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知事定例記者会見(12月26日)

質問事項

3.竹島問題について

 

○毎日新聞

 あと、竹島についてですけれども、新政権に竹島、ここ数日の間も政府主催の記念式典をめぐっていろんな話が出て、知事もコメントを発表してらっしゃいますけれども、改めて新政権に竹島問題に関する政策について何を望みますか。

 

○溝口知事

 それは、一言で言うのは難しいですね。新政権自身も、竹島の問題をどうやって解決していこうかということはお考えに当然なっておられますけれども、他方で、韓国との関係においては、北朝鮮との関係、あるいはこの地域における安全保障の体制でありますとか、あるいは経済問題でありますとか、いろんな面で深い関係がありますから、そういう意味で、先方の方も政権が新たに発足するわけですから、そういう中で、やはり一番大事なことは、見解に違いがありましてもね、領土問題に、両首脳間で率直な話ができるという関係を築くということが大事な課題だと思います。それがないと何事も進みませんからね。そういうことはいろいろ考えながらおやりになっているんだろうと思いますけれども、そういう中で、竹島問題などについても、これは短時日で解決できる問題じゃありませんので、息長く、腰を据えた対応をとって、竹島問題の解決に向けて最善の努力をされるということを期待するというのが私、県の考え方ですね。

 

○毎日新聞

 どこの国の首脳同士でも率直に話しし合える関係って、それは竹島にかかわらず、どんな問題だって当たり前の話だと思うんですけれども、竹島についても、それは極めて大前提のお話を知事、今されただけだと思うんで、島根県としてですね、国に対して今後どういうふうに竹島、8月にああいうことが起こって、大統領が上陸するという事態が起こって、いろいろと大きな話題になったりとか、大きな問題、外交問題にもなったというところを受けて、じゃあ今後、島根県として国には何を要求するのか、外交問題であるというのは、国がやるというのは大前提だと思いますけれども、ただ、やはり島根県の竹島というふうな立場なわけですから、それに対して、じゃあ国には一体何を要求するのかというのをもうちょっと、罪なわけでしょう。

 

○溝口知事

 それは明快ですね。やはり一つは国内における竹島問題について、多くの方々が理解をされ、そのための活動をすると。やはり政府がいろんな外交交渉をする場合に、国内のサポートというか、国内の体制というのが大事なわけですね。その点が1点ですね。

 それから、領土問題は基本的に平和的な解決をしなきゃいかんわけでありまして、そうすると、両国間で話ができるような体制づくりをするということが必須なわけですね。しかし、なかなか韓国の方は国際司法裁判所での裁判にかけるといったようなことも含め、拒否をされていますから、話がなかなか、場が設定できないわけでしょう。したがって、そういう中では、やはり国際社会の理解を得るように日本政府はいろんな働きをすると。PRの資料をつくるということもあるでしょうし、あるいは国連総会等で演説などを通じて国際社会に訴えるとか、そういうものをしていかないと解決していかないわけですよ。そういう関連で、啓発なんかですと、解決をしないことによって竹島での例えば漁ができないとか、そういう負担を隠岐島の方々は強いられておるわけですから、そういう国境離島に対する国の支援でありますとか、あるいは啓発の施設を隠岐の島町につくってくださいとか私どもは言っていますけれども、そういうことをやってもらいたいと思いますし、それから竹島の日を政府自身が竹島の日と決めて、国民の理解が進む、啓発が進むようにやってくださいということを言っているわけですね。

 それから、国際的な支援を求めるという観点からは、司法裁判所への単独提訴を含めて検討してもらいたいということを要請していくということですね。

 

○毎日新聞

 民主党政権の竹島に対する政策というのは、どうでしたか。

 

○溝口知事

 どうでしたかって言われてもあれですけれども。

 

○毎日新聞

 どう評価されますか。

 

○溝口知事

 それはいろいろありますが、どの政党であれ、韓国の側で話し合う、交渉の場に臨まないと、こういうことですからね、そこをどういうふうにしてするかということが大きな課題なので、そこはこれまで長い年月、そういうやりとりをずっとやっておるわけですけれども、短時日で急速な変化が起こるということはなかなか期待できませんので、粘り強く国民への啓発、あるいは国際社会への訴え、支援、支持の要請等をやっていくということをやってもらいたいということですね。

 

○毎日新聞

 来年の2月22日の式典ですけれども、政府が政府主催の式典についてああいうふうな立場を先日示されましたけれども、例えば県主催の式典に時の総理を招待するとか、招待状を出すとか、そういうふうなお考えはないですか。

 

○溝口知事

 政府の代表も参加してくださいということは言ってきましたけれども、国会内の領土議連の方々は大体出られるということになっていますね。それで東京で4月に開催されたときは政府の代表も出ておられますから、この島根でやる場合でも出られる可能性はあると思いますけれども、そこをどうするかは、これからの政府の判断の問題ですね。

 

○毎日新聞

 ただ、島根県の立場としてですね......。

 

○溝口知事

 島根としては、要請はしますけれども、それはいつもやっているわけです。

 

○毎日新聞

 いや、それは、だから島根県の立場として、集会をやるときに政府の人、だれか来てくださいというふうに政府にお願いするのと、総理大臣来てください、首相来てくださいというような形で政府にお願いするのとでは重みも違うと思うんですけれども......。

 

○溝口知事

 それは理解しますが、そこは政府ともよく話をする必要がありますね。

 

○毎日新聞

 可能性はあるんですか。総理に竹島の日の県の式典に来てほしいという思いはあるんですか。

 

○溝口知事

 それはみんなあると思いますけども......。

 

○毎日新聞

 いや、みんなというふうに一般化しないでください。知事としてはどう思ってらっしゃるんですか。

 

○溝口知事

 まだ決めてません。

 

○毎日新聞

 決めてない。

 

○溝口知事

 はい。

 

○毎日新聞

 これから決められるんですか。

 

○溝口知事

 どうするかは、これから決めます。

 

○毎日新聞

 じゃあ、総理に式典への出席を要請するという可能性はあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 そういうことについては、誤解を招きますから申し上げません。

 

○毎日新聞

 なぜ誤解を招くんですか。

 

○溝口知事

 それは、その部分だけとって報道されてもいけませんから。

 

○毎日新聞

 いや、これだけずっとお話しされてらっしゃるし、県のホームページにもやりとりすべて載るわけですよね。その中で、だれかが曲げて報道するのではないかという大前提に基づいて、こうやって会見のやりとりをするというのは、非常に私

は不愉快ですけれどもね、知事がそういうふうにおっしゃるのは。なので、改めてお伺いしますけれども、2月22日の竹島の記念式典に総理に出席してほしいというふうな形で要請されるおつもりはあるんですか。そういうような可能性はあるんでしょうか。

 

○溝口知事

 決めてません。

 

○毎日新聞

 今後決められるんですか。

 

○溝口知事

 決めます。

 

○毎日新聞

 呼ぶという可能性はあるわけですか。

 

○溝口知事

 だから、そこについては決めてないということを申し上げているわけです。

 

○毎日新聞

 政府に対して来てくださいと言うというのは、どのレベルまでのことを言ってらっしゃるんですか、知事は。

 

○溝口知事

 それは政府の立場もあるでしょうからね。

 

○毎日新聞

 いや、知事として、島根県の知事である溝口善兵衛さんとして、どういうふうに思ってらっしゃるのか、決めてませんの一言で終わるというのも、私もこうやって聞いてるんで。

 

○溝口知事

 いや、私としては答えは、決めてないということを申し上げているんです。

 

○毎日新聞

 先ほどとちょっと答え変わってませんか。

 

○溝口知事

 いや、変わってないと思います。

 

○毎日新聞

 誤解を招くというところはどこに行ったんですか、じゃあ。

 

○溝口知事

 いや、それは、じゃあ取り消しましょう。

 

○毎日新聞

 いや、簡単に取り消されても困るんですけれども。

 

○溝口知事

 いや、それは取り消しましょう。

 

○毎日新聞

 いや、取り消しましょうと言っても、県のホームページには載るわけですし、そこの部分が載らなかったら、僕はそれで県に抗議をしますけれども。

 

○溝口知事

 いいですよ。どうぞ。

 

○時事通信

 知事、済みません。これまで話されていた国内での竹島問題の理解とか、あとは国際社会に訴えかけるのが大事っておっしゃってた方向性でいうと、そういう総理を招待するというのも一つの国内世論の喚起、もしくは国際社会へのアピールの手段になるとは思うんですが。

 

○溝口知事

 もちろんそういう配慮もありますし、政府全体として外交をどうするのかという政府の立場もありますからね。いや、要するに全体として竹島問題を解決していくということが一番大事なことでして、今の段階では、両方とも新政権ができて、これから日韓関係、大事な懸案を抱えていますから、両国間で、両国の首脳間でいつも率直な話し合いができるような場を築こうと努力をしている状況ですからね、そこを我々は見守っておると、こういうことです。

 

○時事通信

 安倍総理が2月22日に政府主催の式典を開かないということは、韓国の新大統領の就任式の時期と重なるという点ですね。それで見送るということに関しては、知事としては一定の理解はできると。

 

○溝口知事

 いや、理解とか、そういうことは申し上げませんが、それは政府が御検討になることですから、私がそういうことについて言うよりも、我々としては政府には竹島問題解決に向けて最善の努力をしてほしいということに今の段階では尽きると、こういうことです。

 

○時事通信

 島根県の主観的な思いというのは、今......。

 

○溝口知事

 最善の努力をしていただきたいということですね。

 

○時事通信

 いただきたい。

 


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