3月20日質問事項9
9.原発避難の在り方
○日本海テレビ
知事、話はちょっと違うんですけども、原発関係なんですけども、避難のあり方、島根県独自というか、全国的にもかなり非常に難しい取り組みを着々と進められていると思います。それで、かなり一般的にもわかりやすい図式といいますか、一度、一時集結してから避難経由所とか、その後にという形でシステマチックにかなりわかりやすい形に、大分簡潔になってきたなと思うんですけども、その一方で、松江に特に絡む話だと思うんですけども、5キロ圏内、PAZと、その後のUPZですね、30キロ圏内。そこのところで特に松江の場合は橋南という非常に地形的に道路も複雑で、あと橋が多い、そういう中でのいわゆる渋滞ですね、渋滞が生じやすいこの地形の中での避難のあり方の中に、もうちょっとその辺のところも踏み込んでといいますか、避難のあり方の中に取り入れることも必要なのかなということを指摘することも言われてますし、あと一つ、段階的という言葉が非常に今注目されていると思うんですけども、屋内退避という形と、そこのところをどういう形でめり張りをつけながら、早く30キロ圏外に出ていくかという意味では、やはりそういう面もあわせて、もうちょっと次のステージだと思うんですけども、渋滞をどうやってさせないか、そして段階的にどうやって30キロ圏外に出ていくかというところの、次のステージというところもあると思うんですけども、その辺のところをちょっと、こっち側の地域性といいますかね、地形的なところもあると思うんですけど、その辺、何かお考えはありますかね。
○溝口知事
周辺4市では防災計画も大体つくって、原発の場合に地区ごとにはどこに集まって、そこから行きましょうとか、そういうところまでできていますけれども、これをさらに、いろんなケースがありますからね。例えば一定のふぐあいが生じたという段階から、炉心にいろんな問題が出そうだというまでにいろんな、それが短い場合、長い場合、いろいろありますから、いろんなケースに分けてどういう対応が可能であり、あるいは適当であり、そういう分析をして、それによっていろんな避難の仕方なんかも対応を変えるようなことを検討しなきゃいかんのでして、それはこれからやっていくつもりです。
それで、今やっているのは、そこまで細かいところまでできていませんからね、これはこれから立地市、周辺市双方にまたがる話ですし、よく相談しながらいろんな方法を考えていくと。それで、そういう過程でさらに細かいシミュレーションのようなものをして、どういうふうにしたほうがいいのか、さらに詰めていく考えです。
○日本海テレビ
そのシミュレーションというのは一つの、人口もある程度部分的に固まっているところがあると思うんですけども、人の流れというのは大体わかってきますけど、その渋滞想定のシミュレーションという意味合いでもあるんですかね、そのシミュレーションというのは。
○溝口知事
さっき言いましたように、福島のときには皆さんがほとんど情報を知らずに、テレビなんかの情報でどんどん出られたりしたわけですけどもね、そこら辺はいろんな連絡網が改善しますし、それから集結する場所なんかも今度の防災計画などで決まりますし、それから要援護者についても対応の仕方が決まりますし、近いところでは、すぐに動けませんからね、ベッドごと移動するのは難しいですから、介護施設なんかの放射性物質を遮断する施設を導入するとか、それは今度の補正予算で、国の補正予算で手当てされていますから島根県も対応します。
○日本海テレビ
平たく言って、その中には渋滞のシミュレーションというのも、いろんなケースのということで。
○溝口知事
その渋滞のやり方も、いろんなシミュレーションの仕方によって違いますから、それは事故の発生のしぐあい、あるいはその進行の予測等々によって違いますからね、いろんなケースを想定して、こういう場合にはどういう対応がいいのかというようなシミュレーションみたいなことも、これからさらにやっていくと。
○日本海テレビ
なるほど。
○溝口知事
今年度やろうと言っているのは、非常に漠とした話で、あんまりそういう細かいところまでは行っていませんのでね。
○日本海テレビ
次の……。
○溝口知事
それは次の段階で……。
○日本海テレビ
段階ですよね。
○溝口知事
やる必要があるというふうに思っています。
○日本海テレビ
そのいろんなケースの中には、そういう車の流れみたいなものも一つは、全体の中の一つにはあるということですよね。
○溝口知事
ええ。
○日本海テレビ
わかりました。ありがとうございました。
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