1月21日質問事項3
3ホテル宍道湖閉館
○山陰中央新報:済みません、先日、ホテル宍道湖を平成29年の3月末で閉館をするということが決まったわけですけれども、共済組合の支部長も務めていらっしゃいますし、今回のこの決断に至った理由について、知事からどういう理由だったのかお伺いしたいんですが。
○溝口知事:やっぱり大きな理由は、耐震性を確保しなきゃいかんという要請が近年強くなっておるわけですけども、ホテル宍道湖の建物について耐震診断をしたところ、結果、耐震目標に満たないために補強工事をしなければならないということが出てきました。その補強工事にかなりのコストがかかるようでして、6億とか7億とか、その程度の規模であります。これを共済組合として独自で捻出するということは無理だろうということで営業停止をしようという決断をしたということです。
○山陰中央新報:近年、だんだん宿泊者の数も減ってきたりしていて、経営的にもだんだん厳しくなってきていたという部分があるかと思うんですけれども、その背景には、民業を圧迫しないような方法というところで、PRもなかなか外向けにもできなかったというところもあるかと思うんですが、そのあたりは知事、どのようにお考えですか。
○溝口知事:そこら辺はわかりませんね、どの程度の影響があるか。
○山陰中央新報:そういう影響は、少なからずあったというふうにはお考えですか。
○溝口知事:私は、詳細までは聞いてませんけども。
○山陰中央新報:それで、今後、松江市の意見も聞きながら利活用を検討されるということなんですけれども、知事として、今段階で建物自体は解体を視野に考えて検討されるのか、そのあたりはどういうお考えですか。
○溝口知事:そこまで具体的に詰めてませんね。
○山陰中央新報:残す可能性もあるということ。
○溝口知事:残すというよりも、あの敷地は県有地ですから、松江市におかれても、ホテルが閉館するんであれば跡地を利用できないかというようなお考えもありますから、そういう地元の意向も聞きながら考えていくべきことでありまして、今の段階でどうするこうするということを決めているわけじゃないですね。
それで、今年末まで営業はするわけで、時間がありますから、少し時間をかけて、松江市の、地元の要望なんかも聞きながら、どうするかということを相談していこうと、こういう状況です。
○山陰中央新報:県として活用するという考えは、今は。
○溝口知事:余りないですね。
○山陰中央新報:ないということですか。
○溝口知事:ええ、県自身として。
○山陰中央新報:それは何ででしょうか。
○溝口知事:それは、あれだけ広大な土地を県が何か事業をやるというわけにはいかないですね。あるいは売却をするといっても、やはりそこは景観だとか、それからあれだけ広い土地は余りありませんからね、やはり地元松江市の要望などを聞いて対応するということが適切だろうというふうに私は考えてますけどね。
○山陰中央新報:そうすると、松江市なりに売却をするのか、民間とかに売却するっていう選択肢ぐらいしかないという。
○溝口知事:そういうことを今言う必要はないと思います。そこら辺はよく意向なんかを聞いて考えていくということですね。
○山陰中央新報:あの場所自体が結構宍道湖沿いで、立地としても景観もいいですし、一等地だと思うんですけれども、知事として。
○溝口知事:ええ、だから、そこはやはり地元の松江市の、広い土地ですから、お考えなどもよく聞いて対応していくのが適当だろうと今の時点は考えていまして、具体的にどうするこうするということを言える段階じゃないですね。
○山陰中央新報:知事として、あそこを観光利用とか、そういったものに。
○溝口知事:そこは知事としてじゃなくて、いわゆる地元の意見を聞いて対応していくということが適当だろうと考えているということです。
○毎日新聞:知事、済みません、その関連の話で、先ほどから知事、あれだけの広大な土地で、売却するにしても景観面で考えないといけない部分もあるというふうに、宍道湖のもうすぐそばの本当に一等地だと思いますんで。先日、松江市の松浦市長が市長定例会見の中でも同様に、一等地であるというところで県と話し合いたいという意向を示してらっしゃって、その中で、やはり一等地で景観というところで、売却によって、近年、松江市内でもふえてますけど、高層のマンションとか、そういう民間の住宅なんかになるというとこについては多少懸念をしてらっしゃったようなんですけれども、知事としてもやはり、活用するとすれば、そういう民間の住宅とか、そういうものではなくて、もっと公共のものにというようなことなんでしょうか。
○溝口知事:いずれにしても、松江市のほうで関心を示しておられますから、松江市の考え方なんかを聞いた上で対応するのが適当なので、今、私がどうこう言わないほうがいいでしょう。
○毎日新聞:いや、ただ、その使い方として。
○溝口知事:さきほど申し上げたように、ああいう広い土地があの辺に他にあるわけじゃありませんし、宍道湖に面しておりますから、適切な対応をするということが必要でしょうから、それをどうするかということについては、松江市の中でもいろいろ意見がおありになるかもしれません。だから、市側の要望もよくお聞きして考えていきましょうということです。
○毎日新聞:松浦市長は、市長定例会見の中では、全く検討というか、頭の中でちょっと考えただけというような感じではありましたけれども、例えばパーク・アンド・ライドの駐車場なんかという利用もできるのかなというようなお話もしてらっしゃったんですけども、そういう、どちらかというとパブリックな使い方というんですかね、そういうようなほうがやっぱり、あそこの立地の土地柄というんですか、やっぱりそういうパブリックな使い方のほうが理想かなというようなとこなんですか。
○溝口知事:そこは松江市の考えも聞いてやりましょうと、こういうことです。
○毎日新聞:今後、松江市と協議されるというのは、もう具体的に何かやられることに。
○溝口知事:まだありません。それはやはり松江市の中で整理をされないといかんでしょう。松江市の中でもいろいろ意見があるかもしれませんからね。
○毎日新聞:逆に、既にもう松江市のほうに。
○溝口知事:私のほうで今どうするこうするということを言う必要はないと思います。地元の検討の状況をお聞きしながら、よく相談をしていきましょうと、こういうことです。
○毎日新聞:使い方のいかんによっては、逆に言うと話がまとまらないこともあるということですか。
○溝口知事:まだスタートしただけですからね、余り具体的なことを言う必要はないと。
○毎日新聞:白紙という。
○溝口知事:まだ営業停止が決まったばかりですから。
○毎日新聞:いや、その土地の持ち主である県としての思いというんですかね、それを今後こういうふうな活用をしてほしいなというような。
○溝口知事:それは県としてというよりも、やっぱり地元にまずある土地ですからね、地元の意見をよく聞いて対応していこうと、こういうことです。
○中国新聞:ただ、あれだけ広大な土地なんで、なかなか松江市も財政事情はよくないわけで、これを買うとなると結構な財政負担があるんで、なかなか松江市が、はい、じゃあ買いますとはなかなかならない可能性も高いと思うんだけど、そうなった場合、民間売却も考えられるんですが、やっぱりこの松江市であれだけの土地で投資があるとすれば、やっぱりマンションだったらいける。
○溝口知事:そういう仮定の話というのはね。
○中国新聞:だから、今の気持ちで、そのマンションは。
○溝口知事:申しわけないけども、そういうコメントはしませんと、こういうことです。もうちょっと待ってください、それは。やっぱりいろんな意見があり得るでしょうからね。時間はまだあるわけだから。
○山陰中央新報:地元の旅館組合からは、大手の旅館なんかが入ってきてもらっても困るっていうような意見もあるんですけれども。
○溝口知事:そういうことも含め、いろんな意見があり得るわけですから、そこはやはり土地がある地元の松江市の意向をよくお聞きしてと、松江市の中でもそれはいろいろあり得るでしょうからね。そこを、こちらのほうでこうだというのを今の段階では言わないほうが適切だろうというのが私の考えです。
○山陰中央新報:その意向を聞くのは、松江市に聞くわけですか。ほかに聞くことはない。
○溝口知事:それは代表するのは松江市でしょう。
○毎日新聞:松江市には、もう既に協議をしたいという声かけはしてらっしゃるわけですよね。
○溝口知事:それはしてますね。
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