知事定例記者会見(8月12日)
質問事項
3.原発の規制基準説明等
○山陰中央新報
済みません、原発に関連してなんですけれども、松江市の市議会であるとか市の安対協とかは、規制基準の説明を規制庁の方に求められておられますけれども、知事の考えとして、改めてかもしれないですけれども、県議会であるとか県の安対協に対しての説明というものの必要性はどういうふうに。
○溝口知事
それは、やるように準備を進めておりますけれどもね。松江市も準備を進めておられます。
○山陰中央新報
その準備を進めるというのは、具体的にどういったような......。
○溝口知事
先方に伝えてあると。
○山陰中央新報
もう日程調整に入っている......。
○溝口知事
まだですね。先方もいろいろなところがありますから。
○読売新聞
松江市の場合は、8月中にというように相手に求めていましたけれども、県の方からは特に期限を区切ってということはされてないんですか。
○溝口知事
9月議会の前ぐらいかなと思っていますけれどもね。
○山陰中央新報
9月議会の前に......。
○溝口知事
議会の前というか、9月議会の前後というか、そこら辺で都合のつくところ、相手がありますからね、相手にも調整しながら決めていくということです。
○山陰中央新報
説明に来られる方というのは、規制庁としては島根の原子力規制事務所の方というのが基本になっているんですけれども......。
○溝口知事
ええ、それは東京からも来るでしょう。
○山陰中央新報
東京からも来てほしいという......。
○溝口知事
どなたか、来ると思いますよ、専門家の方が。
○山陰中央新報
そういったことも含めて要請を......。
○溝口知事
言ってあります。ただ、インフォーマルなあれですからね、まだ正式には皆さん申してないあれですけれども、その準備は進めていると。
○山陰中央新報
7月の31日に知事が上京されたときに、規制庁の森本次長とも面会をされておられるようなんですけれども、そこでそういったような話をされたのか......。
○溝口知事
そういうときにもしています。ほかに事務的にもやっていますけれども。
○山陰中央新報
それ、具体的にはどういうような感じで要請されて......。
○溝口知事
今申し上げたようなことですね。一応お互いの都合のつくときに、そういう説明をやってくださいねと。
○中国新聞
その面会の際には、規制庁の側からも、じゃあ説明に伺いましょうという同意というか......。
○溝口知事
それは向こうの都合がありますから、最終的に決まっているわけじゃありませんけれども、要請はわかりましたということです。
○山陰中央新報
議会の前後ということなんですが、それは県の安対協も一緒にというような考えなんですか。
○溝口知事
できるだけ向こうも1日の日程で必要なところをやりたいという感じですね。いろんなところで仕事がふくそうしているようですから。
○中国新聞
説明を受ける主体は、どこ、議会と、プラスアルファで安対協も1日でやるということを想定されているんですか。
○溝口知事
うん、そういうものとかね。それから安対協には周辺の市も、今までもオブザーバーで出ていますけれども、いずれにしてもそういう場でないとなかなか説明を聞くチャンスがありませんからね、来ていただこうかというふうに思っています。
○中国新聞
改めてこのタイミングで、7月に規制基準が施行されましたけれども、知事としては、基本的に国の、まだ事業者が稼働に向けた安全審査をする前の段階であるし、国のエネルギー政策も多分、必ずしも明確に示されてないというお考えだと思うんですけど、この段階で規制基準をしっかり説明してもらう意味というのがどこにあるというふうにお考えですか。一番の意味ですね。
○溝口知事
いや、それは新しい基準ができたから、なるべく早く説明していただく方がいいということですね。ただ、それは先方の方も本当に人数が足らないような状況でね、なかなか日程調整が難しいところはありますけども、こちらが要請をして、日程調整しましょうという感じになっておるということです。
○山陰中央新報
これは松江市は松江市で開かれると思うんですけども、時期的には松江と県は2日続けてやるとか、そういったような......。
○溝口知事
いや、2つは無理でしょうね、日程的に。
○山陰中央新報
特に松江は意識せずに......。
○溝口知事
松江市の方も、議会もあるでしょうし、それは松江市でお決めになると思います。
○山陰中央新報
だったら、県は県で日程調整をされて、松江は......。
○溝口知事
そうですね。松江はやはり住民の方が大勢おられるでしょう、市議会もおられるでしょう、立地市ですから。県の場合は周辺市などもいますし、それから県の安対協もありますしね。
○中国新聞
何度も聞いて恐縮なんですけど、今の知事の原発の、島根原発の再稼働と稼働をめぐるスタンスを、ちょっともう一回確認させていただきたいんですが、今の時点でのですね。
○溝口知事
スタンス。
○中国新聞
スタンス。知事のスタンス。再稼働と稼働について、どういうふうにお考えになっているかということを。
○溝口知事
それは、日付はいつだったか、あれは何日でしたかね。8日。7月8日に新基準施行に当たっての知事コメントというのを出しておりまして、そのコメントの別紙に県の対応の考え方という1枚の紙を配っておりますけれども、これと変わりません。
主要なポイントを言いますと、原子力規制委員会は、今回の新規制基準への適合性確認について、新規制施行前に工事に着手または完成したものについて、新規制施行後に設置変更許可、工事計画認可などの申請を一体的に受け付けるという、受け付けて審査をすると発表したわけですね。
2番目に、中国電力が島根原発について、これらの申請を行う際には島根県、松江市、中国電力の3社による安全協定第6条に基づく県と松江市の事前了解が必要であると。
3番目に、そのやり方について、申請することのみを了解し、原子力規制委員会の審査後、説明を受け、さらにもう一回了解することが考えられるが、いずれにしても、原子力規制委員会の説明等をよく聞き、松江市とも調整していく考えであると。
こうした事前了解に当たっては、県議会、専門家、立地及び周辺自治体の意見、また安対協や意見交換会などで県民の方々をよく聞いていくということですね。その後、申請結果が出ますと、規制委員会から詳しく説明を受けることが必要であるということであります。
それで、これに関連しまして、中国電力の申請等に先立って、7月8日以降、原子力規制委員会から新規制基準の内容等について説明をしてもらうことが必要であると。今の説明してもらうことが必要であるということで9月議会前後に説明してくださいねという非公式の申し入れをしてあるということです。
○中国新聞
その時点と今では変わってないということですか。
○山陰中央新報
済みません、規制庁の方に非公式の申し入れをされたときに、相手方、規制庁としては、対応するというふうにおっしゃっておられると。
○読売新聞
済みません、今回はそのような申し入れに対して対応するというお答えだったと思うんですけれども、規制委員会が発足されて大分たちましたけれども、ほかの自治体、松江市なんかの場合は、保安院の時代は何かをする前には必ず説明に来て、地元に一つ一つ説明してきたけども、規制委員会の場合は人手が足りないのか忙しいのか独立というところを重んじているのか、理由はわからないけれども、ちょっと地元に対する説明というのが遅かったりだとか、不足しているという指摘もあるんですけれども、知事御自身は、これまで規制委員会のそういう地元に対する対応というのはどのように評価されておられますか。
○溝口知事
だれのですか。
○読売新聞
規制委員会に対する評価です、地元の対応に対して。
○溝口知事
地元に対する説明。
○読売新聞
はい。
○溝口知事
それは、各立地県などもそんなことを言われる方もおられますが、規制委員会の方も人数が足らないということがいろいろあるようでしてね。しかし、その中でできるだけのことをしていこうというお考えはあると思いますね。
○読売新聞
一部では、独立というのを余りにも重んじているからじゃないかというような、これも推測の話ですけど、知事はそういうふうには......。
○溝口知事
そういうようなことを言われる方もおられますが、現実にあれでしょうね、審査、規制基準をつくって、まだいろいろやらなきゃいかんことがたくさんあって、なかなか各地の要望にこたえるのが難しいといった事態があると思いますね。だから、我々の方にも、議会の説明だとか、あるいは安対協のところの説明だとか、そこの辺は1日の間にできるだけお願いしますというようなことを言っておられましたね。
○毎日新聞
今のお話だと、何か人数不足もあるというのは、説明がまだという部分については一定の理解は示しているということですか。
○溝口知事
いや、それは早くやってもらいたいということは変わりませんけども、しかし、先方も人の限界がありますからね。規制委員会も我々が知っている人たちが一生懸命やっていると思いますね。
○毎日新聞
そういう意味で、仕方がないかなというふうに。
○溝口知事
いや、だから、それは言いにくいですな、そんなに一言で言えるわけじゃありません。それはできるだけの努力をしなきゃいかんわけでしょう。
○山陰中央新報
済みません、確認なんですが、先ほど周辺市もオブザーバーとして参加を要請されるということなんですけれども、要請......。
○溝口知事
いやいや、今まではそういうふうにしていますが、まだ周辺市、日程決まりませんから、話はまだ全部はやっていません。
○山陰中央新報
知事としては、周辺市も呼びたいというお考えですか。
○溝口知事
今まではオブザーバーで入っていますけれども、どういう形で入られるのがいいのか、よく意見を聞いて考えたいと思います。いずれにしても来ていただくと。
○山陰中央新報
周辺地というと、鳥取県とか境港市......。
○溝口知事
鳥取県の方はどうされるかは、ちょっとまだ話をしていませんね。
○山陰中央新報
話はされる予定ですか。
○溝口知事
いや、まだそこは、鳥取県の方も中国電力と協定なんかもお結びになりますからね、だから先方の日程の都合もあるでしょうし、まだそこまではやっていません。
○中国新聞
知事、安全審査ですね、先ほどのコメントにもありましたけれども、まず規制委員会に申請する前にまず説明を受けて、そこでワンクッション置いて、多分そこから国、規制委員会が質疑させて、そこからまた再稼働の是非というのは、また後の話で、もう一回そこで判断するというようなお考えでいらっしゃると思うんですけども、その最初の説明、これから審査をしたいんですけどというときの判断というのは、知事、先ほど安全協定に基づいてと言われましたよね。そうすると、知事と松浦市長というのはそれを判断する主体になると思うんですけど、その周辺3市、30キロ圏内でいうと周辺3市ですけど、出雲、安来、雲南というところの意見というのは、その時点でどういうふうにまとめようというお考えですか。
○溝口知事
それは、その前の時点でいろいろお話をお聞きをしますね。
○中国新聞
その前の時点というのは。
○溝口知事
いや、中国電力が将来申請をするときにね、その前の段階でいずれにしても規制委員会の規制基準というのが一体どうなっているかという説明をしてくださいと、こういうことを言っているわけです。
○中国新聞
今回ですね。
○溝口知事
うん。
○中国新聞はい。
○溝口知事
だから、そこを今やっている段階で、その後はまだこれからですね。
○中国新聞
その、そうですね、規制基準とはどんなもんだというのは今回説明を受けるわけですけど、その後の申請をしてきたときにどういうふうに3市の意見を集約していくのかというのは、まだ未定ということ。
○溝口知事
まだ細かいとこまでは決めていません。いずれにしても意見は聞きますけども。どういうやり方で、どういう場でというようなところまでは、まだ詰める段階になっていないと、こういうことです。よく意見を聞いて、そこら辺は決めたいと思っています。
○中国新聞
安全協定上は権利はないわけですけども、その3市にはですね。だけども県としてはやはり聞くと。
○溝口知事
いやいや、それは安全協定の権利というか、安全協定上、事前了解が必要だとなっていれば、それぞれの市がすればいいじゃないですか。ないから我々がよく聞きましょうと、こう言っているわけです。
○中国新聞
それだから、県内の3市ということですね。
○溝口知事
だから、要するに安全協定があればね、それぞれの市がおやりになるわけです。松江市もおやりになる。それで鳥取県の方も、それに似たようなものに、たしか安全協定、少し変わっていると思いますね。だけど島根県の3市についてはそういう安全協定がありませんからね、我々の方で周辺市にも影響があるから、いろんな形で意見を聞きましょうということを申し上げているということです。
○中国新聞
その意見がどんだけ明確な、例えば正式に反対が賛成を上回ったらどうするとか、そういうかっちりしたものになるのか、単に御意見を聞くだけになるのかとか、そういう細かいところは、まだお決めじゃないということでよろしいですか。
○山陰中央新報
関連ですが、鳥取県にはまだ島根県として規制庁にこういう説明をしてくれという要請をしましたよという情報提供も、まだ鳥取県にはしてないということですか。
○溝口知事
いや、いろんなとこで話してますからね。
○山陰中央新報
まあ、話してはいるでしょうね、済みません。
○溝口知事
するかもしれないし、事務的にはやっていますし、いろんなレベルがありますから、そこら辺は詰めてもしようがないんじゃないですか。
あんまりそう厳密にとられるとね、あらゆることを一挙動にしなきゃいかんということになっても、それはあんまり、あんまりそういうことに興味を持ってもね、我々は限界がありますが。だから、そういう誤解がないように、いろんなところで情報を提供したり相談をしていると。
○山陰中央新報
知事として、新しい新規制基準で最もお聞きしたいことというのは、そのポイントとしてはどういうような部分を聞いてみたいというふうに。
○溝口知事
いや、それは専門家の意見も聞いて、よく考えたいと思います。
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