知事定例記者会見(4月17日)
質問事項
3.島根原発オフサイトセンターについて
○日本海テレビ
知事、伺います。原発関連なんですけども、例のオフサイトセンターですね、西の方に出雲合同庁舎と、あと県の代替機能を浜山の体育館ですね、そちらの方に持っていくという方針、県として出されてますけども、知事のお言葉で、改めてその一番の、西の方という、いろんなところに持っていくことも当然いいんですけども、西の出雲の方を選ばれた一番の理由と、改めて一歩対策が進んだかなというとこもあるんですけども、抱負を一言お願いします。
○溝口知事
オフサイトセンターは、国の方でやはり原発から30キロメートル程度離れた場所、そして風向きなども考えて、指揮がとりやすいところに置こうと、万が一の場合ですね、そういう本部が移転するような場合は、ほかの業務も移転をしなきゃいけませんからね。そうすると、そういう全体的な移転が可能な場所ということになると、やはり出雲の合庁の周辺ではないかということで、そういう方向で大体決まったわけであります。
オフサイトセンターの方は、とりあえず放射線の遮断のための数億の工事を行うということでありますね。
県庁のかなりの機能がやはり移らないといかんということになりますと、浜山の体育館などを活用するということが、距離も近いですし、いいだろうということであります。具体的にどういう準備をするか、これはコストもかかりますし、国ともよく相談をしながらやっていかなければならないというふうに思っています。
それから、そういうような場合には、松江市の行政の機能なんかも移転をしなきゃいかんということになりますけれども、そちらは松江市等でもお考えでありますけれども、万が一の場合には、避難される方々にやはり近いところというところもあるでしょうから、南に下るということもあるでしょうしね、いろんな選択肢があろうと思います。さらに県の西部に移転をするとかですね。そういう検討はまだ確度の高いところまではまだ行ってなく、これからやっていくということです。
○日本海テレビ
出雲エリアがちょうど、松江かいわいに原発とか県庁とかあるんですが、そこをちょっと、場所的には非常に一体性を持たせるということも一つのポイントということととらえていいですか。
○溝口知事
そうですね。
○中国新聞
済みません、関連ですけども、今、南に下ることもあると思うと言われましたけど、これはどういう意味ですか。避難......。
○溝口知事
いや、それは例えば松江市の方々が全部西部に、住民の方々ですよ、移動するわけじゃありませんし、広島県方面に行かれるということもありますから、そういうようなことを考えると、避難先と行政の機能が近接をしている方がいいということもあるでしょうからね。そこは、私は松江市から聞いているわけではありません。
○中国新聞
今回のは、福島の事故を受けて、規制委員会の方が30キロ程度離れたところに代替施設をというふうに求めておったんで、それにのっとって、財源も全部国から出るわけですが、今言われた松江市の行政機能なんかをどうするんかという問題もあると思うんですが、この辺に関して、何か松江市と今協議をされてるとかいうのは、まだないんですか。
○溝口知事
まだやってないと思いますね。松江市の方で考えていますが、我々は国に対してオフサイトセンターも当然そうでありますけども、自治体の行政機能、あるいは住民の避難等々に対しましては、これはやはり国のエネルギー政策の結果起こるものでありますからね、国全体として負担すべきものであるので、そういう予算措置などをしっかりやってもらいたいということは市も代表しましてね、我々が国で会って話をするときには言ってきております。
○中国新聞
例えば松江市が移転するという場合においてもということですね。
○溝口知事
それはそうです。要するに県だけじゃなくて、住民の避難のことについても同じことでしょう。
○中国新聞
あと、一応国の方のガイドラインというのがあるんですが、オフサイトセンターの移転に関して。30キロ、原則を言うと30キロ以上というふうになっているんで、今回は適地がなかったんで28キロぐらいのところになってますが、風向きなんかを考慮して複数箇所選びなさいというふうになってて、今は出雲だけなんですよね。風向きを考慮すると、東部の、例えば安来とか米子とか、そっちの方にもう1カ所検討されるのかなというふうに想像はしておるんですけど、その辺は......。
○溝口知事
それは国の方で決めておられるわけじゃないでしょうが、可能性としては当然あるでしょうね。
○中国新聞
だから、東から風が吹いてきた場合というのは、出雲が危ないというふうになる可能性もある......。
○溝口知事
それはありますが、もちろん大々的な、さらに複数考えるということも先回の、たしか基準というか、そういう文書の中にはたしか入っていると思いますよ。
○中国新聞
これはまだ、出雲は......。
○溝口知事
そこまではまだ行ってないと、こういうことであります。
○中国新聞
必要性は感じていらっしゃるけど、具体的な検討には入ってないということですか。
○溝口知事
具体的な検討には入っていませんね。
○中国新聞
候補を絞っているとか。
○溝口知事
大体において、この地域においては西風が多いところですね。もちろん北からもあるでしょうし。
○中国新聞
今後、だから一応国が9月に、去年の、もうガイドラインとして複数箇所というふうに言ってる以上は、それに従って東方面の代替施設も選定されるお考えだということでよろしいですか。
○溝口知事
東方面というと30キロを超えると鳥取県の方に入っていくでしょうね。それは関係の鳥取県、あるいは市とまたよく相談しながら対応を考えていくということです。まだ具体的にどうするという相談はしておりません。
○毎日新聞
改めてそういう施設の、ガイドラインの中で「年間の風向を考慮し発電所からオフサイトセンターの方向とは異なる場所に複数設置することが適切である。」という文章で書いてあるんですけれども、ここに複数ということ、改めてちょっと確認ですけれども、今回の出雲の合庁以外のところに、さらにもう1カ所なのかもう2カ所なのかわかりませんけれども、オフサイトセンターの場所を設置するというお考えはあるということで......。
○溝口知事
あるということですね。あるけども、多分東ということになると、鳥取県の方でも考えなきゃいかんでしょうからね、鳥取県などともよく相談しながらやっていくということでしょう。そこはまだ具体的なところまでは行っていませんが、大体出雲合庁になる見込みですよということは私の方から平井さんにも電話で伝えましたけれどもね。で、複数どうするという問題は、その時点では話をしていませんけども、当然これからまた話をしていくということです。
○毎日新聞
今回、出雲合庁と浜山の体育館の関係で、県庁も、その機能も浜山体育館にというお話でしたよね。そうすると、同じ方向に行った方がいいというようなお考えでそういうふうにして
らっしゃると思うんですけれど、そうすると、複数箇所、もし設置する、まだ設置する可能性があるとすれば、じゃあ県庁を移転させる場所というのもまた別になるということなんですか。
○溝口知事
もしあれの場合は、身近であれするような場合には、仮定の話ですけども、さらに西に行く方があれでしょうね、逆方向に行くよりは。
○毎日新聞
それも、だから......。
○溝口知事
やはり島根県の行政の方はやはり、なるべく県内、県所有の建物等を使う方がいろんな面で便利がいいでしょうね。
○毎日新聞
以前、会見の中で、県庁であるとかオフサイトセンターというのは県内でというようなお考えを以前示してらっしゃったことを記憶してるんですけれども、それは今回の出雲のケースのように、1カ所目はとりあえず県内でということで、それ以外、鳥取方面に県庁が移るとか、そういうことも......。
○溝口知事
いやいや、だから西に風向きなんかがなれば、そのときにはさらに、そこからまた東に行くわけにはいかないでしょうから、西の既存の施設を使うというようなことになっていくのが常識的だろうと思いますけどね。
鳥取県の方も、やはりそういう県としてのあれも必要だということもあるでしょうしね。だから、そこらはやはり鳥取県の意向などもよく聞きながらやっていくということです。
○中国新聞
可能性としては鳥取県内に県庁の部局がどうなるかというのは置いといても、オフサイトセンターの機能が鳥取県内にあるということも、協議次第ではあり得るわけですよね。
○溝口知事
あり得ると思いますね。
オフサイトセンターは、いわば放射線、万が一の風向きが変わって、そこに到達するようであっても遮断ができるような施設をつくるということですから、風が一回吹いたら、もうそこは使えなくなるというようなことではないと思いますよ。
そう大きなコストがかかるわけじゃないんで。むしろコストがかかるのは、人数が、県庁の機能を移転するとなると広いスペースも要りますしね、そっちの方がコストかかるでしょう。だから、それはやはり合理的な県の施設を使うとか、そういう方がやりやすいでしょうね。
○山陰中央新報済みません。以前、鳥取の平井知事が鳥取県の方にも代替施設の検討もというような話も出た段階で、先ほどもお話があったんですけれども、そのときに知事としては、鳥取でも、その対応もあるので島根県でというような、鳥取県内でもそういった災害での対応もあるので、島根県でというふうにおっしゃったと思うんですけれども。
○溝口知事そういう厳密なことは、済みませんが......。
○山陰中央新報そうですか。
○溝口知事いずれにしてもね、複数、それは風向きがどうなるかとか、いろんなことがありますから、東の方につくるというのも一つ考えられるでしょう。そして、その場合は、やはり鳥取県のいろんな施設を使うということになる可能性があるとすれば、鳥取県の方でやはりどこがいいか、まず考えられることじゃないかと思いますね。我々もそういう点について利害は一致していますから、一緒になって複数の設置についても国に働きかけをするということですね。
○山陰中央新報それと、あわせて県庁機能の移転として、浜山体育館、出雲ですけれども、例えば最低限、移転するとしても、この今の県庁機能をすべて移転できるということではないと思うんですが、最低限ここまでは必要だというようなものがあれば、そういったところでどういうイメージを持っておられるのかというのをお伺いしたいんですが。
○溝口知事イメージとしていえば、本部が移転をするというときには、通常業務をしているところは当然一緒になって移転をするということになるという想定ですね。本部だけが移転して、ほかの機能が残るということは、そういう可能性は少ないんじゃないかと思いますよ。
○山陰中央新報だから、機能として丸ごと今のこの県庁がありますけど、それがすべて浜山体育館の方に行くというイメージ......。
○溝口知事だから、要するに事故の規模とか対応によりますね。すぐ、周辺の狭い範囲で収束しているような話であれば、またすぐ戻ってくるということもあるでしょうし、かなりの部分が、福島のようなことですとね、なかなか戻るわけにいきませんしね。それで、風向きによってはそちらにも影響があるということになれば、さらに西の方を考えていくというようなことでしょう。それは応用動作の範囲内ですね。
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