知事定例記者会見(11月25日)
質問事項
3.特定秘密保護法案
○朝日新聞
知事、済みません、話変わって済みません。今、国会で審議中の特定秘密保護法案についてなんですけれども、ちょっと先週もお話ありましたが、島根県の場合、例えば原発なんかもありまして、県内の医師・歯科医師団体であったりとか、当然弁護士会、それから市民団体なんかから非常に懸念する表明とか声明が相次いで、県民にも不安が広がっているようなんですが、弁護士においては、例えば原発への道を尋ねるだけで逮捕されるようなことが、仕組みとしては可能であるというような法律であると。今、法律としては国家、地方の公務員法があって、自衛隊には自衛隊員法というものが、既存の法律で十分対応可能であるというふうに言われているんですが、改めて政治家として、知事はこの特定秘密保護法案についてどのような印象を持ってらっしゃいますか。
○溝口知事
政治家としてというのは難しいですけれどもね、私は選挙で選ばれていますけれども、やっぱり行政庁の長ですからね、それと政治家としてのあれはまたちょっと違うところがありますからね、そんなに行政庁の長としては、やはり我々が所管しているのは地方行政ですから、この特定秘密保護法といったものは国の安全保障にかかわる問題でありますから、そこはやはり国の場で徹底した議論をやっていただきたいということですね。いろんな項目について、新聞報道等にもありますけれども、いろんな政府案に対する意見もあるわけですから、そこはやはりよく話し合いをして、皆さんが納得のいくような、ただ、議会制民主主義ですから、それは議会のルールに沿ってやるほかないでしょうが、いずれにしても、国民によく説明をする、それから国会においてもよく議論をされる、そういうことを尽くしていただきたいというふうに思いますね。
○朝日新聞
慎重な議論をしてほしいという。
○溝口知事
慎重というか、議論を尽くしてやってほしいと。
○朝日新聞
その議論が拙速だという意見も結構出てるんですけども、そのあたりはいかがですか。
○溝口知事
そこは、私は現場をそこまで知りませんからね、それはいろんな意見があり得ると思いますね。
○朝日新聞
知事、関連して、もう一度だけちょっと。先ほどのお話で、国の場で、国のお話だというお話がありましたが、当然これは地方自治、県の職員さんもかかわって、特に原発があったりとかするお話ですから、当然秘密にアクセスする立場としてかかわってくる話であると思うんですが、そこは島根県にとっても関係のあるお話だという認識ではいらっしゃるという。
○溝口知事
細かい範囲まで私は知りませんけれども、国の安全保障ですよね。特に出ておるのはやはり近年において日本の安全保障についていろんな問題が出てきておって、関係国間で情報の共有をするような場合に、関係国間で秘密とされているようなものが日本の国内でそれが漏れていくというようなことが、そういうことに大きな影響があるというのが基本的な問題じゃないんでしょうか。
○朝日新聞
やっぱり何が秘密かというのは全く我々にも明らかにされることがなく、どういう処罰かというのもわからない......。
○溝口知事
それについては、今の国会内の議論なんかを報道等で見てみましても、そういうことを評価するというか、そういう機関を設けるべきだという議論が出ていますわね。政府のほうも検討するといったような発言がなされておりますけれども、そういう点などについて、やはり国会内でよく議論をしていただきたいということです。
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