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1月6日質問事項9

9県人口(国勢調査速報)
○山陰中央新報:知事、済みません、昨年末の国勢調査の速報値が発表されて、前回に比べて出雲と隠岐は減少率というのが改善したんですけど、一方で石見のほうは減少率の幅が拡大したっていうとこがあって、インフラの整備がおくれてるというようなこともそれの背景にあると思うんですが、知事はこの今回の石見で減少率の幅が広がったっていうことをどういうふうに見ていらっしゃって、これからどういう対策をとっていくかというのをお聞かせ願えますか。
○溝口知事:詳細は私もまだわかりませんけども、社会減がどうなったのかという。どこも中山間地域、離島は人口のピラミッドが三角形から棒状に変わってきてますからね、そういう意味で、自然減というのがどんどんふえる傾向にありますから、その自然減を相殺した上で人口がふえるということになると、大きな社会増がないと不可能ですよね。社会増があるためには、やはり若い人たちがその市の中に残るとか、あるいは企業誘致とか産業を振興して雇用の場がふえて、そこに若い人がふえる、それから子供を産むということですけども、そういう社会増が出る要素としては、そんなに短期間では変わらないわけですよね。
出雲部は、例えば出雲市の場合が初め、5年間で人口がふえた唯一の市ですよね、市町村の中で。斐川町のいろんな誘致企業が設備の拡大をして、あるいは外国人、ブラジルの方なんかも来たりしてるでしょう。子供もふえるといったようなことがあったり、そういう社会増がないと、それは逆転しないんで。隠岐のほうでは、多分海士町などではあれですわね、県外から高校生が来るでしょう。それで社会増が少しふえて、全体の自然減を若干埋めてるから減少率が低くなっている。だから、そうしたことをやっていかないとなかなか人口の、寸胴になったピラミッドを変えるということは難しいですね。
○山陰中央新報:今、出雲と隠岐の話されましたけど、石見はどう見てらっしゃるんですか。
○溝口知事:石見ではそういうのがないでしょう。それは、あそこは道路網が、高速道路もなくて、大都市から遠いから企業誘致をしようと思ってもなかなか進まないわけですよね。だから、そういう意味で、インフラの整備もやっていかなきゃいかんということを言っているわけです。それをしたり、Uターン、Iターンで農林水産業などで働きたいという都市の人もいますから、そういうことを進めていくということをやっていくということが対策ですね。
○山陰中央新報:知事も石見出身でいらっしゃるので、今、いわゆる石見が県内の中でも厳しい状況に置かれているということについてはやっぱり危機感を持ってらっしゃるんですか。
○溝口知事:危機感を持つというか、もう前からそうなってますからね、それはやはり職場がふえていかなきゃだめですよ。しかし、ふえるというのがなかなか難しいわけです。
○山陰中央新報:さっきおっしゃったように、そういうハンディ背負ってる石見のところで、それをどういうふうにして、ほんじゃあ進めていく、それはインフラ整備はそうでしょうし。
○溝口知事:それはU・Iターンを進めるとか、やはりインフラの整備を進めたりね、やっていくということですね。
○日本経済新聞:今、出雲の話で外国人がふえてるって話が出たのでちょっとお聞きしたいんですけど、前回もちょっとお聞きしたんですけれども、実際、出雲市だとたしか年末時点で2,700人ぐらい外国人がいて、年間で300人ぐらい、たしかふえてるんですね。かなり急なペースなんですけれども、県としては特にそういった文化摩擦とか、それからいわゆる病院の通訳だとか社会的コストの増加とか、そういうことに対してそろそろ対応したほうがいいと考えてらっしゃるのか、まだそれはする必要はないと見てらっしゃるのか。
○溝口知事:そこは外国人の方であろうと日本人であろうと、人口の増減ということでは変わりないわけですね。一つ問題になってますのは、子供の教育とかをどうする、日本語を習ったりするためには特別な支援が必要ですよね。そういう手当てをする、そのときの財源みたいなものはどうするのかというような問題が出てはおりますね。
○日本経済新聞:ただ、それはそんなにまだ、県として取り上げるほどではないという。
○溝口知事:そういう場合に、そういう財源を、どういう手当ての仕方をしたらいいのかというような問題は具体的にはありますけども、世界的に見ると、そういう外国人がいっぱい来てるヨーロッパもあるし、アメリカなどもありますし、そういう社会には日本はまだなってないわけですけども、そういう問題をどう考えるということについては、日本の中ではまだ深い議論がないし、そういうものに向かってどう対応していくかという一定のルールとか考え方のコンセンサスというのは、まだ形成されてないんじゃないですか。
○中国新聞:そうしますと、国勢調査で今回、5年前に比べて速報値で3.2%減だったんですが、鳥取は2.55%減なんですよ。この同じ山陰でこれだけ差がついてしまったというのは、何か原因があるんでしょうか。
○溝口知事:いや、まだそこはよく分析をしてもらってませんね。

○溝口知事:それじゃあ終わります。


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