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3月25日質問事項6

6平成27年度振り返り・3期2年目に向けて
○山陰中央新報:知事、済みません、間もなく平成27年度が終わりますけども、この1年間振り返られて、どんな1年だったでしょうか。
○溝口知事:やはり地方創生ということで、これにどう対処をしていくかというのが、県庁内もいろんな検討をし、市町村もいろいろやられ、その調整を図ったり、大きな課題であったと思います。その実行をこれから予算も成立してやっていくわけでして、また総合発展計画も答申をいただきましたから、それに基づいて人口問題を含め、島根の、活力あるしまねを目指して頑張っていくと、こういうスタートを始めたということじゃないですか。
○山陰中央新報:今、まさにもうスタートを切った段階かなと思うんですけど、2年目に課題になるというのはどういうことが課題になってくるかなというふうにお考えになりますか。2年目というか、3期目、今、1年終わられて2年目の課題というのは。
○溝口知事:これからね、やっとこれからですね。
それは、さまざまな問題がありますから、やはり大事なのは産業の振興を行うということですよね、人口減少対策として。その産業の振興については、例えば観光などについては島根にとってありがたい動きが続いておりますし、こういうものを大いに活用していくとか、それからIT産業などにおいても一定の進展がありますし、それから島根の強みである豊かな自然の中で、農林水産業というものも非常に厳しい状況になりますが、売れる商品づくりを行うとか、販路の拡大をするとか、それから交通網がだんだん整備されていって、立地企業もふえておりますね。今年度も立地件数は非常にふえているんじゃないかと思いますね。こういうことによる人口の減少ということもありますし、それから世の中全体として、県の出身の大学生とか、あるいは高校生などもいい仕事があればむしろ残りたいという人もふえてますね。それから大都市の若い人たちも、豊かな自然、安全な環境の中で子供を産み育てたいという人もふえてますからね、そういう意味で、世の中の変化もあるわけでして、そういうものを大いに活用し、いろんな対応をしながら島根の中で若い人がふえるようにやっていくと、これが大事ですね。
その上で、子供を産み育てられる環境がよくなるように子育て支援を行うと。この柱が2つあって、さらに中山間、離島などにおきましては、人口の減少がもう大きな勢いで進んでいますからね、そのための対策として小さな拠点づくりを行うとか、そういう現実にいろんな変化がありますから、そういうものに適切に対応して、人口の減少を食いとめるように全力を挙げるというのがこれからの引き続きの課題ですね。
○山陰中央新報:その中で、財政の健全化も一つ大きな課題かなと思うんですけども、2月の県議会で、基金のあり方もいろいろ話が出ましたけども、その基金を使っても、これから恒常的に実質の30億円の収支不足が出る中で、今やってる財政健全化の基本方針にかわるようなものというのを、例えばまたつくっていくというようなお考えとかっていうのはあるんでしょうか。
○溝口知事:つくるというか、秋の段階でこれまでの進展を整理し、その上でどういう財政の対策をしていくかということを報告するというふうにしてますから、それに向けて準備をしていきます。
いずれにしても、収支というか、県債のいわゆる財源対策債を除いた純粋の県債というのはこの何年かの間に減ってきておるわけでして、それは財政の健全化に大きな役割を演じているわけでして、そういうふうに純粋県債を減らしていくということは、まだしばらく続くでしょうね。だから、赤字が出るのは当たり前なんですね。それはどこだってそうなんですよ。だから島根の場合は、まだ純粋県債の水準が高いということですよ。それを減らしていくということをやらないといかんということですね。
○山陰中央新報:これから、さっき知事も人口減少問題のことを、対策打っていかなきゃいけないっておっしゃいましたけども、当然これは今年度だけで終わるものではなくて、来年度以降もやっていかなきゃいけないというもの、それには財源も当然必要なわけで、今までやってきた事業を見直していくようなことも必要かなと思うんですけど、その辺はいかがお考えでしょうか。
○溝口知事:見直しは必要ですけども、財政の規模はそう変わってるわけじゃないですね。補正があったりしますからね。ただ、かつてのように、非常にふえた時期よりは抑制しているということですよね。そのために、やはり県債残高が減っているということなんで。それはまだ十分でないから、それをさらに減らすような努力をしながら、産業の振興も行いながら、県民の生活に大きな影響を与えないようにやっていくということがこれからの課題ですね、引き続きの課題です。
○山陰中央新報:人口減少対策を打つ、その財源というのは、ほんじゃあどこから捻出していくことになるんですか。
○溝口知事:それは今の予算の中でもあるわけですから、それを続ければいいわけです。
○山陰中央新報:予算の中で続ければいいというのはどういうことですか。
○溝口知事:それは一定のそういう対策を打ってますからね。
○山陰中央新報:だから、それを今年度だけで終わりじゃなくて、これからもいろいろ打っていく必要があって、その財源というのはどういうふうにして捻出していくんでしょうかという。
○溝口知事:それは今までやってきたように、歳出をそんなに減らさないで公債の部分を減らしていくということですよ。
○山陰中央新報:そこで財源を生み出していって充てていくという。
○溝口知事:財源というか、財源が生み出されるから減るわけですよね。

 


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