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知事定例記者会見(12月25日)

県立美術館企画展「色のたのしさ」

 

○溝口知事

 それでは、会見を始めます。

 きょうは、2点、コメントを申し上げます。

 最初は、皆さんの机の上に配ってあります県立美術館の企画展の話ですね。「色のたのしさ」とありますが、1月2日から3月3日まで県立美術館で開催をされます。この話を聞きますと、日本神話にあらわれた色彩、要は「古事記」「日本書紀」「風土記」などの文献にどのように書かれているかということで調べられているようですけれども、神話に描かれた色の種類は、赤、白、青、黒、4色だそうでして、その4色を使った絵画、あるいは彫刻、版画、工芸等、島根県立美術館のコレクションを中心として紹介をしようというものであります。チラシの裏側にありますけど、赤は「あかし」という、それから青は「あおし」、白は「しろし」、黒は「くろし」と、形容詞が4つあるらしいですね、そういう神話を見ると。それで、河井寛次郎さんの赤い磁器でしょうかね、それから2番は洋画ですね、小泉清さんですか。それから青は藍の色でしょうかね、あるいは海の色。それから「しろしくろし」、それぞれ版画でありますとか、この前、県立美術館で展示されておりましたけれども、人間国宝に認定された鳥取県の前田昭博さん、その人の白磁面取壺が展示をされております。それから「しろ」では、白糸縅のよろいといったようなものが展示をされているということであります。そういうことで、元旦翌日から開館をしていますので、ぜひご覧をいただきたいということです。

 

「今年1年の振り返り」

 

 2番目は、今回の会見がことし最後の会見になりますから、若干ことし一年を、一年全体というよりも、振り返りながら主要なテーマについて若干のコメントを申し上げたいということです。

 やはり大きな変化は、昨年末の衆議院選挙で自公政権が圧勝されて、安倍内閣によってアベノミクスと言われる経済を活性化するための政策が展開をされてきたと。全般的な経済の動きとしては、最近の時点を含めて、日本全体として緩やかな回復が続いておるということです。久しく成長というものが見られなかったわけでありますけれども、このアベノミクスの中で日銀の金融緩和、それからそれに伴う内外の金利差なども影響して円安が起こり、輸出産業の輸出の円建ての手取りがふえるとか、あるいは海外に持っているドル資産の価値が上がるとか、そういうようなことで輸出関連の企業を中心に収益の改善があり、また、それが株価の上昇などにもつながり、そうした株価の上昇が、また消費の拡大などにもつながってきておるということであります。

 他方、県経済につきましては、県全体として景気回復が実感できる状況には必ずしもないわけでありますけれども、県内にも輸出の企業に対する部品の供給でありますとか、あるいは村田製作所のようにコンデンサーを製造されているところは世界的な需要の拡大などもあってプラスの影響も出ておるということであります。

 こうした中で、政府は秋に消費税を4月から3%引き上げるという決定をされたわけであります。そうした中で、消費税の引き上げによる経済への影響を緩和するために、先般の政府予算の、政府案において補正を含めて経済対策を打つということをやっておられるということであります。私どもは、地方においてはまだ経済の回復が必ずしも大都市部、あるいは大企業のように進んでいるわけではありませんから、地方への配慮をいろんな形でお願いをしておるということであります。

 そうした中で、県内の中小企業の方々には、消費税引き上げという経営環境の変化に対応して、一つは消費税対策ですね、転嫁をどのように行ったらいいのかとか、そうした相談の窓口を11月から設けて対応しておると。さらに経営環境が変わりますから、専門家の派遣事業を拡充をするとか、あるいは制度融資を活用するとか、そういうことを検討していますけれども、さらにそうした対応を国の経済対策にも呼応して、県としても必要な対応をしていきたいと、考えていきたいというふうに思っておるところであります。

 久しぶりに日本経済が上向いてきて、これをどのように安定した成長の過程にのせていくかということが日本全体としての大きな課題であり、島根県としても大きな課題だというふうに思っております。

 それから、消費税の引き上げに関連をしまして、国におきましても社会保障関連の歳出の充実が図られますし、そういう中で地方への医療再生基金の拡充とか、地方も交付税等がふえますから、消費税の増税に伴いましてね、そういうものの一部を社会保障施策に充てていくということが考えられておりますので、県としても来年度の予算に向け、必要な施策によく配意をしていくべく予算編成を行っていきたいというふうに思っております。

 経済、消費税の関連に次ぎまして、3番目になりますけれども、今年は7月の下旬に津和野町を中心として豪雨災害があり、8月の下旬にも江津市、浜田市、邑南町を中心に、かつてないような地域集中型の豪雨があり、災害が起こったわけであります。その早期復旧に今努めておる状況でございます。そしてまた、その過程でJRが三江線、あるいは山口線、山陰線などで不通の状況が生じまして、その復旧に全力を挙げて取り組んでおると。津和野から山口に向かう山口線、そして三江線の復旧ですね、JRの協力もあり、そしてまた国、県による河川の改修事業を、JRの工事が円滑に進むように対応するといったことで、過去の例と比べると、比較的早いJRの復旧が見込まれているという状況でありますが、引き続き被害をこうむった地域の観光振興とか、そういうことに取り組んでいかなければならないというふうに思っております。

 それから、4番目は、出雲大社の大遷宮を中心とした観光の振興でありますけれども、伊勢神宮の20年に1度の式年遷宮と出雲大社の平成の大遷宮が時期が同じ年になって、そういうことが全国的にもメディア等によって、あるいは旅行雑誌等によりまして全国の方々もお知りになって、島根へ、あるいは出雲大社、たくさんの方が予想以上に来られておるということであります。それに伴って航空路線のJAL、ANA等も満席の状況が続くとか、旅館なども各地で予約が難しいといったような、かつてないような状況が起こっておりますが、この流れを来年に続くように、さらにPR、キャンペーン等を行っていくということが大事な課題に引き続きなっているというふうに思います。

 そういう中で、三重県、奈良県、宮崎県と連携して、古代歴史文化賞を共同で創設をいたしましたが、そうしたものにつきましても引き続きやっていくよう準備を進めておるということであります。

 そして、観光面では、9月に隠岐の世界ジオパークの認定がありました。隠岐はもともと離島でありますけれども、非常に特異な地質、地形、あるいはそういう自然ですね、それからそういう中で生まれてきた、引き継がれてきた文化、そういう特別のものがあるわけで、そういうものが世界に認められたということでありまして、ことし、そして来年に向けましてPR、キャンペーンを行っていきたいというふうに思います。

 航空路線につきましては、萩・石見空港の東京便の2便化が行われたと。以前の状況に戻ったわけですけれども、これも来年にかけて利用が進むように、いろんな施策の展開を行っていかなければならないというふうに考えております。

 それから、5番目でありますけれども、原発の安全防災対策、昨日、中国電力に対しまして島根県の考え方をお伝えをし、そしてまた出雲市、雲南市、安来市の周辺3市、そして鳥取県側の鳥取県、境港市、米子市から私どもに寄せられた意見を中国電力にも伝えたということであります。明日、規制庁のほうに行きまして、規制庁に対しましても厳格な審査をお願いしたいとか、あるいは周辺3市、鳥取県の1県2市に対しまして引き続き丁寧な説明をお願いしたいとか、そういうことを伝えると。そしてまた、今回は審査の申請を了解したということだけでありますから、審査が終わった後、よく説明をしてもらいたいと。県だけでなく周辺3市、鳥取県側につきましても同様な、丁寧に説明をしてほしいといったことを申し入れるということであります。その上で、最終的に安全協定に基づく事前了解を行うかどうかは総合的に考えていくということを中国電力に伝えたわけであります。

 現状は、原発の関係はそういうことでございまして、これから審査の過程で、規制委員会も個別の原発の立地条件が違いますから、そういうものを実際に島根原発2号機に当てはめるとどういうことになるかということでありますから、どういう審査が行われるか、審査の過程でまたいろんな追加の指示なんかもあり得るわけでありますけれども、そういう点についてもよく説明を島根県のみならず周辺市、県によろしくお願いしたいということも要望事項として伝えることになっております。

 とりあえず、長くなりましたけれども、冒頭のコメントは以上であります。

 


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