• 背景色 
  • 文字サイズ 

1月6日質問事項4

4JR三江線
○中国新聞:知事、去年末、三江線の沿線の自治体が知事のほうを訪れて、知事のほうはその要請を受けて、JRのほうに白紙での話し合いをということも含めてお願いしたと思うんですが、その後、JRのほうから返事は来たでしょうか。
○溝口知事:返事と申しますか、伝えておるということですね。
○中国新聞:その返事。
○溝口知事:返事というものは格別ありませんが、こちらの意向は伝えてあると。それは別に変わったことじゃなくて、周辺、沿線6市町もお互いに白紙で臨みましょうと、話し合いをするのに、話し合いをしていろんなことを決めていかなきゃいかんわけですから、お互いに日程とか、あるいは内容とか、それは話し合って、お互いの立場、言い分もあるでしょうから、それを話し合って、どういうふうにしたらいいかという話を始めるということは大切だということですね。そうしないと、話自体ができないんではお互いに困るわけですから。
○中国新聞:その後、協議会のほうは県のほうにも参加してほしいという、職員、要請があったんですが、その後、きょうまでの間に県とその協議会の間で何か話し合いとか、情報交換とか、何かされてらっしゃるんですか。
○溝口知事:それは地域振興部長が年末年始になりましても意見交換等で回っておりますよ。この前、6市町の市長さん、町長さん、そして議会の議長さんたちが県庁に来られましてね、そのときに要望がありましたから、その要望で私が答えましたね。双方とも白紙の状態で会議に臨むということが必要ですよと、それはJR西日本に伝えましょうということで伝えたり、あるいは県のスタッフもいろんな会合のときに一緒に出てくださいということですから、それも出しましょうということも伝えてありますね。
○山陰中央新報:要望は、JR西日本の米子支社の松岡さん、支社長だったと思うんですけども、西のトップの真鍋社長にお伝えするお考えはあるんでしょうか。
○溝口知事:それは、米子支社長の松岡さんが当然この問題の担当者ですからね、担当者を通じてやってるということです。
○山陰中央新報:知事として、トップの社長にっていう。
○溝口知事:それはまた機会があるでしょう。それは適切なときを見て、またやりますけどもね。
○山陰中央新報:今回、口頭での要望だったと思うんですけども、何か口頭というのはすごく、結構違和感があって、普通、文書なりで出すもんではないかなと。
○溝口知事:そういうかたいことでやる話じゃないですね。
○山陰中央新報:いや、ただかたいことというか、当然。
○溝口知事:それは見解の違いですからいいですが、6市町の要望は文書で出てますから、当然それは渡ってますし、我々のほうはそれを受けて、お互いに白紙の状態で話を始めるということが大事だということを伝えてあるということです。
○山陰中央新報:それを文書。
○溝口知事:紙のやりとりでという段階じゃないですね。
○山陰中央新報:それは今後、それじゃあ文書なりでやりとりなさるお考えはあるんですか。
○溝口知事:今のところは、そういう考えはありません。
○山陰中央新報:それは、なぜなんでしょうか。
○溝口知事:それはそのほうが話し合いを始めるのに適切だということですね。それは私の判断です。

 

 

○毎日新聞:済みません、三江線の関係で1点確認なんですけども、6市町の首長さんが来られたとき、それから今の会見の中でのやりとりでもそうですけども、6市町とJRがお互いに白紙で臨みましょうというふうに知事おっしゃってらっしゃるんですけども、お互いに白紙という意味をちょっと確認したいんですけども、それは6市町のほうは基本路線として三江線は廃止せずに維持というところで決めた上でJRと話をしようというふうなスタンスだと思うんですけれども、お互いに白紙というのは、6市町側が廃止しないでほしいという、そこの部分も白紙でという意味合いなんですか。
○溝口知事:お互いの意見を聞こうという意味で、いろんなやり方があるわけですから、JR西日本の考え方はどうだということを聞きましょうと。それで、6市町がどういう考えであるのか、それはいろいろ違うかもしれませんよ、6市町によってね。だけど、6市町のほうは自分たちはこういう考えだと、JR西日本のほうはこういう考えだと、これでなきゃいかんとか、そういうことじゃなくて、それぞれ立場を白紙で、お互いにまず話を始めましょうということが必要だということです。
○毎日新聞:いや、その話を始めることが必要だというところはわかるんですけども、お互いに白紙というふうに。
○溝口知事:そういう表現でやらないと、話が始まらないということですよ。
○毎日新聞:JRのほうも廃止ありきではないし、沿線市町のほうも廃止しないというのありきではないということですか。
○溝口知事:それは全部がそうじゃないでしょう、お互いにそこはいろんな立場があるわけですから、そういう機械的な話じゃなくて、間近で双方が話を、自分たちはこう思う、ああ思うということをしゃべり合って議論をしていくということが大事だということを申し上げている。
○中国新聞:その話し合いをするのは大事なんですし、これから始めるということなんですが、JR西日本の社長のほうは、もう3月末である程度方向を出してくれということをいろいろ会見の場とかで、公の場で言ってるわけです。今のままだと、この鉄道事業法で考えると、事業者が届け出をもう国に出してしまえば自動的に1年後に廃線になってしまうんで、向こうがもう3月末と言ってる段階で、今からまたやりますよというんだったら、時間切れになって、出されて、もう何も残らない可能性もあるんじゃないですか。そういったおそれは県としてないですか。
○溝口知事:そこはわかりませんね。
○中国新聞:ただ、そういうふうになってしまうと……。
○溝口知事:いずれにしても、話し合いを双方が始めないと、遠くからやあやあ言って、遠くから紙を見せたんじゃだめなんで、肉声で話をしなきゃだめですよ。それが一番大事なことだというので言ってるわけですね。紙を出しても相手が読まなきゃだめなわけですよ。そうじゃなくて、肉声で、いや、こういう問題がありますよと、こういうやり方はないんですかとか、いろんな言い分をそれぞれ言い合う場を始めないといかんと、こういうことです。
○中国新聞:ただ、会長の美郷の町長さんも、JRの説明を受けた後にもう一回話をして、それからまたJRに要望に行って話を始めようと言ってるんですけど、そうすると結構、もう1月、2月となってしまって時間かかってしまうんで、そういった議論の空白がずっとあると、かえって話をする時間がなくなってしまって……。
○溝口知事:時間がかかるのはやむを得ないわけでしてね。だけど、いずれにしても、遠くから言い合ってちゃだめなんだよね。要するに、話をできるようにしようと。そのためには紙で、うちはこれでなきゃだめだと言い出したんじゃ話にならんわけでしょう。現実的にやらなきゃだめですよ。話し合いっていうのはそのためにある。

 

○山陰中央新報:知事、済みません、JRの三江線でちょっと追加でお聞きしたいんですけども、期成同盟会の要望を受けて、知事としては理解を示されて、即日、JRにも申し入れなさった。一方で、広島の湯崎知事のほうは、無期限の協議は現実的ではないっていうようなことも伝えとられて、期成同盟会の景山会長も両県でスタンスが違うと感じた。知事同士で連絡を密にして同じスタンスを持ってもらいたいっていうようなこともお話をされてたんですけども、その後、広島側の知事と何か話をされたというようなことはあるんですか。
○溝口知事:いや、してません。
○山陰中央新報:やってませんか。
○溝口知事:はい、やってません。
○山陰中央新報:今後はどうなんですか。
○溝口知事:状況を見てですね。それは具体的にどういう場でどうされたということもはっきりしませんし、もう年末でしたからやってませんが、また折を見て考えますけども。
○山陰中央新報:今後、県も入っていろいろ協議というか、していくような形になる、両県が入って協議していくような形になると思うんですけども。
○溝口知事:そこはまだどういう形で進むかというところまで来てないですね。
○山陰中央新報:知事としては、広島側ともやはり同じスタンスでいるっていうことは大事だというふうに思われますか。
○溝口知事:同じスタンスっていうか、必要な連絡はとらなきゃいかんでしょうけれども、まだまだそういう具体的なところをどうするっていうところまで全体の議論が進んでないですね。まずやはり6市町とJR西日本が話をして、そこでどういう話がされるかということを見ながらやっていくことでしょう。一般論であんまり仮定の論議をいろいろしても、それ以上進まないですよ。
○山陰中央新報:いや、今回の問題に臨むに当たって、広島県側と同じスタンスで臨む必要……。
○溝口知事:スタンスといってもいろいろありますから、そこはやりながら考えていくというのが現状だろうというのが私の考えです。
○中国新聞:6市町のほうは、なかなか県同士のことは、6市町としてはタッチできないんで、まずは県同士で、知事同士でちょっと打ち合わせというか、すり合わせをしてほしいという本音のところがありまして、例えばいつ、協議会の中でみんなでなっても、なかなか意見が割れちゃいけないんで、その前に、いつごろ県として広島と両方のすり合わせというか、お互いの意思疎通をしてやっていくのか。
○溝口知事:それは広島県ともいずれそういう話はしますけれども、まずやっぱり6市町の中でどういう対応で話し合いに臨むのかという、そこの枠組みができないといけないですね。
○中国新聞:ただ、6市町の中での要望というのは、この前の要望書の中で、白紙を前提に、期限は決めないということで、それが大前提ですが。
○溝口知事:それは会合を始めるに際しての要望ですからね。6市町とJR西日本が話し合いに入るという、入ってどういう話をしていくかということですよ、大事なことは。
○中国新聞:だからその前段で広島県と島根県は6市町と同じ考えに立たなきゃいけないというとこがあるから景山会長もそういうふうに言ったと思うんですけど、県同士でちょっとその。
○溝口知事:県同士でそんなに違うとは思いませんけどね。やっぱり6市町の意向もよく聞き、JR西日本の考えもよく聞いて、それで双方がこういうことなんだろうなというふうに持っていくようにいろんな形で支援をしていくということでしょう。
○中国新聞:今月中に一度、知事同士で電話会談するとか、そんなことはないですか。
○溝口知事:御提案は頭に入れますが、それは適宜やります。
○山陰中央新報:今回の問題発覚後、湯崎知事と今回の問題について話したことってあるんですか。
○溝口知事:ありますよ、それは。知事会とかで会いますから。ただ、そんな具体的な話をするような段階にはとてもないですね。
○中国新聞:ちなみに、どんな話をされたんですか。
○溝口知事:いずれにしても、実際の影響を受けるのは6市町の住民の方々が中心なわけですよ。もちろん鉄道を利用している人はほかにもいますが、一番の影響を受けるのは6市町の人だから、6市町の議会なり市長さん、町長さんたちがやはり、まず住民の考えもよく聞いて、どう対応するかということをやらなきゃいかんわけですよ。それで、それに対してJR西日本がどういう対応ができるのかという話を始めない限り、一般論でこうだ、ああだと言っても、何ら進まないんですよ。だから、それを進めるようにするのが今の我々の立場ですよ。
○山陰中央新報:いや、それはよくわかったんですけども、それで、この間の要望にもあったんですけど、沿線の自治体は存続っていう住民の強い気持ちを持って、今後、協議に臨んでいくということなんですが、それは島根県としてもそれで構わないという。
○溝口知事:いいですよ、それは6市町がやるのはいいですよ。それで、JR西日本もどういう考えであるというのを、いずれにしても会って話をしない限りね、そんな遠くで言ったって何ら進展はないわけですよ。
○山陰中央新報:その協議に臨むに当たって、島根県の立場としても、当然沿線自治体と同じ。
○溝口知事:同じじゃないですよ、それは。いろいろ違うわけだから。私は、だからそんな固定した考えを持たないで、JR西日本と6市町が話をするようにしなければ物事の進展がないから、お互いに白紙の状態で会うようにしないとだめですよと、その考えでいいですと、それでJR西日本にも伝えましょうということを今やっておるということですよ。やっぱり一番大事なのは、6市町の人たちが、自分たちの足がどうなるかということですよ。
 

○毎日新聞:ちょっと確認なんですが、三江線の存廃の問題について、県は第三者としてのスタンスということですか。
○溝口知事:そういう第三者とかいう抽象的なあれにはお答えいたしません。それは定義がしにくいことですから。私がやっているのは、今言ったようなことであって、それが私の考えだと。だから私は、6市町とJR西日本が白紙の状態でまず話をするようにしなさいということを言っておるということですよ。
○毎日新聞:今のお話だと、当事者ではないということですか。
○溝口知事:いや、当事者の一人ですよ。
○毎日新聞:県も当事者なんですか。
○溝口知事:当事者の一人ですが、一番影響を受けるのは6市町の住民の方々だから、6市町の市長さん、町長さんと、それとJR西日本が話をするということが出発点になるわけです。だから、それができるようにしなさいということを申し上げているんです。
○山陰中央新報:その6市町の住民ですが、それ住民は県民であってですね。
○溝口知事:それは違うんですね。一番影響を受けるのは、それは住民の方々なんですよ。県全体じゃないわけですよ。県全体は、それは観光の振興だとか、そういう面に影響しますから、それはそういう面での考慮も必要ですけどもね。

○山陰中央新報:知事、済みません、ちょっと確認なんですが、三江線の話で、今後、広島の知事とも話をしていきたいというようなこともおっしゃったんですけど、それで、先ほど県も当事者だっていうお言葉もありましたけども、きちんと広島県とも共通認識を持った上で今回の問題に当たっていく必要があるっていう認識でよろしいんでしょうか。
○溝口知事:一般的にそうですね。
○山陰中央新報:ですよね。
○中国新聞:とりあえず事務レベルで職員を派遣するとか、そんなお考えはないですか。
○溝口知事:やってますよ。僕はやりませんが、事務レベルではずっとやってますよ。
○山陰中央新報:今お聞きしたのは、知事同士っていうことで。
○溝口知事:知事同士でやる段階でもないということですね。
○山陰中央新報:今後、だけど、そういう話し合いというか。
○溝口知事:あれば、もちろんやります。
○山陰中央新報:やっていくということですね。わかりました。

 


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp