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2月15日質問事項3

3竹島の日
○毎日新聞:知事、済みません。話題は変わるんですけれども、間もなくまた竹島の日が近づいてきたわけですけれども、先日、内閣府の政務官が出席されるという発表もありまして、知事もコメントを出していらっしゃいましたが、改めて政務官の出席ということになったことについて御見解を教えてください。
○溝口知事:このところ政府から代表が来られるようになっていまして、4回目となり、一定の定着をしておるというふうに見ております。政府の代表の方、それから政党、各党の代表の方々なんかも来られますから、ここでの論議とかを実際に見聞され、それから話も聞かれるということはいいことでありまして、そういう意味で島根に来ることによって地元の意見をよく聞いていただきたいということです。
○毎日新聞:今の話で、政務官が来るということで、政府からの代表が出席をすることには一定の定着があるというふうにおっしゃったんですが、知事が過去の県のホームページなんか拝見すると、一昨年、第9回のときの政府代表出席のとき、そして昨年も政務官が決まったというときに出席されるときのコメントを拝見すると、総理、関係大臣が出席されないのが残念であるがという言葉がコメントの中にあったんですが、ことしの中にはコメントが入ってなくて、政務官、政府代表が出席して受けとめることを歓迎したいというふうになっていたんですけれども、これ現状でいうと政務官の出席というところで納得していらっしゃるということですか。
○溝口知事:今、国会のほうもあれでしょう、まだ衆議院の予算委員会を2月になってもやっているような状況ですから、政府自身にもいろんな対応が必要なわけでしょう。そういう意味もありましてね、政府の代表が来られてということで、特に総理大臣ということを言及もしなかったということであります。政府にもいろんなお考えがあるわけでしょうし、そこはいろんな状況を見ながら、政府との話をしていきたいというふうに思いますし、それからやはり日韓関係も随分かつてよりは変わってきておるわけでして、日韓の首脳会議であるとか、外相レベルの会合なども開かれるようになっておりますし、外交全体として日韓関係をどう進めるかということも変化もあるわけです。だからどうということじゃありませんけども、いろんな事情があるでしょうから、我々のほうでどうこう言うよりも、政府が適切に対応されるということを望んでおるということであります。
○毎日新聞:ことしは残念だとは思わなかったということですか。
○溝口知事:いろんな配慮がありますから、あえてコメントしません。
○山陰中央新報:知事としての思いがトーンダウンしているのかということなんですけど。
○溝口知事:それは政府全体として変わりないですよ。竹島問題をやはり解決しなければいけないと思っているわけでありまして、そのためには日韓間の対話というのが最も大切なことですよ。
 

○中国新聞:今後、竹島の日の講演会ですね、政府関係者が初めて出席してくれると思うんですけど……。政府の審議員ですね、竹島の講演してくれる笹川財団の方は政府の関連した方なので、そういった意味ではこれまでよりもちょっと進んだのかなと思ったりもするんですが。
○溝口知事:あんまりそういう形式的なことを重視するような問題ではないでしょう。大きな枠組みとして、日韓の関係がどうなっているかということが大事なのであって、そういう意味からすると、日韓の首脳会談だとか、あるいは外相レベルの会合だとか、そういうことが進んでいくということが大事なことなんです。竹島の日というのは、竹島問題というのがあって、これを日本の人たちにわかってもらおうと。で、国内での啓発を行ったり、あるいは海外の人にもわかってもらったり、そういうことから始まったわけですけれども、なかなか韓国のほうにおいてはこの問題、今も変わらんと思いますよ、公式な発言ですと。多分そういう発言も韓国のほうからありましたけども、しかし、こういう問題は外交問題ですから政府がやるわけです。だから、外交全体としてどうするかというのはやはり政府が考える話であって、そういう面では一定の変化もありますし、そこは政府の判断に我々は委ねると申しますか、政府がきちっとやってくださることを期待をしておるということです。もうちょっと広く考えないとだめですね。
○朝日新聞:さっきからおっしゃる一定の変化というのは、昨年末にあったような慰安婦についての合意とか、そういうことですか。
○溝口知事:いろんなことが、これまでになかったことですよね。ああいう話が日韓間でできるといったようなこと。あるいは、外相も何度も行っておられるでしょう。もうちょっと広く、要するに何のためにやっているのかというのは、やっぱり日韓でいろんなことを話ができるような関係にならないと問題の解決に向けた進展というのはないですね。しかし、国民のレベルになるとね、それは、そういうこと自身がおかしいという人もいろいろあるでしょう。私が申し上げるのは、そういう外交的な問題については政府が責任を持っておやりになるということが必要だということですよ。
○中国新聞:その中では隠岐の島町が来年度、五箇村のほうのですね、もとの、資料収集の施設を開設するんですけど、県として竹島のそういった関連資料の収集を積極的に進めるお考えとかはあるんでしょうか。
○溝口知事:関連資料ですか。それは隠岐の島町等もやっておられますけれども、県でもやっていますね。
○中国新聞:今後またもっと力を入れて、そういった施設もできることですし。
○溝口知事:引き続きやってまいります。
○日本経済新聞:今のお話で、政府間の交渉は交渉として、民間の交流も重要だということでよろしいんですよね、民間の交流も重要だという。
○溝口知事:重要ですね。
○日本経済新聞:それでいうと、県ができることでお聞きしたいんですけども、きのう出雲市で山陰共通の特例通訳案内士第1回研修というのがありまして、50人ぐらい来たんですけども、韓国語の人が二、三人いらっしゃって、私もお話聞いたんですけども、今、松江市にも韓国人の観光客ふえていますし、クルーズで来る人もいますけども、そういう中で地域版の韓国の通訳の人ができるということについて、今の話と絡めてどういうふうに期待していらっしゃるかとか、今後の展望についてお話ししてください。
○溝口知事:それはいいことですね。県自身がどこまでそういうことですが、通訳なんかは新しい制度ができて、養成をするというような仕組みができていると思いますので、そういう中で考えていくということじゃないでしょうか。
○日本経済新聞:それから、特に韓国に対して日本への旅行、島根への旅行をPRするとか、そういうことを進めていくということについてはどうなんでしょうか。
○溝口知事:それもありますよ。定期航路じゃなくて中国、韓国から境港に来られる方をふやすとかね、あるいは浜田のほうにも来られるようなことを考えるとか、これは観光全体の問題として可能なものをどんどんやっていきたいというふうに思っています。
○日本経済新聞:これからいろいろ検討してやっていかれるということですね。
○溝口知事:ええ。


○朝日新聞:知事、またちょっと竹島の話に戻るんですけど、先ほどあった政務官派遣に残念だという表現がなくなったことなんですけれど、これ慰安婦合意とかの政府の動きに配慮してということなのかなともちょっと感じられたのですが。
○溝口知事:4年も続いていますからね、それは外交の問題について政府自身もいろいろ努力をされようとしているし、そういう環境の一定の変化もありますしね、そういうものを総合して、格別にそういう残念だというような言葉は使わなかったということです。
○朝日新聞:ちょっと年末の話ですけど、慰安婦合意というものが竹島の日に与える影響というのは、プラスだと捉えているのか、マイナスだと捉えているのか。
○溝口知事:そこら辺はコメントしません。
○朝日新聞:今後また合意を機にその問題の進展を。
○溝口知事:そう簡単なことじゃないでしょうね。韓国の中でも国民の声と政府の考えと違う状況はたくさんあるわけでしょうし。だからやっぱり日韓関係全体がよくなるように、お互いが余り先方に対してネガティブなメッセージを出すのはいかがなものかというふうに個人的には考えていますね。
○朝日新聞:ネガティブなメッセージというと、例えばどういう。
○溝口知事:お互いに対立をあおるようなね。要は、一番大事なことは、日韓間でいろんな話し合いができるということだろうと私は考えていますけどね。
○朝日新聞:済みません、外交の問題について努力していますしという発言があったんですけども、竹島の取り組みに関しても、竹島の日だけではなくて、国の取り組みというのは前進あるいは努力しているというふうにお感じでしょうか。
○溝口知事:それよりも、どうやったら、そうした問題を解決できるかと。これは簡単にはいかないわけですよ。
○朝日新聞:それよりもというか、その取り組みをどう評価しているかという知事の考え方を聞きたいんですけども。
○溝口知事:取り組みというと。
○朝日新聞:竹島に対する国の取り組みについて、努力していると思われるのか、まだ足り……。
○溝口知事:それは努力しているでしょう。
○朝日新聞:どういう点がでしょうか。
○溝口知事:それはやはり日韓間でいろんな話し合いができるようにするということが大変大事なことですからね。
○朝日新聞:じゃ、昨年末の合意もそれに向けた……。
○溝口知事:そんな厳密なあれでやると、いろんな考え方がありますから、あんまりそういうことに言及しないほうがいいと思います。
○毎日新聞:知事、済みません、竹島の関連といえば関連になると思いますが、先日、9日の話ですけれども、領土を担当しています政府の安倍内閣の島尻安伊子沖縄北方担当大臣が、北方領土の歯舞群島が読めなかったという話があってニュースになりましたので、知事の耳にも入っていると思います。北海道の高橋はるみ知事も10日に定例記者会見の中で、北海道知事として大変残念だというふうに言ったというような話もニュースになっているんですけども、当然ですけども、島尻大臣ですね、竹島も担当している大臣だと思うんですが、担当の閣僚が問題になっている島の名前が読めないという状況ということは、竹島がある島根県の知事としてどういうふうに思われますか。
○溝口知事:島尻さんは、たしか竹島の日に来られた1回目の政務官じゃないですか。そのときにお会いしておりますけれども、やはり竹島問題などについてもよく理解をされておられたと思います。今の歯舞の話は、あんまり私がコメントすべきことじゃありませんね。
○毎日新聞:担当大臣が読めないという状況というのは、心配になったりはしませんか。
○溝口知事:そういうことについて私がコメントする立場にはないです。それは島尻大臣、よく知った人でないとあの漢字も当て字ですから、なかなか難しい面もあるでしょう。しかし、何というか、余りこういうことについてコメントするのは、しないほうがいいと思います、私の個人的考えとして。


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