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知事定例記者会見(10月9日) 

質問事項

2.TPP重要5項目をめぐる動き

 

○中国新聞

 中国新聞の明智です。

 先日、安倍首相がTPPについて、これまで聖域というふうな位置づけをしていた5項目ですね、数百品目あったかと思うんですが、それの、済みません、首相じゃありません、政府がですね、その5項目について聖域からの除外も視野に入れた検討に入るというようなことを示しまして、選挙のときに絶対にこの5品目は守るんだというような言葉を翻した形ではないかというような指摘もありますが、この状況について、知事は今どのように受けとめてらっしゃいますでしょうか。

 

○溝口知事

 報道で見る限り、安倍首相がおっしゃったことは、交渉の年内妥結に向けて大きな流れができたということと、それから難しい分野は残ったと、政治的な判断が必要との認識を首脳間で共有したということに関連して、関税撤廃の議論については、こんなふうにおっしゃっておられますね。センシティビティー、重要品目と括弧書きで書いてありますけど、センシティビティーに配慮し、結論を得る努力をしなければならないと。これから2国間で交渉を進めていきたいということですから、2国間で交渉していくということでしょう。安倍総理は常々日本の国益を守っていくということでありますから、農産品につきまして例外とするよう交渉で全力を尽くしていかれると思いますし、我々も尽くしていただきたいというふうに考えております。

 

○山陰中央新報

 これまで全く聖域と言ってきたことを検討対象にするという大きな方針転換だと思うんですけど、それに対しては、率直にどのようにお感じになったでしょうか。

 

○溝口知事

 方針転換かどうかわかりませんね、そんなこと言ってないわけですから。それはいずれにしても交渉事でしょう、あらゆるものが。それで日本として当然例外品目として主張していくということを言っておられるわけでしょう。

 

○山陰中央新報

 今の段階では、じゃあ方針転換ではないというふうに考えるんですかね。

 

○溝口知事

 ないというか、そういうふうな言葉がないですからね。

 

○時事通信

 済みません。これまで聖域と言ってきたのは、もう見直すとか、そういう検討することさえもしないという意味で聖域と掲げてこられて、それで、衆院選のときも公約の一つに掲げられていって、知事もそれを、その当時はそれは守っていただきたいということをおっしゃってたと思うんですが、こういう、もしかしたら変わるかもしれないという風潮が出てきたというのですか......。

 

○溝口知事

 それはわかりませんね。それはまだ全然交渉に入ってないわけでしょう。

○時事通信

 聖域っていうのがなくなる......。

 

○溝口知事

 これから2国間でそういう交渉をやっていくということをおっしゃったわけだから。

 

○時事通信

 ということは、聖域じゃなくなってきた......。

 

○溝口知事

 いや、だから、そういうことは、聖域かどうかというのはどういう意味かもあれですけども、要するに例外品目とするよう努めていくということを言っておられるわけでしょう。それについての言及はないわけでしょう。それで、まだ交渉が始まってないということでしょう。今度の首脳間の交渉ですか、声明を発表して終了しただけですから、個別の交渉はなされてないんでしょう。

 

○毎日新聞

 5項目の関係では、農業団体なんかからは、もう既にいろいろと懸念の声も出ているようですけれども、この辺については、知事はどういうふうに。

 

○溝口知事

 だから、それは政府がしっかりと交渉してもらいたいと、こういうことですね。

 

○中国新聞

 改めて政府の先日の発言の意図というか、例えば意図の確認であったり、あるいは改めてきちんと聖域を守ってほしい、農産品を例外とするようにやってほしいということを改めて政府のほうに伝えに行くようなお考えはありますでしょうか。

 

○溝口知事

 それは重点要望とか、いろんな機会がありますから、政府が交渉で全力を挙げて守るようにお願いをしたいと思います。

 

○中国新聞

 特別に機会を設けて東京のほうに行かれるというようなことは......。

 

○溝口知事

 ありません。いずれにしても、重点要望、秋にありますから、そのときを中心に行うつもりですけれども。

 

○山陰中央新報

 TPP、年内妥結というところを目指して今のような交渉が始まるということなんですけれど、そもそもこの5品目が守られればTPP参加すべきというお考えでしたでしょうか、いま一度その辺の基本的なスタンスを聞かせてもらえますか。

 

○溝口知事

 しっかりと交渉してもらいたいということを言っているということですね。

 

○山陰中央新報

 参加によるメリットというのは、この国益、それから島根県にどうなんでしょうか。

 

○溝口知事

 そこはいろんなあれがありますから、簡単には言えないでしょう。政府としていろんな考えから交渉していこうということになってるわけですからね。

 

○毎日新聞

 済みません、単なる確認ですけど、先ほどから政府にはしっかりと交渉してもらいたいというんですけど、しっかりと交渉して、どういう、大前提として国益を守るというところが知事のお考えの中であるんだと思うんですが、政府がしっかりと交渉して、どういうような形で国益を守ってほしいという、そのどういうふうなというとこをもうちょっと具体的に。

 

○溝口知事

 それは交渉の中で決まることですからね、今、何がどうかということは言えませんが......。

 

○毎日新聞

 いや、その、だから交渉......。

 

○溝口知事

 いや、だから交渉を全力をしてやってもらいたいということを繰り返し言っていると、こういうことですね。

 

○毎日新聞

 いや、その交渉で頑張ってほしいというのは、それは多くの人、同じようなふうに思ってると思うんですが、じゃあ、その頑張ってどういうふうにしてほしいのかという、そこの部分というのが答えとして大切なんじゃないかと。

 

○溝口知事

 それは今、仮定の問題でして、交渉がどういうふうに進むのかというのがわかりませんからね。

 

○毎日新聞

 ただ、その交渉がどういうふうに進むのかわからないのは確かにそうなんですが、それは知事がその交渉に参加している当事者なんであれば言えませんというような話もあるのかもしれませんが、それに対して交渉して、政府が交渉していることに対してどういうふうにしてほしいいというふうに思ってらっしゃるって、そこの部分というのはおっしゃってもいいんじゃないですか。

 

○溝口知事

 それは最善の努力をして、最善の成果を上げてもらいたいと、こういうことですね。

 

○毎日新聞

 その最善の成果というのは、知事が思ってらっしゃる最善の成果というのは何なんですか。

 

○溝口知事

 それは技術的な問題がありますから、私が今、具体的なことをここで言うわけにはいきませんね。それは要するに例外品目になるよう頑張ってもらいたいと、こういうことです。

 

○毎日新聞

 5品目についてということですか。

 

○溝口知事

 農産品、そうですね。もちろんほかにもいろんな課題があると思いますけど。

 

○山陰中央新報

 一番はやっぱり農産品ですかね。

 

○溝口知事

 それは、農業が県の一つの重要産業ですからね、それはほかの県などとは違う点だろうと思いますね。

 


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