○溝口知事：それでは、定例会見を始めます。
最初に、１点ご案内申し上げます。
ここの後ろに出ておりますけども、古代出雲歴史博物館で６月６日から７月５日まで、約１カ月間、「じっくり味わう絵巻」という特集展を開きます。この博物館は、島根県の歴史にちなんだ絵巻を所蔵しております。絵巻は長いために、通常の展示ではごく一部分しか展示がされないわけですが、今回は広げられる絵巻は全部広げて展示します。展示に描かれた絵や文字にわかりやすく説明をつけて、絵巻に表現された情景や物語の魅力もよくわかるようにします。
松江藩の大名行列図は、描かれている人物の数が７７１人で、３巻合わせますと全長が約４２メートルになるそうです。これはちょっと引き伸ばしてありますけども、これもその一つですね。江戸時代末期ですけども、雲州公の絵巻を描いたものだということであります。
それから、こちらの妖怪の絵といいますか、これは大田市の物部神社から特別に借用して展示をする「百鬼夜行絵巻」と言われるもので、ユーモラスな姿形をした妖怪たちを描いた絵巻だそうです。絵巻の特集展で全部広げて展示する企画は、都道府県政令市の歴史系博物館では初めての試みです。この展覧会は常設展の料金で見ることができます。子供さんからお年寄りまで楽しめる内容ですので、出雲大社参拝のお帰りなどに博物館に立ち寄り、絵巻の楽しさ、おもしろさに触れていただければと思います。展示点数は１２点であります。会期中は前期と後期に入れかえがあります。