったんで、要望はしないということですか。
○溝口知事:しないというか、それは引き続きやりますけども。
○中国新聞:要望はするんですね、それ、国に。
○溝口知事:要望というか、話はしますけども。
○中国新聞:話はするけど、要望という形ではしない、重点要望の中に入れていくことは。
○溝口知事:そこはあれですね、松江市とかいろんなところの意見もよく聞かないといけませんね。
○中国新聞:ただ、もう周辺のほかの市町はやってくれと言ってるわけで、要望してくれと、この前も出雲のほうも重点要望してくださいというんで。
○溝口知事:それはしてますが、そういう状況です。
○朝日新聞:エネ庁のほうからは、ほかに立地する他県から同じような要望が来てるとかって話はあるんですか。
○溝口知事:ん。
○朝日新聞:他原発がある自治体からも、同じようにメカニズムつくってくれみたいな。
○溝口知事:他県から直接は聞いていません。
○朝日新聞:間接的にも入ってきてないんですか。
○溝口知事:聞いていませんね。
いろんな手当てをちゃんとするような努力はしてますけどもね。

 


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