知事定例記者会見(10月9日)
質問事項
3.島根原発原子力規制委員会への安全審査申請に伴う2段階説明等
○山陰中央新報
済みません、原発の話なんですけれども、先日、安全審査の話で、本議会でも知事のほうがずっと意見を述べておられましたけれども、先日の総務委員会で、申請前に一度説明を受けて、審査後にもう一度説明を受ける、受けて最終的に判断をされるというようなことで総務委員会のほうも了承されたわけですけれども、この了承に関して、知事はどういうふうに受けとめられておられるのかというのをお伺いしたいんですが。
○溝口知事
それは、県、私自身が言ってきたことですわね。そういうやり方があるでしょうと。あるでしょうというのは、そういうやり方以外には余りないだろうという想定で言ってきたわけですけども、議会もそういう方向でやろうということですからね。それで松江市も大体そういう考えですから、県の議会、そして松江市も議会を含めですかね、そういう状況になっていますね。あと周辺3市、そして原発の問題は鳥取県とも一緒になってやっておりますけども、そういうところにも私の考えは伝わっておるわけでありまして、それに対して今のところ異論があるわけじゃありませんね。
○山陰中央新報
ということは、もうこの間示された方針で基本的にはやっていくということ......。
○溝口知事
基本的にはそういう方向で進むことになるだろうと。
○NHK
知事、関連なんですけど、3日の日の総務委員会で、いわゆる2段階のやり方、知事がずっとお示しになってきたやり方というものに対して、委員からも、もう当然この方法しかないだろうと思ってるというような賛同する意見が相次いでたんですけども、そういう状況の中で、一つの例としてというふうな形で執行部が説明されてたんですけど、その一つの例としてという言葉は、どのタイミングでとられて、この2段階というのがやり方として確定するんですかね。
○溝口知事
確定したのかということですか。
○NHK
まだ一つの例として示されてるじゃないですか。
○溝口知事
だから、それは関係者の方々の意見も聞かなきゃいけませんからね、私どものほうでこれでやりますというよりも、ほかの意見があったら、やっぱり聞いたほうがいいですからね。だから、一つの案としてはそういうものがあるという言い方で、この場でもずっと言ってきてるわけですね。それに対して、松江市のほうも既にそういう方向でいってますし、周辺3市などからもそういう私の発言に対して格別の御意見も届いておりませんからね、大体そういう方向で進むだろうというふうには思いますが、議会にも詳しい説明をしてませんから、それを総務委員会でも説明をし、総務委員会のほうも了解されたと、こういうことじゃないですか。
○NHK
そうすると、今後、周辺3市ですとか鳥取県のほうにもこういうやり方で事前了解をやりますというふうなことを報告されて......。
○溝口知事
まあ報告じゃなくて、もうそれは日常の連絡網で我々はこういう考えでやっているというのは承知していますからね、御意見があれば当然届いているだろうと思いますが、それに対して格別異論があるという話は聞いていません。
○毎日新聞
それで、最初の質問と今のお話のとこで確認なんですが、最初のお答えで、鳥取ともやっていて、私の考えは伝わっているという話で、今のお答えでも、日常の中で届いているだろうということですけども、具体的に事務方のほうで、担当課のほうでそういう2段階のやり方を考えていますよというのは、もう......。
○溝口知事
伝わっていますね。
○毎日新聞
何らかの形で、協議か何かで伝えてらっしゃるということ。
○溝口知事
はい。
○毎日新聞
じゃあ、改めて知事から説明、鳥取県のほうに説明するであるとか、平井知事に伝えたりとか......。
○溝口知事
まあいろんなやりとり、いろんな場で話をしますから、何か行ってこうだとかじゃなくて、いろんな会合で話をしたりして、お互いに考えをある程度意見交換しながら進んでいる話ですから、それは事務レベルでもしょっちゅうそういうことが行われているわけです。
○毎日新聞
知事が直接鳥取県側、鳥取の知事さんなんでしょうけど、に具体的にこういうやり方でというふうに示されたことはあるんですか。
○溝口知事
いや、一つの考え方として、こういう考え方がありますよと、我々はこういう考え方でおりますけどもねというようなことは、平井さんとも知事会だとか、いろんな場で会ったりしますから、そういうときに立ち話だとか、いろんな形で言ったりはしますよ。まあサウンディングということですけどもね。
○毎日新聞
知事会、全国知事会なんかの場でということですか。
○溝口知事
知事会の場だとか、東京で中国5県の知事が集まってシンポジウムなんかをやったりしますでしょ。あるいはそれ以外のものもありますし。まあ随時連絡を、必要なときにはとったりしているということですね。
○毎日新聞
具体的に済みません、いつぐらいにそういうのは鳥取県へ伝えてらっしゃるんですか。
○溝口知事
はっきりは覚えていませんが、夏以降でしょうね。私がこういう場で言っておりますからね。議会の所信表明の中でも、中だったかな、答弁でしたかね、言っていますからね。それで皆さんとの会見でも言っているわけですよ。
○毎日新聞
それに対して鳥取県側、平井知事からは、特に異論はないと。
○溝口知事
今のところ聞いていませんけれども。
○毎日新聞
それ、異論はないというのは、具体的にそれでいいんじゃないですかということで......。
○溝口知事
ただ、鳥取のほうも関係者がいますから、正式に言ったりするときには、説明したりしなきゃいかんでしょう。
○毎日新聞
それは知事がということですか。
○溝口知事
いや、それは誰がやられるかは向こうの話でしょうけど。
○毎日新聞
いやいや、その鳥取県が何らかの説明をする、鳥取県側が......。
○溝口知事
それは鳥取県の中で......。
○毎日新聞
米子市、境港市にされるにしても、その鳥取県は、軸になるものとしては島根県から何らかのことを聞かないとできないんじゃないかと思いますが。
○溝口知事
だから、そういう話は平井さんとか事務的なレベルでもやっていますから、島根はこういう考えでいますというのは伝えてありますからね。
○NHK
異論がないというのは、鳥取県のほうは納得してるということでいいんですかね。
○溝口知事
いや、だから、そういう話をしてね、正式にこうですからこうですというようにやってるわけじゃありませんが、意見交換の過程でそういう話をしておりますけども、やはりそこで問題があれば言われますしね、もちろんその場で言わなくても、後からでもそれはあるかもしれませんよ。だけど、そういうプロセスでやっていますから、どこでどう決まったということじゃないということですね。
○NHK
中電から事前了解のお願いがあった段階で、もう一度鳥取県に伝えるということ......。
○溝口知事
そこら辺の段取りは、これからの動きを見て、適切なタイミングでやってまいります。だから、先方のほうも今度は御自分だけで決めるわけじゃなくて、いろんな関係の方もおられますからね、そういうことをしなきゃいかんわけですので。だから、いろんな関係者が多いですからね、そう一挙にはいかないわけであって、それからいろんなレベルがあるわけですよ。現実はそういうもんですよ、何かやってみて、はい、そうですよというようなことで決まるわけじゃない、いろんな積み重ねがあって決まると。
○山陰中央新報
済みません、このタイミング、9月のタイミング、9月議会というタイミングで了承を得たというのは、何か知事の中で年内の申請というような想定というか、可能性があるというふうに考えてのことなんでしょうか。
○溝口知事
あんまりそういうことは関係ないですね。
○朝日新聞
済みません、改めましてなんですけれども、そういうふうに事前了解2段階踏んで、再稼働でもう一回いろいろ意見を聞いて決めるというと、すごい物すごい厳格な対応をとってらっしゃるかと思うんですけども、そういうふうに何回も段階を踏む、その背景といいますか、どういう考えがあってかというのを改めて教えていただけますか。
○溝口知事
厳格ではなくて、そういう経過があるから、それが合理的だという考えですね。一つは、過去においてはいろんな工事を始める前に、こういう工事をしますが、その申請をしますが、いいですかということで来られて、それでいいですよというと、もう工事はそれで進むわけですよ。ところが、今回のやつは福島原発の事故があって、保安院、そしてその後を継いだ規制委員会が原発の安全性確保のためにやらなきゃいかんことがわかっているものについてはどんどん対策をとりなさいということで進んできたわけです。それで規制委員会が発足をして新しい基準ができてきて、新しい基準のもとで審査をするということになりましたが、電力会社においては、もう既に指示に基づいて工事が終わったものもあるし、あるいは途中のものもあるし、これからやらなきゃいかんものもあると。3つのカテゴリーがあるわけですけども、そういうものをみんな一緒に申請してきなさいと。で、その申請に基づいて審査をしますよと、こういうふうになったわけですよ。
したがって、いろんなものが、もう工事が済んでるやつもあるわけですね。そうすると、済んでるものがいいかどうかという申請をするのは、もう電力会社としては終わってるけども審査は終わってないというものもあるし、これから計画をチェックして審査をするものがありますしね、いろんなものが混在しているわけですよ。
そうすると、1回だけで、はい、オーケーですよ、あとはもう審査どおりにやってくださいというわけにはいかないから、審査をまずお願いをする申請の段階で、そういう申請をしますよと、それでこれはこういうことをするんですし、こういうものはこうなってますという説明を電力会社から受けて、それで申請書を出す。それでチェックが、審査が行われる。それで、審査の結果を今度はもう一度、工事が済んだものについてもよかったのかどうか、あるいは足らないのかどうか。それからこれからやるものについてはどういうことをしなきゃいかんのかという説明をちゃんと聞かないと、審査が適当であるかどうかというのはわからんわけですね。だから2段階になるんです。
以前ですと、もう申請を出すと、もう工事の内容は決まってますから、それで終わってたわけですよ。ところが、今言ったような事情で、審査が終わった後、審査の結果をよく聞かなきゃいかんという事態が生じているから2段階になると、こういうことです。
○毎日新聞
済みません、その絡みでいうと、各電力会社の原発のある各知事さんごとにいろいろと考え方も違っているようなイメージが、事前了解が要るかどうかというところでも各地で各知事さん、立地の知事さんで考え方が異なっているようにも思います。報道にありますけれども、佐賀の古川知事さんなんかは、事前了解になじまないというお考えで、玄海原発3、4号機の安全審査については事前了解は必要ないと、佐賀県はそういうふうに判断してらっしゃって、理由としては、佐賀県議会のほうで答弁されてるようなんですが、既に着工か整備済みで、事前了解になじまないと。整備した設備は着手した時点では原子炉の施設に当たらず事前了解の対象外であったという、そういうようないろんな理由を説明してらっしゃるようなんですけども、それぞれ個々違うと思うんですが、その事前了解が必要ないというふうな考えの知事さんもいらっしゃるわけですが、現実に。そういう、まあそれぞれの考えだとは思うんですけれども、そこを踏まえた上で、改めて必要、事前了解が要らないという判断をしない理由を教えていただけませんか。
○溝口知事
それは、ほかの県の安全協定を詳しく承知していませんけどもね、若干違いがあるようですよ。だから、その違いに基づいてやっておられるんだろうなと想像しますが、ほかの県のことまで私は調べませんけども、私自身はね。島根県と松江市が中電と結んでいる協定では、審査の申請をするときに了解を求めるということになっているわけですよ。それで今回の審査は既に工事が終わったものも途中のものもこれからやるものも申請を出すことになっていますからね、だから出す段階で了解を得るということですね、協定上。したがって、したがってじゃないですけど、しかし、それで了解しても、審査が終わって、いいかどうかが大事なことになっているわけで、以前のときは、もう要するに工事の内容なんか多分決まってたんだろうと思うんですね、こういうことで申請しますとか。だけど、今回のやつはやはり安全審査が新たにできて、それに合致しているかどうかというのを規制委員会が見るわけでしょう。だから、見た結果を見て、それでいいのかどうかということをやっぱり判断しなきゃいかんということです。だから、我々は安全協定に基づいて実施をすると。
○山陰中央新報
済みません、今、事前了解の話ですけれども、最終的に再稼働の判断をする場合に、今、審査が終わってから、中電から安全対策の実施状況というのを説明を受けると思うんですけれども、まだ多分その段階で、例えばフィルターつきベントであるとか、そういったものはまだ完成してない状況もあると思うんですが、その完成してないものというのは、再稼働判断するときに、また再度、その完成したときに確認をとったり、そういったことは必要だというふうにお考えでしょうか。
○溝口知事
いろんなケースがあると思いますね。いずれにしても、規制委員会の審査の結果を規制委員会から我々がよく聞きましてね、もちろん電力会社からも聞くことになると思いますが、聞くことになって判断するということでしょうね。
○山陰中央新報
その判断というのは、最終的な再稼働の判断のことですか。
○溝口知事
それは、できてないものについては、それは予定どおりできているのかどうかということをまた規制委員会がチェックするでしょうからね。そこのチェックで直さなきゃいかんということになると、直さなきゃいかんという問題が出るでしょうね。
○山陰中央新報
県としては、それをチェックしないと、規制委員会がチェックした後に......。
○溝口知事
それは、審査の過程でどういうことをやりますと、終わったものも十分かどうかというのはチェックするでしょう。終わってないものについてもチェックし、これからやる計画についてもチェックし、それから実際に動かすとなると、今度は多分稼働の前の、ちょっと手続は知りませんけども、規制委員会のほうがチェックすることになると思いますよ。それはむしろ計画どおりに、あるいは規制委員会が指示したとおりになってるかどうかという問題でしょう。
○山陰中央新報
その規制委員会の規制どおりになっているかどうかを県としても確認してから......。
○溝口知事
それは当然聞きますけれどもね。
○山陰中央新報
その上での最終判断になる。
○溝口知事
それは安全協定の中かどうかというのは、ちょっとよくチェックしないとわかりませんね。
○山陰中央新報
その最終的な判断をするに当たって......。
○溝口知事
それは技術的な判断ですからね。要するに計画はこれでいいと。でき上がったものももう一回チェックするでしょうけれどもね、規制委員会が。
○山陰中央新報
そのチェックした上で、最終......。
○溝口知事
ただ、そこのところのチェックで了解するのかどうかというようなことは、安全協定の中身をちょっとチェックしないといけませんけどもね。だけど問題があれば、規制委員会が問題があるようなものは動かないですよ。
○毎日新聞
改めて、安全協定に基づいて......。
○溝口知事
だから、そういう問題が出たら、規制委員会の指示どおりになってないわけだから、それは規制委員会からもう一度我々は聞かなきゃいかんでしょうね、多分。
○山陰中央新報
それをしないと、まず再稼働はあり得ないということ。
○溝口知事
だから、そこら辺の問題は、まだそこまで、そういう具体的なケースまでは行ってません。
○毎日新聞
済みません、事前了解については当然安全協定に基づいてるわけですけど、総務委員会のときに防災部が配られた資料なんかを見ると、安全審査の事前了解の部分と、再稼働のところというのは、一応その判断は分けて考えるというふうに書いてあったように記憶してるんですけども、そうすると、再稼働についても改めて県としての判断、国からや中国電力からの説明なんかがあって県が判断するというふうにもとれるかなと思うんですが、それはそういう流れでいいんですか。
○溝口知事
それは、どういう手続で、国との関係でするかというのは、まだ決まってないですね、私の理解するところは。ただ、それはチェックしてみますよ。まだそういう再稼働のところまで、いろんな詰めが終わってないですね。
○毎日新聞
ただ、安全協定の話でいくと、これまで事前了解、これまでの事前了解と今からを同列に並べるということもできないのかもしれませんけれども、これまでだと、安全協定に基づいて事前了解すると、もうそれで稼働まで含めて全部流れてましたよね。
○溝口知事
そうですね。
○毎日新聞
そういう流れでは、今回はないということでいいんですか。
○溝口知事
それは、規制委員会は安全審査のとこまでは規制委員会が関与するけども、それはさっきの手直しを含めてだと思いますけれどもね、それ以降、そういう手直しも含めて完了したと、審査がですね。その後、稼働するかどうかは規制委員会というよりも政府全体の問題でしょうというのが規制委員会の立場じゃないですか。ただ、そこら辺を具体的にどうするかというのは、まだはっきり我々のほうに説明がないですね、一般論として概念的にそういうふうにおっしゃってるだけであって。だから、それは先行の4電力がありますから、そこら辺でどういうふうになっていくのか、よく我々もチェックをしていく必要があろうと思いますね。
○毎日新聞
すると、事前了解が成立したとして、規制委員会が、島根原発は安全だという判断をしたとして、そこから先は、これまでだったらそのまま流れて稼働するということになるんでしょうけども、そこで県としては国なりから何らかの説明は必ずあるというふうに考えてらっしゃる。
○溝口知事
そうですね、それは必要だろうと思いますね。やはり安全審査といいますか、規制委員会の審査が終わりましても、やはり国から再稼働が必要であると、それはやっぱりエネルギー政策上、いろいろな観点から必要であるという国の判断があり、説明がないといかんでしょうね。
ただ、そこのところは、どうするかというところは、規制委員会の分野がどこまで及び、政府の分野がどこから入るのかというのは、まだ実際の例がありませんから、そこら辺はよく見ないとはっきりしないですね。規制委員会がそう言ってるだけですからね、今まである情報は。政府はどうするということは、まだ政府側からはないと思います。
それから、政府部内で、そこのところを明確に議論をしたというふうには聞いておりませんからね。
○毎日新聞
じゃあ、規制委員会が安全判断して、それでもう再稼働について県に何のフィードバックというんですか、何か県に言うこともなく、そのまますっと再稼働するということはないと。
○溝口知事
ないだろうと、ないと思いますね。だからこそ規制委員会はそう言っているわけですよ。規制委員会は安全審査までだと、その後、再稼働というのは政府全体の話だと、こう切り分けているんですけど、それをどういうふうにするのかという具体的な議論は、政府部内でなされているとは思いませんね。
○朝日新聞
県としては、国からの説明を聞いた上で、また議会とか安対協とかに再稼働の判断を仰いでいろいろ意見を聞いて決めていくと。
○溝口知事
ということに多分なるだろうと思いますね。ただ、この島根原発の話に来る前に、先行4電力会社の問題がありますからね、そこでいろんな議論もなされるんじゃないかというふうに思ってます。
○中国新聞知事おっしゃったように、今、非常にそこが、前例もないということですし、不明瞭な部分なんですけれども、規制委としては、さっき言われたように、私たちは安全性をチェックするだけですということを言ってますね。で、最終判断は政府だという話ですけど、そういうぼやっとしたものしか今出てませんけども、その規制委の立場という、お考えを知事として率直にどういうふうに思われるか。やはりそこは、最後は政府の判断だろうというふうに思われますか。
○溝口知事
最後はというのはね......。
○中国新聞
最後って、まあ最後は地元なんでしょうけどね。
○溝口知事
やはり原発の再稼働の必要性というのは、国のエネルギー政策から政府として必要だというのがやっぱり説明がないといかんでしょうね。
○中国新聞
それは、だから安全性とまた別の次元の要素で。
○溝口知事
うん。だから、規制委員会はそう言っているわけですよ。
○NHK
それから知事、国からエネルギー政策というか、日本にとって原発という電源がどういった位置づけなのかというところは、国、しっかり説明してませんよね。やっぱりそういう原発という電源がどういう位置づけなのかというふうな説明がないと再稼働という議論にはならないということですか。
○溝口知事
再稼働というか、再稼働を政府のほうが地元に求めるときには、そういう説明が必要だろうということですね。
○NHK
エネルギー政策をしっかり示すと。
○溝口知事
そういうことですね。
○NHK
先ほどエネルギー政策、再稼働の段階で、エネルギー政策というのはやっぱりきっちり示さなきゃいけないと、国が、ことをおっしゃったかと思うんですけど、それに関連して、松浦市長が今月4日の定例会見の中で、中電が規制委員会に安全審査の申請をする段階で、国に核燃料サイクルの問題だとか今後の国のエネルギー政策について、議会などで出た意見をまとめて国に注文をつけるというような趣旨の発言をされたんですけども、知事も何か例えば申請の段階で同じようにエネルギー政策について何か国に意見をしたりとかっていう、される御予定とかありますか。
○溝口知事
それは再稼働の関連というよりも、今でもある問題ですね。それは国のエネルギー政策というのがあるわけですから、そういうものをどうやっていくかということは、当然政府として示していく必要があるでしょう。
○NHK
特に要望されたり、何か松江市みたいに注文をつけたりというようなことはされないですか。
○溝口知事
それは、常に要望しているというような感じですね。重点要望だとかに多分入っているんじゃないかと思いますけど。ちょっとチェックしますけど。それは前の政権でもエネルギー政策のいろんな方針があったでしょう。そういう問題も先行4社の問題がありますからね、そういう過程で当然議論されていくことになるというふうに見ておりますけどね。
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