３日韓関係（慰安婦問題・竹島問題）
○日本経済新聞：島根に関係の深い外交問題でもう一つ、昨年の年末に日韓外相会談がありまして、従軍慰安婦問題で一定の進展が見られましたけれども、竹島問題を持っていること、あるいは県議会として慰安婦のことで決議もしてますが、これを踏まえて、県知事としては日韓情勢をどう見てらっしゃるか、コメントしていただけますか。
○溝口知事：日韓間でこうした問題について外相レベル、そして首脳レベルでも電話のやりとりを含めましてあったということは、多分今までには、このような形ではなかったんではないかと思いますね。それで、政府間では一定の合意ができたと申しますか、枠組みがどこまで固まっているかという問題もあろうかと思いますけれども、できつつあるということでありまして、やはり日韓両国は近隣の、昔からの隣国でありまして、この間の関係がお互いに平和を目指し、お互いの繁栄を目指すような関係がさらに進むということが大事であります。こうした今回のような政府間のやりとりを含めまして、日韓関係が改善をしていくということは両国にとって必要でありますし、大事なことだというふうに思います。両国政府が引き続き努力を重ねられることを期待をする次第であります。
○日本経済新聞：特に島根県にひっつけて御意見があればお伺いしたいんですけども。
○溝口知事：両国間では竹島の問題、あるいは漁業の問題、いろいろありますね。そういう面、あるいは治安の維持と申しますか、そういう面でもいろいろあるわけでありますから、日韓関係が改善をしていくということは大切なことだというふうに思います。
○日本経済新聞：ありがとうございます。
○毎日新聞：済みません、引き続き、先ほど竹島という言葉も前の質問で出ましたんで、また今年も年が明けまして、来月、また２２日に竹島の日が近づいてきましたけれども、近年はずっと政府のほうから内閣府の政務官が出席してますけれども、３年連続ですね。今年は政府のほうに招待状などというのはもう送られたんでしょうか。
○溝口知事：これからですね。例年、１カ月ぐらい前に案内状を発出をしております。例年と送り先は変わりはないと思いますけどもね。
○毎日新聞：送り先変わらないということは、毎年、例年だと首相を含めて閣僚に送ってらっしゃる、関係閣僚。
○溝口知事：関係閣僚。
○毎日新聞：それは変わらないという。
○溝口知事：変わらないでしょうね。
○毎日新聞：さらに、先ほども質問の中に入れましたけども、政務官クラスの出席が続いてるわけですけれども、そこの点について、今年、政府に何か期待するところというのはあるでしょうか。
○溝口知事：それはこれからよく政府にも要請をしてまいりますけど。
○毎日新聞：具体的に政府のほうに閣僚クラス、もしくは副大臣クラス、東京で集会をやるときには副大臣の出席というのも過去にあったと思いますけれども、２月２２日には副大臣が来たという例はないと思いますが、そこについて国のほうにさらに要請をするというところはありますか。
○溝口知事：これからですね。
○毎日新聞：これからというのは。
○溝口知事：これから考えることです。いろんな接触がありますから。今の段階でどうするこうするのとこまでは。これから出しますから。
○日本経済新聞：じゃあ、方針は決めてないという理解でよろしいんですか。
○溝口知事：方針というか、それはできるだけ主要な閣僚が出られることが望ましいですが、政府のいろいろな日程、都合もあるでしょう。
○毎日新聞：それは、閣僚クラスに出てほしいという思いは当然あるから招待状は出すわけですよね、閣僚宛てに出すわけですよね。
○溝口知事：いつもそうやってますね。
○毎日新聞：ただ、結果として政務官クラスの出席にとどまっているということだと思うんですけども、さらにその政務官クラスじゃなくて閣僚だったり副大臣に来てほしいという、その招待状を出すプラスアルファで何か行動されるということはあるのかどうか。
○溝口知事：それはもう例年、できる限りのことはお願いしておりますから、やってまいります。いろんなチャネルがありますからね。
○山陰中央新報：知事、先ほどの慰安婦の話で、今回の外相の、一致とかっていうことについて、日韓の両国の関係の改善に向けての第一歩というか、いい方向に進んでるというような認識なんでしょうかね。
○溝口知事：今までこういうことはなかったんじゃないですか。
○山陰中央新報：ええ。
○溝口知事：そういう意味で、一定の進展があり、望ましいことだというふうに考えております。
○山陰中央新報：先ほども竹島の話もありましたけど、竹島問題に関しての今回のことの合意の影響というか、どういうふうに。
○溝口知事：そこはわかりませんね。