7月22日質問事項1
1地方創生・総合戦略・政府機関地方移転
○山陰中央新報:知事、済みません、来週、岡山で全国知事会議があると思うんですが、それに知事も御出席なさると思うんですけども、地方創生だったり人口減少というのが主要テーマになるのかなと思ってますが、知事としてどのようなことを訴えていくお考えなんでしょうか。
○溝口知事:やはり知事会として、国に対しまして地方もいろんな創意工夫をいたしますと、いろんな努力もしますと。他方、そのための資金と申しますかね、そういうものも必要で、新型交付金でありますとか、いろんな対応もしていただいておりますけども、そういうことを政府にもお願いをしたいということが一つですね。
連携を進めるとか、我々もそういうことをやっておると。そういう面で知恵なども政府のほうにもいい案があればお貸しいただきたいと思いますし、国、地方が一緒になって、この問題に取り組んでいくことが大事だと、そういうことを申し上げたいと思いますね。
○山陰中央新報:知事、今お話にあった新型の交付金の話なんですけど、内閣府が概算要求で出した金額1,100億円っていう金額が出てまして、昨年度の末の補正でついた額が1,700億円で、大分大幅に下回る額な上に、今までの交付金の衣がえだったりとか、これから各省庁が持ってる補助金から捻出するというようなことも考えてるようなんですけども、この大幅に昨年度の補正よりも下回ったっていうことは、どう受けとめてらっしゃいますか。
○溝口知事:まだ年末の予算編成がどうなるかわかりませんからね、そこら辺はよく見ていくということじゃないでしょうか。そういう過程の中で、やはり地方のために相応の財源の確保は当然要望していくということになると思いますね。景気の動向だとか税収の動きだとか、そういうものをはかりながら、年末にかけて、また協議と申しますか、話を続けるということだろうと思いますね。今の段階でどうと決めるということはなかなか難しいことですね。
○山陰中央新報:今、5カ年計画の総合戦略もつくってますけど、ほかの自治体からは、大幅に下回るようなことがあったら、その地方創生の取り組み自体にブレーキがかかるっていうような声も出てますけども、それについてどういうふうに知事としてお考えになりますか。
○溝口知事:それは一般的にそうでしょうね。
○山陰中央新報:知事が思われる総額っていうのは、どれぐらい必要だっていうふうにお考えですか。
○溝口知事:そこは、多々益々弁ずっていうところがありますから、それからやはり国の財政自身の事情もあるでしょうしね、そういうものを総合的に、よく相互に意見交換しながら決めていくプロセスをちゃんとやっていくということが大事だろうと思いますね。
○山陰中央新報:あと、それに加えてどれぐらい長期的に国がそういうふうな資金的なことを地方に対して援助するのかっていうのも非常に重要な観点になってくるかとは思うんですけど。
○溝口知事:ええ、非常に重要ですが、国の財政を見ますと非常に厳しい状況にあるのも事実ですよね。それから当面、増税のようなことはしないという制約の中でやろうとすれば、景気の動向だとか、そういうものに左右されることも現実ですから、そういう現実の中で国、地方が協力し合うと、そういう精神で臨んでいくということが必要だろうというふうに思いますね。
○山陰中央新報:済みません、全国知事会絡みで、政府の機能移転について、8月末までが応募の期限だっていうところ、どうも知事会ではそれを延長してくれっていうような話も出てくるようなんですが、政府の地方への機能移転ですね。島根県として、政府の機能移転に応募するっていうようなことは今、御検討なさっているんですか。
○溝口知事:市町村の要望も踏まえまして、県自身としてどこに何をつくるかというよりも、そういう施設が来るところの希望を踏まえてやるのが適切だろうというふうに思います。
○山陰中央新報:じゃあ、市町村からそういう話は実際上がってきてたりするんでしょうか。
○溝口知事:話は聞きますね。
○山陰中央新報:今、具体的にどういう施設っていうところは。
○溝口知事:まだそういう正式の見解にはなってないと思います。
○山陰中央新報:市町村の話を聞いて、応募することも今御検討なさっているんですか。
○溝口知事:県はどこにつくるということはなかなかできませんからね。市町村のどこにつくるっていうのは、やはりその地の必要性に応じたものが大事でしょうから、そういうところを踏まえて県も支援をしていくということだろうと思います。
○山陰中央新報:市町村から具体的な施設名を上げて、今、県のほうに相談があるっていうことはあるんでしょうか。
○溝口知事:どこまで上がっているのかということもあるでしょうし、案としては耳にはしますね。まだ正式にこうだというところまでは聞いてません。
○山陰中央新報:知事、済みません、県の総合戦略の骨子を市長と町村長に説明する会合が終わりましたけれども、いろいろ首長から意見も多々出たと思いますけど、どのように受けとめてらっしゃいますか。
○溝口知事:それぞれお考えがありますからね、我々もよく聞いて、県の対応もしていこうということであります。
○山陰中央新報:特に人口の目標については、4パターン目の46万4,000人ですか、というところが一つ、知事もそれは一つの指標になるかというようなこともおっしゃってますけど、これがやはり県の目標になってくるというようにお考えなんですか。
○溝口知事:そこは一つの努力目標として考えていますけども、マクロ的な県の見方と、各市町村がそれぞれお出しになったものを集合したものと、非常に大きな相違があるようであれば、それは整合性という観点から何らかの話し合いをし、調整を図っていく必要があろうと思います。だから、それはまだそういう段階にありませんから、今どうするということは言えませんが、調整は図ろうと。
○山陰中央新報:知事がおっしゃったのは、今出してる県の目標と、積み上げていった分とに乖離が出た場合というのは。
○溝口知事:大きな相違があった場合ですね。
○山陰中央新報:それはどんな。
○溝口知事:わかりませんね、まだ現在では。
○山陰中央新報:どういうふうに調整をなさっていくのか。
○溝口知事:話をして、どういう計画かお聞きをしたりしてということでしょう。
○山陰中央新報:市町村が出してる数字の根拠が、例えば出生率が幾らだとか、それがどうだとかっていうところも聞きながら、いやいや、それはちょっと違うんじゃないですかっていうような調整。
○溝口知事:そんな具体的なことは言えませんが、どういうことになってるかわかりませんから。それを見た上で、話をする必要があればやっていきましょうと。
○山陰中央新報:それは裏返すと、要は県の目標と市町村の積み上げた目標が余りにも乖離してると、それは一応問題があると。
○溝口知事:遠い先の話になりますからね、それはいろんな誤差は出てくるでしょうから、整合性という観点から、違いがあれば話し合いをしていこうということです。
○山陰中央新報:市町村は、早く県のほうに目標を示してくれっていうような話も出てますけども。
○溝口知事:それは余り関係ないんで、それぞれの市町村で、自分の考えでやるべきなんですね。
○山陰中央新報:いや、まあそれは別の話ですけど、県の目標はいつ示される。
○溝口知事:県も、4案ですか、それに基づいていこうという考えですね。
○山陰中央新報:4案のうちの、今、知事は4パターン目の46万4,000人、これが県の目標ということでよろしいんですか。
○溝口知事:一つの目標として考えておると。ただ、乖離があるような場合に、それをどうするかという問題はまだありますねと、こういうことです。
○山陰中央新報:いや、今4パターン出してらっしゃいますけど、その中の一つを目標にするのではなくて、もう4つを指標として出すような形になるのか、どこのタイミングで県としての目標を出すのか。
○溝口知事:4番目のケースを一つの目標にしようというのが今の県の考え方です。それで、市町村もどういう考えでおやりになるのかをよく聞いて、整合性の乖離が非常に多いような場合には調整は何らかの形で図る必要もありましょうが、今の段階では、どういう目標になってるかわかりませんし、それからやはり市町村はそれぞれ独立した、自立した自治体ですから、何か県がどうするっていうわけにはなかなかいかない。だから話をした上で検討していきましょうということですね、現段階では。
○山陰中央新報:わかりました。で、46万4,000人というのは一つ、それが指標だっていうふうにおっしゃってますけども、県として、その4つの中から明確にこの46万4,000人だとか幾つだっていう目標は、どこかの時点で立てるっていうことですね。
○溝口知事:それを含めて、まだ最終的には決めていません。幅のあるものもあり得るでしょうし、それは市町村の見方にもよるでしょうしね。これからの話ですよ。
○山陰中央新報:8月26日に素案を示されるっていうお考えですけども、そこの時点ではその目標なりは示すことになるんでしょうか。
○溝口知事:市町村とも話をしてから考えるべきことですね。
○山陰中央新報:あと、総合戦略の中でめり張りをつけるようにっていうような意見も県議会だったり市町村長からも出てますけども、知事としてめり張りっていうのはどの分野につけていかなきゃいけないなっていうふうにお考えですか。
○溝口知事:それはいろいろありますね。一つはやはり政府のほうは連携を求めていますからね、連携といったもの、それは全国的な連携もあるし、都道府県間の連携もあるし、中国5県の連携もあるし、近隣県の連携もあるし、あるいは県内の市町村との連携もあるし、いろいろですね。
それから、分野としては、やはり観光など広域的な連携が必要な分野とか、あるいは島根が一定の優位性を持っている資源を活用する分野とか、そういうものがありますね。
○山陰中央新報:済みません、社会増減だったり自然増減だったりっていうのが一つ、人口がどうなるかっていうのが一つポイントだと思うんですけども、その中でどういう施策を打って、それをとめたりとか上げたりするっていうめり張りも必要だと思うんですけど、その中でどういうことを考えてらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:それはこれからですね。まだそんな具体的なとこまでは。
○山陰中央新報:いや、知事、知事選とかでも雇用の対策とか、あと結婚支援や子育て支援というようなことも言ってこられてます、県議会でも言っておられるんで、その辺が重点になってくるのかなというのも考えてるんですけど。
○溝口知事:それは、もうそういう分野全部ですね。
○山陰中央新報:その全部だっていうのが、要は県議会とかが総花的ではないか、めり張りをつける必要があるんじゃないかっていう話が出てると思うんですが。
○溝口知事:それはこれから整理をします。
○山陰中央新報:どこかでめり張りをつけていかなきゃいけないっていう意味でしょうか。
○溝口知事:めり張りもかなりやってますけども、まだ努力をしてまいります。
○日日新聞:知事、済みません、ちょっと総合戦略に戻るんですけども、先ほど知事がおっしゃっておられた人口の整合性っていうのは、出てきた数字の整合性なのか、考え方、いわゆるキープしていく考え方なのか、もしくは上昇に転じる考え方なのか、そこの考え方の整合性なのか、どちらを見られるんですか。
○溝口知事:それは将来の目標の数字のことです、整合性というのを言っておるのは。
○日日新聞:結局出てきた目標、数字を見る、目標に対する考え方ではなくて、数字を見るということですね。
○溝口知事:数字の問題です。
○日日新聞:県として、そういう考え方について、どこかの市長も言っておられましたけど。
○溝口知事:数字を見る際に、どういうことをされてるかというのは見ますけども、政策をどうするかというのは、それぞれの市町村が独自に決めることですからね。
○日日新聞:松浦市長もおっしゃっておられましたけれども、ある程度考え方は示してほしいと、それは現段階では考えてないと。
○溝口知事:それは、その考え方は我々で示すわけにはいきませんね。
○日日新聞:わかりました。
○山陰中央新報:知事、済みません、人口目標でちょっと確認があるんですけど、県の人口目標というのは、市町村が積み上げた数字を見た上で設定をする。
○溝口知事:考え方としては、第4のケースを努力目標としていく考えでおりますが、マクロ的な見方と、市町村の積み上げの見方で大きな相違があるような場合には一定の調整も図ることも考えてますけども、今、どういうふうにするかという具体的なところでは、検討は進んでいないという状況です。
○山陰中央新報:それは、市町村が積み上げた数字と県の数字と整合性がある程度なければならないという思いからという。
○溝口知事:それは両方にあったほうがいいんでしょうね。
○山陰中央新報:わかりました。
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