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知事定例記者会見(9月18日)

「隠岐世界ジオパーク認定」

 

○溝口知事

 それでは、会見を始めます。

 最初に、私のほうから4点コメントを申し上げます。

 1点目は、これは既にコメントを文書で出しておりますけれども、9月9日に隠岐ジオパークが世界ジオパークとして認定をされました。この認定に向けて御尽力をされてこられた隠岐4町村の方々を初め関係の皆様方に心よりお祝いを申し上げます。

 このたびの認定は、隠岐地域が有する自然のすばらしさと地元の人々の熱意ある取り組みが世界に認められたものであります。これを機に国内外から隠岐を訪れる方々がふえて、観光など産業振興が進み、活力ある隠岐が実現するよう、県としても地元の皆さんとともに全力で取り組んでいきたいというふうに考えております。

 

「出雲阿国展」

 

 2点目は、こちらにパネルが出ておりますけれども、県立美術館で「"天下一"のアイドルの系譜 出雲阿国展」を開催をすることになりました。9月27日から11月4日、開催をされます。神々の国しまねプロジェクトの事業の一環として、出雲大社大遷宮の年にあわせて実施をするということであります。前期と後期に大幅に展示を変えて行う企画展であります。出雲阿国らを描いた初期歌舞伎図を中心に、洛中洛外図、祭礼図、遊楽図、寛文美人図など、華麗な近世初期の風俗画が約50点、うち重要文化財6件、重要美術品5件を含みますけれども、一堂に展示をするということで、名品ぞろいというだけでなく、ユニークな視点から出雲阿国を取り上げた展覧会になると言われております。

 関連のイベントとしまして、9月29日に藤岡大拙さん、松江歴史館の館長でありますけれども、「阿国とその時代」ということで講演をされることになっております。皆さんの手元にもありますけれども、非常に華麗な絵ですね。日本絵画ではなかなかなかった時代ですね。それから金箔などもありますけれども、人々がたくさん描かれているというところに特色があると思いますね。それも一般の人が描かれている。こういう絵は古来少ないわけでありまして、ちょうどこの時期に爆発的な日本の発展があったということではないかというふうに思います。ぜひごらんをいただきたいと。

 

「寧夏岩画展」

 

 その次は、寧夏岩画展であります。9月19日から9月24日の6日間、古代出雲歴史博物館で開催をされます。寧夏との関係でありますけれども、今年は日中平和友好条約締結35周年、そして島根県と寧夏回族自治区の友好交流20周年を記念をして開催をされるということであります。島根県と寧夏自治区は友好協定に基づきまして、相互に訪問団の派遣、受け入れを行いながら文化交流、学術交流などを行っておるということであります。展示の内容は、寧夏回族自治区の概要、20周年の交流の歩み、そして寧夏賀蘭山といいますが、そこにおける岩画、そして世界各地の岩画などを展示をするということであります。これはパンフレットに書いてありますが、大体賀蘭山の岩画は基本的に新石器時代から殷、周の時代ということで、約1万年前から3,000年前のもので、2万点を超える岩画が発見をされているということです。この絵は、神様の絵のようでありますね。それから人面の絵とか動物の絵とか、そういうものがあって興味深いものだと思います。

 

「トルコギキョウ新品種『SO八雲雅』」

 

 最後は、ここにありますトルコギキョウの新品種の紹介であります。このトルコギキョウは、SO八雲雅として9月中旬から本格出荷をすることになります。SOは島根オリジナルということで、そういう名前をつけておるわけであります。この八雲雅は、県のオリジナル品種の中で八重の品種を八雲シリーズとしておるわけでありますけれども、花弁が多く重なる八重のイメージが、幾重にも雲が重なる八雲に通じておるということから「八雲」という名前を付しておるということであります。ごらんのように、明るい紫色で、大輪のボリュームのある品種であります。雲南の育種家の別木重夫さんという方が育成をされたんですね。開発をされて種をとるわけですけれども、かけ合わせていますから、そのまま種が全てこういう色になるかどうかわからないというようなことがあって、毎年、その種を使って、種の選抜と固定化と、こう言うようですけども、それを図って、安定した色が出る種を選んでいくと、こういうことであります。そういう作業を経まして、本年度から栽培が開始されていまして、今年産は3万本、島根オリジナル品種の1割が出荷される見込みであります。

 これまでにはSO八雲小町といったジャパンフラワーセレクションで平成21年に優秀賞を受賞したものなど15品種があるわけでございまして、県としても今後のオリジナル品種の育成とともに、県内外の市場や消費者に対してPRに努めていきたいというふうに考えております。私からの冒頭の説明は以上です。


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