知事定例記者会見(10月9日)
質問事項
6.ヘイトスピーチ違法判決について
○毎日新聞
済みません、ちょっと県の話題とは少し異なるところなんですけれども、この前、いつでしたかね、7日ですか、京都地裁で京都朝鮮第一初級学校の周辺で行われたデモについての裁判がありまして、判決がありまして、新聞各紙やテレビでも大きく報道されたので、知事もどういう結果だったかというのは御承知だと思うんですけれども、特定の民族に対する街宣について、人種差別というふうな形で裁判所が認定したというものがあるんですけれども、知事、あの判決の報道なんかをごらんになられて、どういうふうに感じられたのか。
あと、もう1点、一つの議論として、ああいう、いわゆるヘイトスピーチと呼ばれているものについて法律で規制すべきだというような議論も一部であるんですけれども、知事はその辺、表現の自由との絡みもあると思いますが、知事はその辺については何か、どういうふうにお考えなのかを教えていただければ。
○溝口知事
この問題は、あなたが随分これまでも聞いてこられましたけれども、実際のそういう現場を私もよく知りませんからね、どういうことがなされているかというのを実際に目で見、耳で聞いたりしていませんでしたが、京都地裁の今回の判決を見ますと、若干そういう説明がありますね。京都地裁の判決の内容は、人種差別撤廃条約の1条1項に該当するということで判決を出されているわけですけれども、人種差別撤廃条約1条1項の観点からすると、京都地裁の見解では、示威活動が行われた経緯だとか、あるいは活動での発言内容から照らして、示威活動及び映像公開行為が今の条約の1条1項に該当するということで判決をされたということであります。私どもとしては、こうした判決を踏まえ、差別のない社会の実現に向け、啓発活動などによりまして取り組んでいきたいというふうに思っています。これが第1点目ですね。
第2点目は、そうした行為を法律で規制するという考えもあると報道でも出ていますけども、政府の官房長官は、関係機関で法令に基づき適切に対応するのは極めて大事だが、このヘイトスピーチを規制する法整備については適切な対応ができるよう関心を持っていきたいということで、どうするということはお答えになっていませんね。この点についてはいろんな意見があって、政府もいろんな意見を聞きながら対応されるというふうにお答えになったんだろうと思いますけども、私どももこの問題はそういう政府のお考えをよく注視をしていきたいというふうに考えています。
○毎日新聞
その京都地裁の裁判で被告人側になった団体ですけれども、これまで松江でもデモ行進なんかをやったりというような実績もあるようなんですけれども、島根でもそういうふうにデモ行進なんかもやっているようなんですが、こういう判決が出たわけですけど、そのことについては、今後も島根県内でも同様のデモがある可能性もありますが、そういうときはどういう対処をされるんですか。
○溝口知事
いろんな啓蒙活動でありますとか、そういう活動は県として引き続きやっていきたいというふうに考えております。
それじゃあ、終わります。
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