知事定例記者会見(8月12日)
質問事項
4.韓国前大統領竹島上陸1年を迎えて
○毎日新聞
済みません、10日で、ちょっと話が変わりますけども、この前の10日で昨年の韓国大統領の竹島上陸からちょうど1年になったわけですけども、この1年間を振り返られて、改めて知事、日韓関係も含めて、竹島の状況をどういうふうにごらんになっているか、お伺いしたいんですけれども。
○溝口知事
竹島の問題ですね。
日韓間の見解の相違は、まだ収束する方向には向かってないですね。そういう中で日本の周辺で、中国との関係、北朝鮮との関係、いろんな難しい事態もあります。日本としての対応が非常に難しい状況にあって、そういう意味でいろんなことを含めて大きな進展を図ることは難しい一年だったというふうに思います。
○毎日新聞
一方で、政府なんかは専門の部署をつくったりとか、新たな動きもありましたけれども、その辺は改めて、現状これからどういうふうにしてほしいというところも含めて。
○溝口知事
僕は非常に大局的なことを申し上げているようですけど、政府自身もどういうPRをしていったらいいか、そういう領土問題を担当する部局、そして竹島も担当する部局を内閣官房の中につくりました。研究会もやってこられています。そこは評価をしております。しかし、日韓で話ができませんといろんなことが進まないわけであります。
○毎日新聞
いわゆる日韓でなかなか話ができないというのもありますけれども、この一年で政府レベルもですけれども、でもなかなか話ができてないという状況で、一方、それは日本にしても韓国にしても、一般市民レベルで非常に感情的な応酬が続いているようにも見られるんですけれども、この辺というのは、知事はどういうふうに。
○溝口知事
それは、全体がそういう構図の中で、そういう事態も生じておるというふうに思います。それはやはり全体がそういう状況にあるということが、そういうことにあらわれていると思います。
○毎日新聞
そのことについて、知事はどういうふうに思われますか。
○溝口知事
そういう事態をどういうふうに解決できるか、これをしたらいいというのはなかなかないですね。
○毎日新聞
解決すべき問題であるという認識ではあると。
○溝口知事
それは問題ですよね。
○山陰中央新報
先ほどの市民レベルの質問の中で、毎日さんの質問の中で市民レベルの応酬というのは、それは例えば新大久保で行われているヘイトスピーチみたいな、そういうことも問題であることの一つとして認識されているという理解でよろしいんでしょうか。
○溝口知事
国民の間で、お互いにやっぱり近隣の国々とは親しくしたいわけでしょう。それがいろんな歴史の流れの中でそういうことが起こっているということは残念なことです。古くからの友好国であるわけで、長い歴史、文化、交流のある非常に近い国でしょう。
○山陰中央新報
ことしの2月22日の竹島の日で、そういった先ほど私が申し上げましたような行為があったのではないかという質問に対して、見てないのでということでコメントを保留されましたが、今思えば、それが問題であったと。
○溝口知事
その当時どういうことが起こっているかというのは承知していませんでしたけれども、その当時、そういうヘイトスピーチというような言葉も必ずしも人口に膾炙された言葉じゃなかったですよね。
○山陰中央新報
そうすると、やはり例えば来年、竹島の日の式典も恐らく行われるのであろうと思いますが、今、新大久保とかで行われているようなことが島根県内で繰り広げられるものとすれば、それはあってはならんことだと思っておられるんでしょうか。
○溝口知事
長い歴史の中でこういう難しい事態が生じているわけでして、それをどうやって解決していくか、日本全体で考えなきゃいかん大きな課題ですね。
よろしいですか。それじゃあ終わります。
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