○溝口知事：それでは会見を始めます。
最初に、私から１点コメントを申し上げます。
１つは、こちらにありますが、県立石見美術館で７月１１日から８月３１日までの間、石見美術館の開館１０周年を記念しまして、島根出身の彫刻家、澄川喜一さんの展覧会を開催をします。
澄川先生は、島根県内はもとより、全国各地の野外彫刻を数多く手がけられておられまして、近年では東京のスカイツリーのデザインの監修でありますとか、東京八重洲口のグランルーフのデザインコミッティーの委員などを務めておられます。島根県の六日市、今の吉賀町の御出身で、東京芸大に入られて１９９５年から２００１年まで東京芸大の学長をされ、２００８年に文化功労者に顕彰されておられます。今回は１９５０年代の初期の作品から最近の作まで、約８０点の作品を展示をしております。澄川先生は、日本刀や寺院の屋根などに見られますそりですね、ここにありますようなそりや、逆に柱の膨らみにみられるむくりなど日本の伝統的なものに宿る独特な曲線をもとに、そりのある形シリーズを一貫して継続をされてこられて、そこに至るさまざまな作風の展開を紹介をしております。
この澄川先生の原点には自然あふれる島根の風土や環境があったということを、自然の木々や石を使った作品を通じて感じてもらえるような展覧会になっています。ここにありますように、そりの彫刻があります。２枚目にも色々なものがございます。ぜひとも多くの皆さんにごらんいただきたいと思います。