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3月17日質問事項4

4二期を振り返って
○山陰中央新報:知事、済みません、きょうが2期目の最後の会見だということで、改めて2期目を振り返られての感想をいただけますでしょうか。
○溝口知事:今あります人口の減少の問題は最初に知事になるときからあったわけでして、私もそれをどうしたらいいかということを随分考えてきて、いろんな対応もやってきましたけれども、やはり産業を興して雇用をこの地でふやすということが一番基本であります。あるいは定住のようにIターン、Uターンの方々、これは産業振興等にも関係しますけれども、そういうことをやっていかなければならないということです。
私が最初に知事になったころは、島根が最も場所のわかりにくい県ということでしたが、2期目では出雲大社の大遷宮とかありましたし、隠岐のジオパークが認定をされるとか、あるいは島根県出身の錦織圭さんとかが、いろいろと活躍をされて、島根が大体わかるようになってきました。以前は、東京とか大阪で観光振興をするときには、まず場所から、ここですというようなことから始めましたけれども、そこら辺はかなり変化してきてるなという印象を持ちます。やはりこうした勢いを続けていかなければなりません。
それから、企業誘致もリーマンショックの影響で若干落ちましたけれども、その後はかなりふえてきて、今年度は25件で、新規雇用は400人を超える雇用増につながっています。こうしたこともさらにやっていかなければなりません。
それから県内全体を見ますと、離島、中山間地域は厳しい状況が続いておりますから、これに対しても県として、あるいは国としていろんな配慮をしなければならないと思います。そういう条件不利地域においても、それぞれの市町村がいろんな工夫もされてきておりますから、県も連携しながら離島、中山間地域の発展もサポートしていくことが必要です。
それから、中海・宍道湖圏域は約70万の人口の集積があります。山陰地域をリードする場所ですから、ここが山陰をリードするような施策をこれからもどんどんやっていかなければなりません。人口の減少とかの事態は余り変わりませんが、いろんな面で新しい動きも出てきており、こうした新しい動きをさらに進めていくということが大事だと、今の時点で考えております。
○山陰中央新報:知事の大きな仕事の中に財政再建というのもあったと思うんですが、それについては。
○溝口知事:財政再建は、大きな枠組みとしては、基本方針を作って、その方向で進んでいると思います。
○山陰中央新報:今後は、どういうふうな手法というか、なかなか財政再建やっていく手法も限られてくるとは思うんですけど、どういうふうにそういう道筋をつけていくというふうにお考えなんですか。
○溝口知事:国の方も一般財源を増やすとか、今度の地方創生ということで、島根など地方部にも一定の配慮をされますから、そういうものも活用しながら若者の雇用の場を増やしていくことに全力を挙げていくということです。
○山陰中央新報:今、知事、2期目を振り返られて成果とか課題もおっしゃったんですけど、一方で、県議会とかからはなかなか島根がどういうふうに進んでいくかっていうのが見えないっていうような意見もあるんですけど、それはどういうふうに受けとめていらっしゃるんでしょうか。
○溝口知事:なかなかそれは、今の事態が短期間ですぐ変わるような性質のものではありませんから、粘り強くやっていくということが大切です。
○山陰中央新報:その中で、いろんな難題がある中でも、島根がどうあるべきで、将来どうあって、夢とか希望とかじゃないですけども、そういうことも語っていくのがまた政治家であったりっていうような意見もあるんですけども、それについてはどうお考えになりますか。
○溝口知事:それはいろんな見解があると思いますよ。
○山陰中央新報:関連するんですけれども、2期務められて、これからまだ伸びそうな分野、例えば観光だったりとか、U・Iターン、もっと力入れるとか、そのあたりはどのようにお考えですか。
○溝口知事:そうですね、観光は県内各地域に広がっていくと、西部方面に広がる、あるいは隠岐のジオパークに広がる、あるいは鳥取、島根の連携でそうしたものが広がるとか、あるいは尾道松江線が完成しますから日本海、瀬戸内海、そして太平洋をつなぐ大きな動脈ができるわけでして、これでいろんな交流がさらに進み、観光などについても南北軸で大きな交流が進むように努力をしていくということです。
○中国新聞:済みません、企業立地、先ほどおっしゃったんですけども、過去5年ぐらいの傾向を見ると、やっぱり歴然として東のほうが立地が多くて西のほうが少ないという現状はずっと続いてると思うんですけど、それについて山陰道がつながってないとか、いろんな事情があって、それに対して国に要望してるっていうのは常々おっしゃっているとは思うんですけど、それ以外で、例えばこの現状を西にも、先ほど言ったように波及を及ぼす、企業立地のいい波を西にも呼び込むっていうのであれば、どういうことをやっていきたいというのをお考えですか。3期目も恐らく産業振興なり企業誘致というのは一つの柱に据えると思うんで、具体的にどうしていくっていうような話を、今考えておられますか。
○溝口知事:それはケース・バイ・ケースです。


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