知事定例記者会見(12月6日)
質問事項
4.衆議院総選挙第3極について
○毎日新聞
第三極、知事さんや市長さんがですね、各地の、やってらっしゃるわけですけど、党首となってやってらっしゃる、いや、代表としてやってらっしゃるわけですけども、溝口知事も島根県知事という極めて多忙な職務をしてらっしゃると思うんですが、同じ首長、知事をやってらっしゃるお立場として、ああいう国政選挙に地方自治体の長がトップとして出るということは、現実、簡単にできるものだと思われますか。
○溝口知事
いや、それはそれぞれの立場があるんじゃないですか。
嘉田知事は、やはり原発についての御自分の意見を強くお持ちだからじゃないですか。私は、そこはまだはっきりこうだと決めつけるということは難しい状況にあると思いますね。
それから、石原知事の場合は、この日本という国家をどうするかと申しますかね、非常に高いレベルでもともと発言をされておられるし、あるいは近隣諸国との関係について一定の考えをお持ちだし。そういう方面の関心が高いということじゃないですかね。
私の関心は、やはりまだこの島根を、難しい問題いろいろありますけどもね、そういう問題を解決する方向の課題がありますから、それに対して国に意見を言っていくというようなことですね。
○山陰中央新報
関連ですけど、その第三極、いわゆる未来の党と維新の会に共通するのは、橋下徹代表代行であり小沢一郎さんであり、統治機構の改革ですね。国と地方の役割分担ということ、役割分担を超えて、地方主権という、言葉はいろいろ解釈はあると思いますが、地方主権ということをみずから地方から変えていくということがエネルギーになっているということが共通してあるかと思うんですが、知事は今、御自身の関心は島根の課題を解決するというふうにおっしゃったんですが、みずからプレーヤーとなって国の制度を変えて、国と地方の役割分担を変えたりというところまでは、そこまでは知事がやっぱり出ていくべきではないというふうにお考えですか。
○溝口知事
いやいや、島根の場合はね、結局島根の発展がおくれてきた理由というのは、やっぱり国の地方間の格差ですね、地方財源の格差等についての施策なり、あるいは大都市中心の産業振興であり、そういうことが影響しているわけですよ。あるいは近年では地方財源の確保なんかのね。だから、そういう問題が大事なのであって、そういう問題については国に言っていかないと話が進みませんけども、島根のような立場にいるところはそう多くないわけですよ。で、地方自治体間で見れば少数勢力ですよ。だから、この少数勢力で似たような県でふるさと知事のネットワークというようなことでやっていますけれどもね、あるいは国政でも過疎対策だとか、離島振興だとかね、そういう問題についてはやっていきますけれども、それは、そういうたぐいのものであって、むしろ日本全体からいえば、賛同者がそう多くないとこですよね。
○山陰中央新報
誤解かもしれませんけど、その島根、ちっちゃいところだから政党という形で出ていっても、だれもついてこないという話。
○溝口知事
いやいや、そういうことじゃなくて、考えを同じくするようなところはそう多くないということですよ。
○山陰中央新報
いや、だから、それを国に言ってもらちが明かんから、それがうねりのような形になって国政選挙という一つの機会を、一つ、劇場かもしれませんけど、そこを活用して打っていこうという......。
それはアプローチとしては、知事は違うと思われますか。
○溝口知事
違う。それは大都市の方々ですよ。
○山陰中央新報
あれは本物の地方分権を考えての動きじゃないと思って......。
○溝口知事
大都市の、いや、あんまりそういうことを言っちゃいかんけど。それは国の交付税措置なんかがなくてもできるところはね、それはそっちの方がいいわけでしょう。立場が違うんですよ。
○山陰中央新報
なるほど。
○毎日新聞
今、選挙期間中で、政党のトップなり幹部になってらっしゃる首長さんが全国飛び回って演説に回ってらっしゃいますけれども、そうすると、一方の見方からすると、首長としての立場としての公務ができてないというふうにも見えると思うんですけども、住民側の目からするとですね。その辺っていうのは、知事はどうお考えですか。
○溝口知事
そこら辺はわかりませんね。東京のような大都市だと、知事は本当に大きなことをやるということでしょう。そんな細々、日常的なことをやってたんじゃいかんですわね。
○毎日新聞
島根県知事として、そういうことは可能ですか。
○溝口知事
いや、島根県知事としてはできないでしょうね。
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