7月8日質問事項6
6総合戦略
○山陰中央新報:知事、済みません、昨日、県版の総合戦略の骨子が特別委員会で公表されましたけども、その中の人口推計で2060年の人口が38万6,000人から46万4,000人になるという、相当厳しい数字が出てますけど、それについてのまず知事としての受けとめというのをお聞かせ願えますか。
○溝口知事:それは、一定の前提を置いてやっておりますけどもね、その前提ですと、46万人ぐらいですね。
○山陰中央新報:そうですね、一番。
○溝口知事:高いとこでね。各県も既に目標めいたものを言及されてる県もありますが、そういうところも見てみますと、やはり相当の減になりますね、ケース4の場合でも。我々のほうもできるだけ人口の減少を押しとどめるような最善の努力をしなければいけないというふうに考えております。
○山陰中央新報:特別委員会の中で県議のほうから、骨子の中身が新味がないとか総花的で発展計画と変わらないんじゃないかみたいな声も出てたんですけども、どれだけ具体的な施策を打っていけるかというのは、これからまた勝負だと思うんですけど、その辺は知事、どうお考えになりますか。
○溝口知事:そこは、やはり我々だけの知恵、意見ではなくて、市町村もそれぞれありますし、経済界、あるいはいろんな方々の意見もありますから、そういう意見を聴く会でありますとか、町村会、あるいは市長会とも話をすることになっています。そしてまた、一般の方々からもいろんな意見を頂戴します。そういうものをさらにこれからやっていき、我々自身も各県のいろんな取り組みを参考にしたり、できるだけ人口の減少に対応できるような取り組みを進めたいと思いますが、政府自身も、こういうものに重点をということを言っておられますね、基本方針の中に。先見性のあるもの、あるいは一般の交付金と違った地方創生のためにやるので、できるだけ地域的な連携を行うと。県レベルで行うとか、あるいは市町村の一定の地域と行うとか、いろんなことがありまして、そういうものも織り込みつつありますけどもね、そういうことを行う。
それから、やはりその地で持っておる特色、強みを生かしていくということですね。やはり若い人が安心して子供を産み育てることができるような、安定した所得が得られるような場をふやすということが一つの大きな柱ですね。これは、そういう考え方は変わりはないわけですね。そういう中で先進的な取り組みというようなことで、ITなども集積ができつつありますし、これは県内に広がろうとしてますからね、そういうものをさらに進めていくと。島根のようなところで先端的なITの地域だということは、ほかにはなかなかない取り組みだろうと思いますし、あるいは観光ですね。観光も、先ほどの松江城の国宝化とか、あるいは石見銀山の世界遺産でありますとか、あるいは隠岐のジオパークでありますとか、あるいは津和野の日本遺産でありますとか、これも島根らしい強みですから、そういうものをさらに進めていくと。方向としては新しいことじゃなくて当然のことなんですが、島根などはそれを早くからやってきているわけですけども、そういうものをさらに魅力ある形で進めていくとか、それから農林水産業もそうですね。中山間地域における農業などは、Iターン、Uターンで帰る人たちも既におりますね。だから、それを、そのやり方そのものは、それは新しいことじゃないけども、それが進むような施策を展開していくというのは大事なことでありまして、そういうことで何ができるかとか、やってまいります。
○山陰中央新報:知事として、将来の人口の目標みたいなものを立てる考えがあるんですか。
○溝口知事:それは、一定のものを立てていくつもりです。ただ、それは県のマクロ的な可能性のチェックと同時に、そういう対応ができるような、例えば社会増をふやすためには企業誘致だとか、あるいは産業の振興がなきゃできませんからね、そういうことが足るようなことになるのかどうかというマクロ的なチェックもしなきゃいかんですね。それから各市町村は各市町村で、自分のところでやるでしょう。例えば既に松江市とか出雲市なんかでは高い目標を目指そうということがありますけども、中山間地域、離島などでは厳しい状況が続いてますからね、そういうところの状況などもよく聞きながら、全体として整合性のあるビジョンといいますか、目標といいますか、そういうものをこれからつくるようにやっていきたいと思います。
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