５．観光振興について

○山陰中央新報

　そういった整備がまた観光振興につながると思うんですけども、観光振興の面から先ほども何度かお話が出てますけども、神々の国しまねプロジェクトが本年度で終了するということで、数字を見てみると、もう明らかに島根県に来ている人数というのがふえているというのは数字で一目瞭然なんですが、ただ、この勢いというか、つくったもの、４年間でつくり上げてきたものというのをいかにこれから継続もしくは発展していくというのが大きな課題になると思って、なかなかゴールが見えないという、ずっとの問題といいますか、今お話もあったんですけども、知事として、これから県としてどういうふうに施策を打っていくのか、その辺のお考えはいかがで……。
 

○溝口知事

　何についてですか。
 

○山陰中央新報

　観光振興について。
 

○溝口知事

　それはやはり、県内に観光客の方々に訪れていただきたい場所がたくさんありますよというＰＲを外に向かってやっていかなきゃいけませんね。
それから、最近は個人の観光客の方も多くなっていますけれども、やはり一定の旅行商品としてそれが販売されるように、旅行関係者の方々にもお願いしなきゃいけませんね。
それから、今言ったインフラの整備、あるいは空港の利用、利便性向上、それをやる必要がありますね。そしてまた、今度は受け入れ地のほうで観光客の方々を、一般論でいえばおもてなしをする、また来ていただくように、いい印象を持ってお帰りになる、そういう努力をしなきゃいけませんね。そういう総合的な、そして多くの方が関与するいろんな活動を県として関係の方々と一緒になってやっていきたいと。
この前、神々の国しまねのプロジェクトが一応終了しましたから、それに伴いまして、これまでの実行委員会は一応終了になりますけども、あの会議の場で、同じメンバーで、若干追加があったりするかもしれませんけども、また観光振興を進めるための協議の場として再生しますのでよろしくということで大方の賛同を得ていますから、そういう場を通じて御意見を伺ったり、あるいは一緒にいろんなプロジェクトを進めたり、やっていきたいというふうに思っています。
 

○山陰中央新報

　今おっしゃられたように、県内というのは魅力ある土地が、景勝地とかいろいろあるというのは数字の面からも、県内へ来たことがある人の回答からもわかるんですけども、一方でおもてなし力というのは、県内、県民のおもてなし力というのに満足した人というのは５％しかいなかったという統計も出ているんですけども、知事がお考えになる観光客がもう一回島根に来たいなとか思うようなおもてなしというのは、どういったおもてなしが必要になるというふうにお考えでいらっしゃいますか。
 

○溝口知事

　それはいろいろな面がありますね。おもてなしという能動的な、あるいは能動的でなくても自然に出る、人々による応対があるでしょうけども、やはり島根などではやはりインフラの整備がおくれていたり、それから飛行機便などもそう多くありませんしね、それから観光地は大体そう大きくないわけですよ。人々を収容したり、あるいは収容する道路も大きくありませんからね、そこら辺はなかなかすぐに解決はできませんけども、そういうことがあってもいいところだったというふうに思っていただけるようないろんな工夫をしなきゃいけませんね。
それから、接する人々が、観光客に接する県の人々が、やはりここの人はいい感じの人が多いねとか、そういう、親切だねというような印象を持ってもらうというのが大事なことですね。だから、それは観光に直接関与される人以外に、我々を含めましてね、一般の方々が観光客の方にいろんな面で親切に対応する、そういうことが大事だろうと思いますね。
 

○山陰中央新報

　また、広がりという面で見ると、出雲地域にはたくさんの人が訪れたということがあるんですけども、やっぱり石見、隠岐というのは横ばい並びに、増減もあるにしろ横ばい傾向が続いているということなんですけど、その辺の対策というのはどのようにお考えですか。
 

○溝口知事

　そういう面で、隠岐はジオパークが昨年、世界認定されましたからね、それを生かした隠岐の自然、文化、歴史を生かした観光振興をさらに強化する考えですね。
それから、西部地区におきましては、地元で石見神楽の振興でありますとか、あるいは温泉などもたくさんありますから、さらに山口県とも連携して、飛行機便での誘客もふやすように努力をするとか、そうした広域観光を強化しようという動きが地元にかなり高まっておりますから、それを県もサポートしていくということが必要だというふうに思っております。