3月9日質問事項4
4JR三江線・やまなみ街道
○山陰中央新報:済みません、話は変わりまして、JRの三江線について、今議会でも方々質問はありましたけども、今、沿線6市町とJRで実務者レベルでの検討会議に入ってまして、そのメンバーからも、島根県と広島県はいわゆる進行役としてお互いの話を進めるための役割を今果たしてらっしゃると思うんですが、ちょっとその中で知事の認識をお尋ねしたいのが、いわゆる白紙で協議に臨みましょうということで、お互いゼロのスタンスだと思うんですが、その中でもやっぱり残したい、それとも廃止したいとか、いろんな意見があると思うんですが、それは双方の立場から、別にもちろん言い合って、その中でゴールが、ある程度のコンセンサスが得られればいいというようなことでいいんでしょうか。
○溝口知事:やはり両方あるでしょうね。あるいはそれ以外の考えもあるでしょうしね。そういうことについて、もうこれで、この選択肢でいこうということじゃなくて、いろんな選択肢があり得るわけだから、それをした場合にどういうことが必要になるのか、あるいはそれが現実的なのかどうなのか、そういうことをこのケースだけ考えようということじゃなくて、白紙の状況でいろんな対策を考えていきましょうと。考えるからには、どういう対策があって、この場合にはどういうことになるのか、どういう配慮が必要になるのか、あるいはそのためのコスト負担はどういうことになるのか、そういうようなことを考えて、そういう中で、あの検討会議で一定の考えが出てきたら、期成同盟会のほうに上げて検討しようと。それで、期成同盟会からまた受けてどうするかというのを考えていこうと、そういうプロセスを通ずることによって、話としてどういうことになるのかやってみましょうという段階じゃないでしょうか。
○山陰中央新報:先般、JR西日本の真鍋社長がこちらに別の用事でいらっしゃって、報道各社のインタビューに答えて、いわゆる三江線は鉄道機能を果たしてないということで、事実上のやはり廃止をにおわされたわけですけども、そのあたりの発言があったことに対する受けとめとかはいかがでしょうか。
○溝口知事:社長さんの言われたことに又聞きでコメントするのはどうかと思いますが、いろんな考え方があるわけでしょう。それを社長がどう言われたかとは別に、それぞれ検討して、その上でどうするかというのを考えよう、そのプロセスを始めましょうということなんで、今始まったばかりの段階でどうするこうするということは言えないんじゃないかと思いますよ。
○山陰中央新報:検討会議では、知事おっしゃったように幾つかのメニューが出て、それに対するコストとかっていうのが幾つかメニューが何個か出てきて、期成同盟会である程度の方向性が出て、それに対して、県はどのタイミングでそこを追認とか、やっぱり違うんじゃないかとかっていうことを言われる段階にあるのか。
○溝口知事:それはわかりませんね。状況に依存しますね。
○日本経済新聞:済みません、三江線関連でお聞きしたいんですけれども、木次線の沿線自治体が結構危機感を持っていまして、それで、松江市と、それから雲南市と奥出雲町が3月22日に、これからの木次を考えるという会合を開きます。それで、活性化団体も集めて、基本的にはやはり三江線がこういう状況なので木次線を残そうということなんですけども、こういう地元沿線の危機感に対しては、知事、どういうふうに考えてますか。
○溝口知事:それは、いいことというんですか、あるいはそういう自治体にとっては必要なことだろうと思いますね。そういう影響が及ぶかどうかはわかりませんけれども、いずれにしても、鉄道を利用していくということが現実にないと、そうした問題が起こり得るということでしょう。だから、そういう論議をいろいろしていくということは大切なことだと思いますね。実は三江線の場合も、そのためのいろんなこともやってきたわけではありますけどもね、なかなか乗客をふやすということにつながらなかったということが反省としてはありますけれどもね。
○日本経済新聞:それから、もう一つは、木次と、それから宍道ですか、開業してから今年100周年だそうで、10月には記念行事もこれやるそうなんですけども、県としても100周年を機に何かいろいろイベントなり、盛り上げるなりということは考えてらっしゃいますか。
○溝口知事:検討してるのかどうか報告は上がってませんが、沿線でおやりになるということになれば、県も一定の協力といいますか、参加をするといいますか、そういうことは当然あり得ると思いますね。まだ直接私のところまでそういう話はまだ上がってません。
○日本経済新聞:あと、もう一つは、ちょっと取ってつけたあれですが、たたら製鉄の遺産が日本遺産になるかもしれないと、そういうこともやっぱり関連づけて、観光としても振興していくと。
○溝口知事:そうですね、いずれにしても乗客をふやして鉄道が利用されるということが必要なわけですよね。そのためにはやはり通勤、通学もありますけれども、外の人が活用されるということは大事な要素ですね。
○日本経済新聞:ありがとうございます。
○中国新聞:済みません、今月下旬で中国やまなみ街道が全通して1年になりますけども、この1年を振り返ってみて、まずどういう影響があったかということを。
○溝口知事:そうですね、松江を訪れる人がふえましたよね。あのルートを使って来られる人も随分あったんだろうと思います。そういう意味で、道路の整備というのは大事な課題だろうというふうに再認識をしているということです。
○中国新聞:知事は先ほど観光客、入り込みがふえたということでプラスの影響ということをおっしゃったと思うんですけども、マイナスの、逆の影響というのは何か。
○溝口知事:それは、逆に近くなったから、例えば就職は広島に行こうという人もふえるというか、ふえたというか、そういう面もあるいはあるかもしれませんね。
○中国新聞:それは何か考えであって、数字とか話として実際聞いているわけではないんですか。
○溝口知事:近くなると行き来が楽になるでしょう。だから、双方楽になるわけですよ。だから、プラス・マイナスあるということでしょうね。
○中国新聞:わかりました。
○溝口知事:もう一つ、近くなると、産業面では立地がふえるということもあるんですよね。それが浜田とか、あっちの西のほうも、江津とかに立地企業が出てきますからね、そういう意味じゃプラスですね。若い人がちょっと都市に出るのに大阪じゃなくて広島に行こうという人なんかが出て、広島がふえるということもあるでしょう。
○中国新聞:なるほど。今、雲南市さんが道路沿いにいろいろな団地とかを整備されてますけど、そういうことに対しては追い風になるということですね。わかりました。
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