知事定例記者会見(5月2日)
質問事項
7.主権回復式典
○毎日新聞
28日に主権回復の日の記念式典に知事も出席されてらっしゃると思うんですけれども、改めて式典に出席されて、何かお感じになったこととか、出席については沖縄県知事を初め出席そのものを見送ったような知事さんもいらっしゃいましたけれども、出席された意図というか、言うとあれですけども、理由ですか、その辺を改めて教えていただけますか。
○溝口知事
一つは、やはり政府主催でそういうサンフランシスコ平和条約によって主権が回復をされ、国際社会に復帰をするということを記念をして式典が行われるということですね。
それから、沖縄の問題はもちろんあるわけでありますが、沖縄の問題につきましては、国全体として日本の安全保障を確保する上で沖縄の負担をどうするか、国全体として考えていかなければいけない大事な問題だというふうに思いますけれども、条約の締結が、この日本のその後の発展にとっても大事な契機になったわけですから、それはそういう式典として参加をするという考えでありますし、それから式典に参加しまして、全体にサンフランシスコ条約の発効を祝うというよりも、そういうものを契機にして日本の戦後の発展、国際社会への復帰、国際貢献という道が開けたということと同時に、まだその時点では小笠原、沖縄、奄美について施政権の返還がなかったわけでありまして、そういう御苦労をされた方々に対して心するといった総理の発言もありまして、そういう主権の一部が完全に返還されなかったということに対してもいろんな言及があったということであります。
報道等を見ましても、開催のときに、もう少し先の段階で、そういう説明が十分あってしかるべきだったという論評がたくさんありますけれども、それはそれで正しい指摘だろうというふうに思います。
○毎日新聞
沖縄で同じ日に随分と抗議集会といいますか、ようなものもたくさんあったというような報道もありますけれども、そのことについては、知事はどういうふうに思いますか。
○溝口知事
それは、沖縄の方々にとっては施政権返還まで20年かかったわけですね。それで返還になりましたけれども、沖縄に対するいろんな負担は大きくは変化せずに来ておりますから、日本全体の問題としてそういう問題をやはり考えていかなきゃいかんということを多くの国民も沖縄におけるああした動きに対して感じただろうと思いますし、私もそういうふうに感じます。
○毎日新聞
沖縄の負担について日本全体で考えていかなければならない、まさにおっしゃるとおりだと思うんですけれども、それでは翻って島根県として、ではその沖縄の負担について、何かできることというのはあるんでしょうか。
○溝口知事
それは難しいことですね。それは住民などにもよく聞かなきゃいかんでしょうし、意見をね。それから政府の方も、島根の中自身でも、低空訓練だとか騒音の問題なんかがありますね。そういう問題に対してやはりいろんなところで島根に限らず起こっているわけでありまして、そういうことに対する手当て、いろんな対策も政府としてやっぱりしっかり講じていくということも大事だろうと思います。
だから、沖縄の問題を解決していくためには、やはり日本全体としてどうするかと、そのための対策をどうするかということを政府がよく考えていきませんと、地域地域によっては、そこを政府に指摘するほかないですね。
○毎日新聞
一部報道では、式典の中で最後は万歳三唱があったということが報道されて、それについていろんな考えが各方面から示されているように思うんですけれども、知事は御出席されて、まさにその場にいらっしゃったと思うんですけども、どういうふうに思われましたか。
○溝口知事
陛下がもう出口にお出になるところで突如、だれがされたんでしょうね。だから、予定としてあったもんじゃなかったと思いますよ。だから、どういう方がどうされたかというのがわかりませんから、そういう方がおられたということですね。
○毎日新聞
知事はそのとき参加されたんですか。
○溝口知事
参加というのは。
○毎日新聞
いや、万歳というのは。
○溝口知事
それは、みんな、したと思いますよ。それはその会場におられた方はですね。だけど、だれかが勝手と申しますか、行事と関係なくやられたんだろうなということはみんなわかっていましたね。
○毎日新聞
いや、知事も万歳に参加された......。
○溝口知事
というのは、陛下がこっちを向かれたりされていましたからね、最後ね。
○毎日新聞
ああ、なるほどね。
○溝口知事
何もおっしゃいませんけれども。
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