知事定例記者会見(8月12日)
質問事項
1.豪雨災害による地域再生に向けた復興方針等
○山陰中央新報
知事、済みません、災害の関係ですが、ハード対策においては、今後、激甚災害に指定されたこともあり、国の予算等の支援が大きくあるというふうには理解しておりますが、ソフト対策、観光等を含め、その辺の地域の再生ということにおける今後の復興方針という、生活がもとどおりになることと、その地域の再生といいますか、特に観光地であったことも含めて、そういった地域の復興・再生方針みたいなことで知事のお考えになっておることの総括としてちょっとお聞かせいただければと思うんですが。
○溝口知事
3つぐらい、予算として対応することを考えております。一つは、緊急を要する事業につきましては、当初予算で災害枠予算というものなど......。
○山陰中央新報
本年度のところで。
○溝口知事
ええ、本年度内ですね。
例えば公共土木施設災害復旧工事ですね、応急工事。これは災害枠の予算が30億ありまして、それを活用すると。津和野から上流の河川が氾濫しておりますね。それで道路なんかやられて、もう緊急道路が1車線できましたけれども、そういうものを災害予算の枠で行っておると、こういうことですね。
それから、災害の今度は本格的復旧ということになりますと、国のいろんな支援も受けるわけでありまして、そのためには災害費用を調査しなきゃいけませんね。あるいはそれに向けてどういう復旧を行うのか、査定のための設計書などもつくるんですけれども、それは災害枠予算が2億円ありまして、その中で対応しようと。
それから、農林関係の災害関連工事に係る調査につきましては、これも災害枠予算が5,000万ありまして、この中で対応すると。
それから、海岸などに流木が流れてきておりますね。そういうものにつきましても既定予算の中で対応するということであります。
そのほか、観光面の風評被害ですね、津和野の町の中心部、古い町並みなどは災害にほとんどやられていないわけでありますけども、津和野町という、津和野町が被害に遭ったということで、そういうものも被害に遭ったんではないかというような誤解も生じますので、これはまず既定予算で1,000万弱活用できるものがありますから、PRをいろいろ行っていくということであります。
そのほか、9月の補正で秋から冬にかけ、対応を考えていくということをしております。
それから、そのほか職員の派遣ですね。農林関係あるいは土木関係の技師さん、あるいは保健所の職員さん、そういう関係を既定予算の中で対応しておりますが、必要があれば9月補正で対応していくということであります。
それから、住民の方で資金繰りとかいろんな面でお困りの方も出てくるわけでございまして、災害援護資金、あるいは生活福祉資金、母子寡婦福祉資金の貸付等につきましては予算がありますから、制度の周知を行っておると。
それから、被災者の生活再建支援ですね。これは、県単制度で住宅などに被害があった世帯に対して支援金の支給を行いますけれども、これも制度の周知などを今行っておるということです。
それから、農林水産業、商工業者の災害貸付の制度もありますが、これも制度の周知を行っておるということであります。
そのほか、激甚災害に指定されることによっていろんな支援も出てまいりますので、それは政府の対応を見ながら補正予算等で対応していくと、こういうことであります。
※下記のコメントについては、会見後、町の仕事のサポートも含まれていることを説明する下記内容を、資料として記者に資料提供した。
○山陰中央新報
知事、済みません。今の話で、職員の派遣という言葉がありましたが、これは農林とか土木は、いわゆる県が管理しているものもあるので、そこに当然県の仕事として現地に派遣するという部分もある、例えば町の仕事を例えばサポートするとか、そういうことも含まれる派遣になるんでしょうか。
○溝口知事
町の仕事も県の仕事もあるでしょうが、町と一緒になっている仕事もありますから、町自身のことについては町で対応されると思います。
○山陰中央新報
いや、町は人が足りないので、県職員を投入するという意味とはちょっと違う......。
○溝口知事
いや、県の関係のところですね。
○山陰中央新報
現地に行かれると。
○溝口知事
国費でやりましてもね、国費が多くても県が行う事業は調査してやるということがありますからね。
○山陰中央新報
わかりました。
<資料>
被災地への職員派遣の状況
(平成25年8月12日14時現在)
津和野町業務への応援
1.保健師【述べ27名】
避難所での避難者の健康相談、在宅訪問等
一人役日勤・夜勤の二交代制
7月30日から開始{日勤は8月15日に終了予定
{夜勤は8月12日の朝をもって終了
2.農林の技術職【述べ112名】
被災地域の現地調査(被災施設名、箇所数、被害額の把握)
◎8月1日から2日(2日間)
農業土木職員4名、森林土木職員2名計6名昼間のみ
◎8月5日から9日(5日間)
農業土木職員14名、森林土木職員6名計20名昼間のみ
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