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知事定例記者会見(6月7日) 

質問事項

2.橋下大阪市長のオスプレイ飛行訓練受け入れ

 

○毎日新聞

 済みません、昨日ですけれども、大阪市の橋下市長がオスプレイですね、米軍のオスプレイの訓練を大阪の八尾空港で受け入れることを検討してはどうかということを国の方、総理に直接提案したという話があって、知事の耳にも入っておられると思うんですけれども、この橋下知事の提案を知事はどういうふうに感じられたか、どういうふうに思っておられるかというのがまず1点。

 あと、報道によると、橋下市長は、大阪の八尾空港に限らず、本州の各地の空港を対象に検討を進めていけばいいのではないかというふうにもおっしゃっているようなんですけれども、島根県内にも出雲、萩・石見、そして隠岐と、3つ空港がありますけれども、橋下さんの発言でいえば、そこの3つも検討すべきではないかというふうにもとれるんですけれども、知事は、その点はどういうふうにお考えでしょうか。

 

○溝口知事

 幾つかポイントがあるような気がします。日本の安全保障という観点からは、沖縄に過度の負担がかかっておるという問題があります。それから安全保障はやはり日本全体のものですから、そこを沖縄に限らず、基地のあるところなど、特定のところに負担がかかり過ぎるという問題もあるわけですね。そういう意味で、負担がある程度分散をしていくということは、知事会などでも検討すべき課題だというふうに議論がなされております。それは、だから日本全体としての話です。

 それから、他方でそういう基地でありますとか、あるいは訓練でありますとか、それに伴っての負担は必然的にそういうところに近いところに住んでいる方々に大きな負担がかかるわけですね。だから、そういうところの方々の理解をよく得るということが必要ですね。そのためのやはり対応もきちっとやっていく必要があるというふうに思います。騒音の問題とか、あるいはオスプレイなどにつきましてはいろいろな事故の問題なんかもあり、そういう説明をやって、よく、それはやはり国でしょうね、安全保障そのものに責任を持っておられるのは。国が地元の人々によく説明をして理解を求めると、そういうことが必要だろうと思います。そういう意味で、報道等によりますと、地元の飛行場のある市と大阪市との、あるいは橋下さんとの見解は違っておったりするようですが、そういう点もよく調整を図られる必要があろうというふうに思います。

 大体2点を総合すると、そういうことかと思いますけど。

 

○毎日新聞

 橋下市長さんの言い方で言うと、自分の市ではない隣の市にある空港を使ってはどうですかというのを国に持ちかけて、さらにその後の報道でいうと、国がそれをじゃあ検討しましょうというふうな形で動いているというふうに思います。これも、こういう自分の自治体じゃない隣、例えばもし知事が鳥取県にある何かのことについて、これをこうしたらいいんですかというのを国に何か提案して、それを国が、じゃあやりましょうという、そういうような形に見えるんですけども、そういう手法については、知事はどう思われますか。

 

○溝口知事

 あなたが想像のとおりです。

 

○毎日新聞

 いや、言葉にしてください。あなたの想像、私の想像が合っているかどうかわかりませんので、知事の言葉で説明してください。

 

○溝口知事

 いや、あなたのあれからお伺いできるわけですけども、やはりそういう関係する市町の理解を丁寧に得ていくということは大事なことですね。

 

○毎日新聞

 それは、話していれば大丈夫ということなんですか。

 

○溝口知事

 えっ。

 

○毎日新聞

 いや、その手法はどうなんですかというのをどう......。

 

○溝口知事

 だから、手法がいいかどうかは、それは御自身で判断をされる必要があるでしょうが、そういう実際にある市の意見をよく聞くとか、そういうことは非常に大事なことですね。

 

○毎日新聞

 実際、でも今回の場合、そういうふうに一つの自治体の首長が隣接の自治体にあるようなものについて言って、国が検討にまで至るという一つのモデルケースにもなりかねないような気がするんですが、前例に。

 

○溝口知事

 そこはあれですが、橋下さんは市長であるとともに政党の党首ということで、日本全体のこともあるいはお考えになっているのか、そこら辺はよくわかりませんけれども、当然一番離発着のある飛行場の近辺の人が影響を大きく受けるわけですから、そういう人の、あるいは市の意見をよく聞いて対応する必要があろうというふうに思います。だから、それを初めに聞いておやりになるということもあるでしょうし、あるいはとりあえず案として検討されるということもあるでしょうし、それは手法の問題ですね。

 

○毎日新聞

 その手法はどうなんですかと。

 

○溝口知事

 だから、それは彼自身が判断することですね。それはそういうことに直ちに賛成が得られるわけじゃないでしょう。いずれにしてもそういう問題を最終的に決定したりするときには、やはり住民の方々に丁寧に説明し、理解を得るというプロセスが当然必要ですね。

 

○毎日新聞

 県内3空港についてはいかがですか。

 

○溝口知事

 いや、今コメントする状況にありませんね。

 

○毎日新聞

 橋下市長さんの発言だと、本州各地の空港を対象に検討を進めていけばいいのではないかということは、当然島根県内の3空港も入っているわけで、そこについて進めてもいいんではないかというふうに、直接知事に言ったわけではないでしょうけども、ほかの自治体に投げかけたと、ボールを投げたというふうにも見えますけれども、ボールを投げられた知事としてはどうですか。

 

○溝口知事

 いや、投げられたかどうかは別として、そういう問題は我々の方でも必要に応じ住民の方々、関係する市町村等々の意見もよく聞きながら対応していかなければいけないなというふうに考えています。

 

○毎日新聞

 必要に応じてというのは、どういう必要が出たときということですか。今回の場合でいうと。

 

○溝口知事

 それは......。

 

○毎日新聞

 いや、だから、必要に応じていろんな人の意見を聞いて決めますという、その必要に応じていろんな人に......。

 

○溝口知事

 今そういう提案があるわけじゃありませんからね。

 

○毎日新聞

 あれば検討するということなんですか。

 

○溝口知事

 それは、だれからかにもよりますけども、やっぱりそういう問題は国からでしょう。国がまず考え、説明しなきゃ進まないでしょう。

 


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